他にも危険な頭痛があります。
たとえば2013年06月12日に紹介した脳動脈解離に伴う頭痛です。
中年男性に多いとされていますが、若い人や女性にも起こります。
典型的には、首の後ろから頭にかけて痛くなるというもので、これは首の後ろにある椎骨動脈(ついこつどうみゃく)という血管の解離で起きます。
非常に強い痛みの場合にはこの病気を疑いますが、鈍い痛みの場合もあります。その場合には肩こり頭痛(緊張型頭痛)と見分ける必要がありますが、片方だけの痛みでめまいを伴うのが解離に伴う頭痛の特徴です。肩こり頭痛では両側が痛むことが多いのです。
この病気は、何もしなくても起きるのですが、強く首をひねった時に起こる場合もあります。多いのはゴルフやスノーボード等のスポーツや交通事故などです。
また、首筋が痛いと「寝違いかな?」と思ってしまうのですが、めまいやしびれを伴う場合や、痛みが消えず続く場合、首をひねった後などには検査を受けると良いと思います。MRIを行うとかなりの確率で分かります。
それほど多い病気ではありませんが、こういった症状が出た場合には脳神経外科や神経内科を受診してみてくださいね。