大型店やチェーン店やコンビニが盛んで、個人商店は廃れていく、
というのがお定まりのようになっている。
駅前商店街も閉店する店が多く、シャッター商店街なんて言葉が生まれる。
○○銀座とか○○一番街とか○○百店街とかいった名前を掲げた
大門が入口にそびえる。
商店街として立地は悪くない。駅前なのだから。
それでも、バスロータリー横のスーパーマーケットにかなわない。
どこの駅という話ではない。
いづこも同秋のゆふぐれ。
立地は悪くないので、居酒屋チェーンやクリーニングチェーンの店や
ラーメン店が入ってきたりする。
元は魚屋だったり、呉服屋だったり、履物屋だったり、おもちゃ屋だったり。
緑青色の古めかしい店構えはそのままに、大きくガラス張りに改装して営業、
なんてな折衷スタイルも悪くない。
商店街そのものが消えるよりずっといい。
しかし、建物は老朽化しているし、面している道路を拡幅する計画は有るし、
再開発は着実に迫っている。
いや、どこの駅という話ではない。ってば。
※
京王線の、各駅停車しか止まらない駅、芦花公園の駅前をたまに通る。
環八を行くのはつまらない。
急がないなら踏み切りを待つ。
南口はすっかり工事して、広々と明るいバスロータリー、
横にスーパーマーケット。
お定まり。
北口の方が商店街として栄えていたのだろう。
線路の北側には甲州街道が有るから、元々は
京王線沿いは北側が発展していたのだ。
狭い車道沿いに、個人商店が並び、歩道には屋根が有る。
ペンキの色はくすみ、ガラスは煤けて、壁は剥がれかけ。
チェーン店に入れ替わっている所も有るが、
営業している店もある。
外から店を覗くと、埃を被った陳列棚に商品はまばらだったり、
人のいる気配が無かったり。
※
あんまりイメージを下げるようなことを書き並べるのはどうかな。
と言うのは、入った店で食べたカレーがとても旨かったからだ。
カレーハウスちとせと書いた置き看板は、新調する気も無くはや何年なのか、
ガムテープをいろんな方向に貼って補修してある。
夜はライトが点くのだろうか。
夜まで営業しているのだろうか。
入ってみると、ちょうどいい感じに薄暗く、
明るい厨房に痩せ型の女性が二人。
五十代と七十代くらい、母子だろうか。
カウンター席とテーブル席に、それぞれ男性客が一人でカレーを食べている。
カレーの鍋の、内壁にくっついて煮詰まって焦げかけた、
あの部分のにおいが店内に満ちている。
揚げ物も試してみたかったので、カツカレーを注文した。
娘らしきほうが、母親らしきほうに
「カツだから。揚げて。」と、丁寧でもぶっきらぼうでもない感じで言う。
大きめの平皿にあふれるようなカツカレーがきた。
ライスの山の上のカツが私の正面を向くように置いていった。
ほほう。ではこの向きで眺めつつ頂こう。
カツは油も良く揚げ具合も良く油切れも良い。
カレーはにおい通りの味。
うまい。
後から、七十前後の女性一人客が入ってきた。
常連さんかと思ったら、そうではなかったようで、
店員さんに質問しながら注文を決めている。
ウォーキングの帰りだろうか。
小さなショルダーバッグを肩から下ろさず膝に置き、
横から見ても分かるご満悦の表情でスプーンを運んでいた。
※
また行くから、それまで頑張っててね。
というのがお定まりのようになっている。
駅前商店街も閉店する店が多く、シャッター商店街なんて言葉が生まれる。
○○銀座とか○○一番街とか○○百店街とかいった名前を掲げた
大門が入口にそびえる。
商店街として立地は悪くない。駅前なのだから。
それでも、バスロータリー横のスーパーマーケットにかなわない。
どこの駅という話ではない。
いづこも同秋のゆふぐれ。
立地は悪くないので、居酒屋チェーンやクリーニングチェーンの店や
ラーメン店が入ってきたりする。
元は魚屋だったり、呉服屋だったり、履物屋だったり、おもちゃ屋だったり。
緑青色の古めかしい店構えはそのままに、大きくガラス張りに改装して営業、
なんてな折衷スタイルも悪くない。
商店街そのものが消えるよりずっといい。
しかし、建物は老朽化しているし、面している道路を拡幅する計画は有るし、
再開発は着実に迫っている。
いや、どこの駅という話ではない。ってば。
※
京王線の、各駅停車しか止まらない駅、芦花公園の駅前をたまに通る。
環八を行くのはつまらない。
急がないなら踏み切りを待つ。
南口はすっかり工事して、広々と明るいバスロータリー、
横にスーパーマーケット。
お定まり。
北口の方が商店街として栄えていたのだろう。
線路の北側には甲州街道が有るから、元々は
京王線沿いは北側が発展していたのだ。
狭い車道沿いに、個人商店が並び、歩道には屋根が有る。
ペンキの色はくすみ、ガラスは煤けて、壁は剥がれかけ。
チェーン店に入れ替わっている所も有るが、
営業している店もある。
外から店を覗くと、埃を被った陳列棚に商品はまばらだったり、
人のいる気配が無かったり。
※
あんまりイメージを下げるようなことを書き並べるのはどうかな。
と言うのは、入った店で食べたカレーがとても旨かったからだ。
カレーハウスちとせと書いた置き看板は、新調する気も無くはや何年なのか、
ガムテープをいろんな方向に貼って補修してある。
夜はライトが点くのだろうか。
夜まで営業しているのだろうか。
入ってみると、ちょうどいい感じに薄暗く、
明るい厨房に痩せ型の女性が二人。
五十代と七十代くらい、母子だろうか。
カウンター席とテーブル席に、それぞれ男性客が一人でカレーを食べている。
カレーの鍋の、内壁にくっついて煮詰まって焦げかけた、
あの部分のにおいが店内に満ちている。
揚げ物も試してみたかったので、カツカレーを注文した。
娘らしきほうが、母親らしきほうに
「カツだから。揚げて。」と、丁寧でもぶっきらぼうでもない感じで言う。
大きめの平皿にあふれるようなカツカレーがきた。
ライスの山の上のカツが私の正面を向くように置いていった。
ほほう。ではこの向きで眺めつつ頂こう。
カツは油も良く揚げ具合も良く油切れも良い。
カレーはにおい通りの味。
うまい。
後から、七十前後の女性一人客が入ってきた。
常連さんかと思ったら、そうではなかったようで、
店員さんに質問しながら注文を決めている。
ウォーキングの帰りだろうか。
小さなショルダーバッグを肩から下ろさず膝に置き、
横から見ても分かるご満悦の表情でスプーンを運んでいた。
※
また行くから、それまで頑張っててね。
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