脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

新しい血栓回収デバイス

2019年03月27日 | 学会/研究会
先日の脳卒中学会で新しく認可された血栓回収デバイスSOFIAFLOW Plusを紹介しました。
吸引型のデバイスとしてはこれまでペナンブラカテーテルが唯一の存在でしたが、これで2種類となりました。
先端が柔らかく、内腔が大きいカテーテルです。
ポンプは使用せず、同包されている注射器を使用して吸引します。
今年中には全国で使用が開始されます。
脳梗塞に対する血管内治療の分野は、今後もさらに機器の改良・開発が続いていきます。
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Stroke 2019

2019年03月25日 | 学会/研究会
先週は脳卒中学会Stroke 2019でした。
東京女子医大の北川一夫先生が脳卒中学会、岐阜大学の岩間 亨先生が脳卒中の外科学会、そして石川達哉先生がスパズムシンポジウムの会長をされました。
この度は皆様のご配慮で、多くの座長と演者を担当させていただきました。
血栓回収療法の時間延長のエビデンスを創出して世界的に有名なRaul nogueira先生、新たな血栓回収デバイスEmbotrapのデータを発信しているOsama Zaidat先生のご講演の座長を担当させていただきました。
自身の二つの発表は、ひとつは血栓回収療法の全国調査(RESCUE-Japan Project)、もう一つは新たな吸引デバイスSofiaの紹介をしました。
発表はうまく行き、少なからぬ反響をいただいてホッとしています。
参加者もとても多く活気のある会でした。
関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。

I attended Stroke 2019 last week.
The president of Japan Society of Stroke was Prof. Kazuo Kitagawa, Japanese Society on Surgery for Cerebral Stroke was Prof. Toru Iwama, and Spasm symposium was Dr. Tatsuya Ishikawa.
This time, I acted as chairperson many times including special lectures by Dr. Raul Nogueira, who opened the window of thrombectomy for late presented patients by an RCT, and Dr. Osama Zaidat who published a registry of a new thrombectomy device, Embotrap.
My own talks were regarding national survey of thrombectomy, RESCUE-Japan Project, and a new aspiration device, Sofia.
I'm happy that the talks went well and there were many responses.
The meeting was successful with many participants.
I'd like to thank everyone for their cooperations.
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災害時の脳卒中治療

2019年03月21日 | 学会/研究会
先日、米子市で開催された日本災害医学会に参加しました。
私たちが開発した病院前脳卒中病型スコア(JUST score)が災害時に使えるのではないかということで、座長の山田憲彦先生にお誘い頂いたのです(写真)。
このシンポジウムには様々な分野の方が参加されており、
1. 私たちのスコアにAIを導入してはどうか
2. 病院間の連携のIT化
2. 災害時にも活用可能なネットワーク開発
などなど、とても盛り沢山な内容でした。
この会をきっかけに、横のつながりができて、私たちのスコアをさらに進化出来ればと考えています。
山田先生、学会長の本間先生、そして関係者の皆さんに感謝申し上げます。
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末梢血管に対する血栓回収療法

2019年03月12日 | 脳梗塞
日米のガイドラインで急性期脳梗塞に対する血栓回収療法が推奨されています。
ただ、その対象血管は「内頚動脈または中大脳動脈近位部」となっていて、脳の血管の一番太い部分だけに限られています。
「もう少し先の血管(末梢血管)には有効ではないのか?」という疑問が湧いてきます。
そこで私たちが行った全国調査( RESCUE-Japan Registry 2)の登録データを当科に在籍していた三浦和智先生(現 熊本赤十字病院)が解析したところ、「末梢血管が閉塞した場合でも血管内治療を受けた患者さんの方が3ヶ月後の状態が良好な人が多い」という結果であり、米国の脳血管内治療学会(SNIS)の機関誌に論文として掲載されました。
Miura M, et al. J NeuroIntervent Surg 2019;0:1–6

全国で集めたデータをもとにどんどんと結果を配信していきたいと思います。
本研究にご協力いただいた皆様に心からお礼申し上げます。

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誕生会

2019年03月03日 | 閑話休題
先日、誕生会をしました。
阪本先生、秘書の黒坂さん、留学生のDr. Sauの3名です。
3名ともに良い年となることを祈っています。

We had a birthday party the other day.
Hope a happy year for Dr. Sakamoto, Ms. Kurosaka, and Dr. Saujanya!
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