さて前回お話しした超急性期脳梗塞のCT所見のお話です。
これまで脳梗塞の急性期にはMRIが良いとされてきたことは前回お話しした通りです。
しかし、「early CT sign(アーリーCTサイン)」なる概念が提唱され、現在では「CTさえあればある程度急性期脳梗塞が診断できる」ことが常識となっています。
さてこの「early CT sign」なるものはどんなものでしょうか?
上の3つのCTの矢印で示したところがそれぞれearly CT signとされているものです。
矢印の部分は反対側の脳に比べて、若干黒く見えるのがお分かりでしょうか?
このわずかな所見を見逃さなければ、超急性期脳梗塞の診断が可能というわけです。
しかし上の図でお分かりのように、「誰でも簡単に診断できる」という所見ではありません。
どうですか?分かりますか?
私自身はこのサインで血栓溶解療法の適応を決めることに、初期には不安を感じていました。
ある程度経験を重ねると自信がつきましたが。
CTで不安に感じるもう一つの理由は、MRIの拡散強調画像なら、まさに「だれでも簡単に診断可能」だからです。
ただしMRIはどこの病院でも24時間稼働しているわけではありません。
特にこの拡散強調画像が撮れないMRIも多く存在します。
しかしCTならまずどこでもとれます。
ですから「まずはCTで診断しましょう」というのが現在の流れです。CTなら出血を見逃すこともありませんし。
しかし一方で、MRIは脳梗塞だけでなく脳の血管も診断可能です。
次回はMRIを紹介しますね。
これまで脳梗塞の急性期にはMRIが良いとされてきたことは前回お話しした通りです。
しかし、「early CT sign(アーリーCTサイン)」なる概念が提唱され、現在では「CTさえあればある程度急性期脳梗塞が診断できる」ことが常識となっています。
さてこの「early CT sign」なるものはどんなものでしょうか?
上の3つのCTの矢印で示したところがそれぞれearly CT signとされているものです。
矢印の部分は反対側の脳に比べて、若干黒く見えるのがお分かりでしょうか?
このわずかな所見を見逃さなければ、超急性期脳梗塞の診断が可能というわけです。
しかし上の図でお分かりのように、「誰でも簡単に診断できる」という所見ではありません。
どうですか?分かりますか?
私自身はこのサインで血栓溶解療法の適応を決めることに、初期には不安を感じていました。
ある程度経験を重ねると自信がつきましたが。
CTで不安に感じるもう一つの理由は、MRIの拡散強調画像なら、まさに「だれでも簡単に診断可能」だからです。
ただしMRIはどこの病院でも24時間稼働しているわけではありません。
特にこの拡散強調画像が撮れないMRIも多く存在します。
しかしCTならまずどこでもとれます。
ですから「まずはCTで診断しましょう」というのが現在の流れです。CTなら出血を見逃すこともありませんし。
しかし一方で、MRIは脳梗塞だけでなく脳の血管も診断可能です。
次回はMRIを紹介しますね。