犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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冬の木の花

2022年11月21日 | うつろい
我が家のビワの木が実を付けるようになって何年か経つ。

桃栗三年柿八年 枇杷は九年にして生らず
とかなんとか言うんだっけ。

躑躅の植え込みの中から枇杷が頭を出して伸びてきた頃には、
3年目くらいになっていたのではないかと思う。

最初の年の実は素晴らしく甘かった。
実は小さいが、味は濃く、感動が有った。

その後、実が小さい上に味が薄く、
水分を取るにも物足りないし、種は大きい
という、なんともならないものが生った。

枇杷の南側に、アホのように成長するニワトコが有り、
その南側にはアホのように伸びきって黒々と、椿と金木犀とシロダモが繁っているのだ。
そりゃあこんなに日当たりが悪くっちゃあ、良い実の付くわけが無い。

毎年ニワトコをばっさばっさ切っているし、
去年からはシロダモも椿も金木犀も切っている。
来年のビワは旨いものが食べたい。



間引きをする。

ビワの花は、上向きの三角形の房になる。
小さな白い花がこんもりと集まって咲く。

これをそのまんまにしておくと、好きなだけ実になる。
しかし、小さい。

調べてみると、蕾のうちと、花が終わって実になる頃の2回、
間引きをすると、大きく味の良い実になるようだ。ふむ。

枇杷の木の枝はやわらかい。
細い枝には乗れない。
そのかわり、遠くに伸びている枝も、
たわめて手元に引っ張ってくることができる。


三角の花房の、上と下の部分を摘み取る。
いろいろやってみて分かったが、
花房を上からすっぽりと掴んで握れば、
下のほうがモゲて、その手を離す前に上をつまめば上部がモゲる。


木に登ってみると、今年は去年よりも花が多いように思った。
木の上で蕾を摘む作業を、何十分もやっていただろうか。
こりゃたいへん。

蕾は薄茶色の粉にまみれているので、私も粉まみれになる。
中にはもう開花している房も有る。
甘い香りがする。いい。

花房の時点で、軸の太いものが、将来、大きな実になるんじゃないだろうか。
と、思いつつ、無造作にどんどん摘んでゆく。



雨あがりの夜、犬の散歩に出た。

暗い中、突然、甘く澄んだ匂いに包まれた。
ヒイラギの花だ。

暗い道に、大きい柊の木があり、なお暗い。
年老いた柊の木全体に、花が付いて、咲いて、香っている。



秋が終わり、冬が来る。
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