脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

うれしいことがありました!

2016年02月29日 | その他
今日は私たちの大切な人が、職場復帰した記念すべき日です。
本当に心配しましたが、あっという間に回復して戻ってきてくれました。
なんだか休んでいた日々の方が夢のようです。
これからもずっと元気で一緒にやれたらと願っています。
お帰りなさい!
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メディカルノートに掲載されました!

2016年02月23日 | 脳梗塞
メディカルノートというサイトにもやもや病の取材が掲載されました。
かなりしっかりとした記事なので、是非参考にしてください。

https://sp.medicalnote.jp/contents/160221-001-DR
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ACT-1で無症候性病変におけるCASの非劣性が示されました!

2016年02月19日 | その他
昨日のもう一つの大きな発表はACT 1です。正式名はCarotid Angioplasty and Stenting Versus Endarterectomy in Asymptomatic Subjects Who Are at Standard Risk for Carotid Endarterectomy With Significant Extracranial Carotid Stenotic Disease (ACT I)です。
無症候性頚動脈狭窄病変に対するCASとCEAのランダム化比較試験で、XactステントとEmboshieldフィルターデバイスを用いて、CAASのCEAに対する非劣性を確認したものです。
その結果、80歳未満の標準的リスクの症例においてCASの非劣性が示されました。
登録が遅いため、途中でストップした試験ではありますが、これでCASの有効性を示す試験が、SAPPHIRE, CREST, そしてACT 1の3つになったわけです。
CREST以来久しぶりのポジティブエビデンスで、さらにCASの勢いが増すと思われます。

N Engl J Med. 2016 Feb 17. [Epub ahead of print]

Randomized Trial of Stent versus Surgery for Asymptomatic Carotid Stenosis.

Background Previous clinical trials have suggested that carotid-artery stenting with a device to capture and remove emboli ("embolic protection") is an effective alternative to carotid endarterectomy in patients at average or high risk for surgical complications. Methods In this trial, we compared carotid-artery stenting with embolic protection and carotid endarterectomy in patients 79 years of age or younger who had severe carotid stenosis and were asymptomatic (i.e., had not had a stroke, transient ischemic attack, or amaurosis fugax in the 180 days before enrollment) and were not considered to be at high risk for surgical complications. The trial was designed to enroll 1658 patients but was halted early, after 1453 patients underwent randomization, because of slow enrollment. Patients were followed for up to 5 years. The primary composite end point of death, stroke, or myocardial infarction within 30 days after the procedure or ipsilateral stroke within 1 year was tested at a noninferiority margin of 3 percentage points. Results Stenting was noninferior to endarterectomy with regard to the primary composite end point (event rate, 3.8% and 3.4%, respectively; P=0.01 for noninferiority). The rate of stroke or death within 30 days was 2.9% in the stenting group and 1.7% in the endarterectomy group (P=0.33). From 30 days to 5 years after the procedure, the rate of freedom from ipsilateral stroke was 97.8% in the stenting group and 97.3% in the endarterectomy group (P=0.51), and the overall survival rates were 87.1% and 89.4%, respectively (P=0.21). The cumulative 5-year rate of stroke-free survival was 93.1% in the stenting group and 94.7% in the endarterectomy group (P=0.44). Conclusions In this trial involving asymptomatic patients with severe carotid stenosis who were not at high risk for surgical complications, stenting was noninferior to endarterectomy with regard to the rate of the primary composite end point at 1 year. In analyses that included up to 5 years of follow-up, there were no significant differences between the study groups in the rates of non-procedure-related stroke, all stroke, and survival. (Funded by Abbott Vascular; ACT I ClinicalTrials.gov number, NCT00106938 .).
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ISC 2016

