視界に上の図のような光の模様が突然現れて、驚いたことはありませんか?
これは「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれる症状です。
目の前にキラキラと煌く光の帯のようなものが見える現象で、一部見えにくい部分を伴うことがあり、数分で消えることが多いですが、初めて見た人は不安になると思います。片頭痛の前兆として現れることが多いのですが、頭痛を伴わないこともあります。
特徴
- 上述のように、視界の一部にキラキラと明るい光が見えたり、ジグザグの線が見えます。
- 視界の一部が見えなくなることもあります。
- 数分から1時間程度続くことが一般的です。
メカニズム
閃輝暗点は、脳の視覚を処理する部分(後頭葉)の神経細胞が過剰に活動することによって起きると考えられています。
後頭葉に脳血管疾患(出血、梗塞、腫瘍、血管奇形など)が起きていることもあります。
対処法
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安静: 閃輝暗点が発生したら、目の一部が見にくくなります。運転や作業などは危険ですので、一旦とめて、発作が治るまで安静にしましょう。また水分補給や少量のカフェインが症状を和らげることがあります。
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医師の診察: 閃輝暗点が見えた場合には、頭痛の有無に関わらず、医師の診察を受けてください。片頭痛専用の痛み止めや、発作自体を減らす薬もありますし、一度は脳のMRIなどでチェックを行った方が良いと思います。