質問がありましたので、学会にはどんなものがあるのかについて説明します。
脳神経外科の場合、最も中心になる学会は日本脳神経外科学会総会です。
この学会が中心となって、専門医の認定など、重要な決定が行われています。
その教育部分だけが独立して出来たのが、日本脳神経外科コングレスです。
したがってこの二つの学会が、脳神経外科医にとって最も重要な学会で、専門医を維持するためには入会していなくてはなりません。
ただし、これら以外にも関連学会というものがあります。
たとえば日本脳神経外科学会の地方会として、北海道から九州まで7つの支部会があります。
さらに、脳神経外科学会ホームページの
関連学会・研究団体のところを見ると、
日本定位・機能神経外科学会、日本脳卒中の外科学会、日本小児神経外科学会、日本神経外傷学会、日本脳神経CI学会、日本脊髄外科学会、日本間脳下垂体腫瘍学会、日本脳腫瘍学会、日本医学会総会、日本脳神経血管内治療学会、日本神経内視鏡学会などがあります。
支部会を除いても30学会以上です。
これらの学会は、それぞれの専門領域に関する学会なのです。
医師は一生勉強が必要です。人様の命を預かるのだから当然と言えば当然です。
学会では最新情報や他施設の経験を学ぶことが出来るため、非常に重要な情報が得られるのです。ただし最近は上に挙げた関連学会だけでなく、小規模な研究会や各地区での講演会なども増加しており、全て出席するのは不可能なほどです。
このため、脳卒中学会のように3つの全国学会をまとめて開催するケースも出てきました。出席者にとっては同じような領域の学会がまとまってくれると、出席しやすいので良い方向だと思います。