2016年02月18日 | その他
International stroke conference 2016に参加するためロサンゼルスに来ています。
昨年ナッシュビルで急性期脳梗塞に対する血管内治療に関する3つのランダム化比較試験の結果、その有効性のエビデンスが確立したのは記憶に新しいところです。
今回は初日の発表で、フランスからTHRACE (THRombectomie des Arteres CErebrales)という試験の結果が報告され、やはり血管内治療が有効とする結果でした。
ただ、このTHRACEは脳底動脈閉塞症を含んでいるのが特徴なのですが、実際には脳底動脈閉塞症は409例中4例(1%)で、中大脳動脈(M1)が83.1%ですから、脳底動脈閉塞症にも有効性が示された、とは言いにくいと考えます。
参加者が多かったのは、有効性が確立した条件を超える場合に関する議論のセッションでした。つまり、軽症例、高齢者、脳梗塞が広い場合、発症から時間が経過している場合、末梢血管閉塞、をどうするかということに関してこれまでの情報(エビデンス)をもとにプレゼンテーションが行われました。
会場は超満員で、「立ち見」ならぬ「座り見」まで出現していました。
方向性としてはより広い適応に向かうようですが、データを元に慎重論も語られました。
わが国においてもぜひRESCUE-Japan Rgistryのデータ解析から議論したいと思います。
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中里先生のてんかんの話

2016年02月14日 | 人物紹介
昨日、中里信和先生のすばらしいご講演をお聞きしました。
先生はてんかん診療の第一人者で、「てんかんのことがよく分かる本」を出版されています。
この本は私も購入して何度も読みました。絵が多くて非常に分かりやすく、患者さんやご家族だけでなく、てんかんに関わる多くの方にお読み頂きたい本です。
昨日の講演では本の紹介もさることながら、とても分かりやすくてんかん診療のポイントをご紹介頂きました。
てんかんが原因とみられる事故が相次いでおり、 偏見が強まっている今だからこそ、正しい知識の普及が必要だと思います。
次は医師向けの「ねころんで読めるてんかん診療 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ! 」を読んでみたいと思います。
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ワールドビジネスサテライト

2016年02月12日 | 報道・出版関係
来週月曜日の夜23:00からワールドビジネスサテライトで私たちの治療の様子が放送されます。
コイルの表面にゲルが巻いてあるハイドロゲルコイルを用いた脳動脈瘤塞栓術の話題です。
遅い時間からの番組ですが、是非ご覧下さい。
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テレビ放映のお知らせ

2016年02月08日 | 報道・出版関係
近々いくつかのテレビ番組に出ます。
お時間があえばご笑覧下さい。

1. みんなの家庭の医学(たけしの健康エンターテイメント)
  テーマ:脳動脈瘤の新治療
  http://asahi.co.jp/hospital/
  3月8日(火)19:00~20:48
2. ウェークアップぷらす
  テーマ:脳梗塞の新治療
  http://www.ytv.co.jp/wakeup/
  2月27日(土)8:00~9:20
3. ワールドビジネスサテライト (先日、延期となった放送です)
  テーマ:脳動脈瘤コイル塞栓術(ハイドロコイル)
  http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/
  2月15日(月)23:00~24:00
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新しい抗血小板薬 プラスグレル

2016年02月07日 | 脳梗塞
新しい抗血小板薬プラスグレルが心臓領域で承認されました。
抗血小板薬は、血液をサラサラにする薬です。
日本人は遺伝子多型のため、10-15%の患者さんでは、抗血小板薬が効きません。
ですから、脳梗塞の急性期やステントを留置する場合などに、2種類の抗血小板薬を飲んでもらっています。
しかし、中には運悪く2種類とも効かない人が出てきます。そのような場合にステントを留置すると、血栓ができるなどしてトラブルが起きやすくなります。このためこれまでは3種類の薬を投与してしのいできました。
この新たなプラスグレルという薬は遺伝子多型の影響を受けず、ほぼ全ての人で一定の効果を示す点で優れています。実際、他の2種類の抗血小板薬が効かなかった患者さんに、プラスグレルを投与する経験をしましたが、血小板凝集能検査(抗血小板薬の効き具合を確認する検査)で、しっかりとその効果を確認することができました。
今後は脳の血管にステントを留置する場合にも、この薬が役に立つケースがあると考えています。いずれ脳領域でも主役の1つになるかもしれませんね。
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