さて、今回は新しいフローダイバーターFREDについて紹介したいと思います。
FREDはテルモの子会社である米国のMicrovention社が製造し、それをテルモ社が販売しています。
この新しいフローダイバーターには特徴があり、荒いメッシュと細かいメッシュの2種類が組み合わされています。(図参照)
なぜこんな構造になっているのでしょうか?
それには理由があります。
荒いメッシュがステント自体を強く開かせる力があり、細かいメッシュが血流を確実に変える、ということなのです。
これによって、術者は容易にFREDを留置できますし、動脈瘤は理論上、より確実に血栓化・縮小することになります。
実際の使用感としてもFREDの留置は容易です。特別なテクニックを用いなくても確実に展開され、血管壁に密着します。
私たちの施設ではすでに100名以上の患者さんにFREDを用いましたが、留置が困難であったケースはごくわずかです。
次回はその治療適応、治療結果について紹介します。