脳動脈瘤が見つかった方からよく受ける質問の1つに、「動脈瘤は大きくなりますか?」というものがあります。
その答えは、Yesです。でも全員の動脈瘤が大きくなるわけではありません。どのぐらいの確率なのでしょうか?
ざっくりといえば、年間2%程度です。しかし最近の調査で、患者さんや動脈瘤の条件によってこの確率がかなり変わってくることがわかってきました。
このため、増大率を予知するスコアが提唱されています。
(Backes Dら. Neurology. 201788:1600-1606)
ELAPSSスコアという名前で、過去の10研究における1,507名、1,909個の動脈瘤のデータを元にして作成され、合計点数で3年または5年間の増大率が計算できるというものです。
上の表の左側が条件になっており、最も強く影響するのは動脈瘤のサイズであることがわかります。
合計点数が5点以上の場合には増大率が年間2%以上になるため、最低でも半年に一度はMRIなどを受けると良いでしょう。
とはいっても、3ミリ以上で日本人の場合には5点以上になってしまうので、3ミリ未満の方で他の項目に合致しない人以外は半年ごとの定期検査が勧められることになります。
このスコアの正確性は別の試験ですでに検証されており、かなり信頼できるとされています。
治療の適応や定期検査の間隔を決めるのに参考にすべきだと思います。
また、脳動脈瘤は初めて診断された後、早期に増大することが多いと報告されています。このため、動脈瘤が発見されたら早期(3~6カ月以内)に一度は検査することが推奨されています。
その答えは、Yesです。でも全員の動脈瘤が大きくなるわけではありません。どのぐらいの確率なのでしょうか?
ざっくりといえば、年間2%程度です。しかし最近の調査で、患者さんや動脈瘤の条件によってこの確率がかなり変わってくることがわかってきました。
このため、増大率を予知するスコアが提唱されています。
(Backes Dら. Neurology. 201788:1600-1606)
ELAPSSスコアという名前で、過去の10研究における1,507名、1,909個の動脈瘤のデータを元にして作成され、合計点数で3年または5年間の増大率が計算できるというものです。
上の表の左側が条件になっており、最も強く影響するのは動脈瘤のサイズであることがわかります。
合計点数が5点以上の場合には増大率が年間2%以上になるため、最低でも半年に一度はMRIなどを受けると良いでしょう。
とはいっても、3ミリ以上で日本人の場合には5点以上になってしまうので、3ミリ未満の方で他の項目に合致しない人以外は半年ごとの定期検査が勧められることになります。
このスコアの正確性は別の試験ですでに検証されており、かなり信頼できるとされています。
治療の適応や定期検査の間隔を決めるのに参考にすべきだと思います。
また、脳動脈瘤は初めて診断された後、早期に増大することが多いと報告されています。このため、動脈瘤が発見されたら早期(3~6カ月以内)に一度は検査することが推奨されています。