脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

モバイルストロークユニット

2015年02月28日 | 脳卒中
先日のISCに展示されていたMobile Stroke Unitです。
簡単に言えば、CT搭載の救急車!
到着してすぐに現場でCTが撮影できるのです。
これにどんな利点があるかというと、
1)現場で脳梗塞なのか、脳出血なのかが診断できる
2)脳梗塞の範囲が狭ければ、t-PAを開始することが出来る
ということなのです。
脳の血栓を溶かすt-PAは早い時間に投与し始めた方が良いことが知られています。
現場で採血データのうち、t-PA静注療法に必要なものだけを測定する機械があれば、発症現場で治療を開始できるのです。
こういったシステムが日本にも導入されるといいですね!
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ナッシュビル・ホープ

2015年02月27日 | その他
MT Proという医師の専門情報サイトにナッシュビルホープのことを解説しました。
ご興味のある方は、ぜひご覧下さい。

(閲覧には無料会員登録が必要です)

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1502/1502070.html
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松本昌泰先生の発表

2015年02月21日 | 人物紹介
先週米国ナッシュビルで開催されたISC 2015において、記念すべき発表がありました。
それは広島大学神経内科の松本昌泰教授のご発表です。
先生はスタチンの投与によって脳梗塞の再発予防効果があるかどうかを調べたJ-STARSの研究結果を学会最終日のLate Breaking Sessionという大舞台でご報告されました。
「日本での常用量のスタチン投与が動脈硬化性脳梗塞を減らす」という結果も素晴らしかったのですが、私は先生のプレゼンにも感動しました!
先生は「Today is my birthday, so I am so happy!」で爆笑をさらった後、プレゼン中も何度もジョークを飛ばし、世界から集まった聴衆を魅了しておられました。
先生のレクチャーはいつも楽しいのですが、まさかあの大舞台でエンターテイナーぶりを発揮されるとは!

13年もかけたランダム化試験の結果と先生の素晴らしいプレゼン。同じ日本人として誇らしく思いました。
松本先生、おめでとうございました!
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オペナーシング出版!

2015年02月20日 | 報道・出版関係
私たちが執筆した本が出版されました。
オペナーシング臨時増刊 「脳神経外科の手術看護」!
本書では図を出来るだけ増やし、分かりやすい記載を心がけました。
脳神経外科の手術に関わる看護師の皆さんにぜひ見て頂きたいです。
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Honolulu Shock, and Nashville Hope !

2015年02月14日 | 学会/研究会
2013年にホノルルでのInternational Stroke Conferenceで発表された3つのランダム化試験では血管内治療の有効性が否定されました。参会してショックを受け、ホノルルショックと名付けました。
一方、今回のNashvilleでは3つのランダム化試験で血管内治療の有効性が示されました。興奮冷めやらぬ状態で考え、脳梗塞に対する血管内治療の普及を期待して「ナッシュビル・ホープ」と呼びたいと思います。このキャッチフレーズで情報の拡散に努めていこうと思います。

In 2013, 3 randomized controlled trials failed to show the efficacy of endovascular treatment for acute stroke in Honolulu, so I named this as 'Honolulu shock'.
Interestingly, 3 randomized controlled trials showed its efficacy this time.
So, I'd like to call this as 'Nashville Hope' in expectation of the spread of endovascular treatment!
I'll try for diffusion of this information by this catch phrase.
コメント (1)
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脳梗塞に対する血管内治療の有効性が確認されました!

2015年02月13日 | 脳梗塞
現在、米国Nashvilleで開催されているInternational stroke conference 2015に出席しています。
本会で、脳梗塞の血管内治療に関する3つのランダム化比較試験(ESCAPE, EXTEND IA, SWIFT PRIME)の結果が報告され、いずれも血管内治療が有意に予後を改善することが示されました。
これら3つは先日紹介したオランダのランダム化試験、MR-CLEANの影響で途中解析したものですが、MR CLEANを含めると4つのランダム化試験の結果で血管内治療の効果が示されたことになります。
従って、今後は「急性期脳梗塞に対してはtPAだけでなく、血管内治療をするべき」ということになりました。
本日RESCUE-Japan RCTの症例登録はストップしました。今後はRegistryの方でデータを蓄積し、参加施設の先生方と日本の成績を発信していきたいと思います。
有効性の確認をきっかけに全国でこの治療を行うための動きが始まり、一人でも多くの方が血管内治療を受けられるようになることを期待したいと思います。
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ミシガン大学

2015年02月10日 | 病院
後輩の江頭裕介先生が留学中のミシガン大学を訪問しました。
脳神経外科のMuraszko教授によれば(左上)、関連施設を含めて年間4000例の手術を行っているとのこと!それもスタッフ18名でです。すごいアクティビティです。病院もとてもきれいですし(右上)、大学の建物が30以上!北キャンパスにはもっとあるそうです。やはり日本の大学とはスケールが違いますねー。

研究の指導者であるXi教授(右下)からは江頭先生たちが行っている研究について紹介して頂きました。くも膜下出血による脳損傷の機序解明で、とてもきれいなデータでした。
江頭先生はこれらの研究をStroke誌に2報掲載したとのことで、相変わらずの仕事ぶりに驚嘆しました。

さて、このAnn Arborは大学を中心とした町で、とても安全ということでした。
ただし、今日の気温は-8度!
雪は少ないもののアメリカ中部はやはり冷えますねー。
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岡山での講演

2015年02月08日 | 学会/研究会
昨日は岡山大学脳神経外科の伊達勲教授にお招き頂き、大型脳動脈瘤についての経験をお話させて頂きました。
その後の会では岡山大学のメンバーからいろいろなお話しを聞くことができて、とても参考になりました。
伊達教授、杉生先生、菱川先生、平松先生、春間先生、ありがとうございました。
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遠隔医療ロボット

2015年02月06日 | 脳卒中
今週、遠隔医療ロボットが納入されました。
ロボットは神経系の専門医のいない病院に置き、私たちがiPadなどで遠隔操作して病院内を移動させます。
救急患者さんの診療支援はもちろん、入院中の患者さんの回診もできてしまいます!
未来型の医療がいよいよ始まります。
楽しみです。
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鹿児島Stroke Meeting

2015年02月03日 | 学会/研究会
本日は鹿児島にお招き頂きました。
急性期脳梗塞に対する血管内治療についてお話ししましたが多くのご質問を頂きました。
お招きいただいた鹿児島市立病院の友杉先生はじめ、関係者の方々に心より御礼申し上げます。
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