メダカが一匹、死んで沈んでいた。
その死骸に、シマイシビルがたかっていた。
シマイシビルはヒルの仲間。
ヒルと言っても、血を吸うものはほんの数種類しかいない。
シマイシビルは小さい虫を食って生きているらしい。
そのシマイシビルが、メダカの死骸を食っている。
死骸だからいいようなものの、生きている内に食いやしないだろうか。
活きの良いメダカなら平気だろうが、弱っているヤツや、身重の者、
それに . . . 本文を読む
庭に来る生き物たちの写真を撮りたい。
しかしたいていの者は、室内で人が動く気配があるだけでも、逃げて行ってしまう。
では、室内でこっそりカメラを構えて、なおかつ被写体を引き寄せられる
レンズを持たねばならない。
でも望遠ズームはちょっとお金かかるから来年だな、と思っていたのだが、
単焦点のミラーレンズなら買えちゃうやね。
そんな次第で、トキナーの300mm(35mm換算で600mm相当)ミラーレ . . . 本文を読む
日も落ちて、遠い空に少し明みの残る頃、
池の水をぴちゃぴちゃぴちゃと、音を立てて飲むのが聞こえる。
猫かと思うが、何かもっと不器用な気配を感じて見ると、
やっぱり来ていた、狸だ。
先日の足跡の着いていた所を、通り抜けて行く。
足跡とは逆方向だ。
池のわきを通り道にしているようだ。
カメラを構えるが、その時付けていたレンズは暗いものだからと
諦めてしまった。というわけで写真は無し。
後から思え . . . 本文を読む
盆踊りシーズン到来である。
早い話が、お盆だわい。
四ツ谷三丁目にある鍼灸学校へ通っていた5年前、
午後の授業が終わって、図書室で調べものをして七時を回った頃、
いつものように新宿通りを歩いて帰っていると、
どっからか、ドッカラカ!と太鼓の音が聞こえてきた。
新宿通りから一本すぐ裏でやっているらしい。
小走りになる。
二丁目だ。太宗寺だ。
信号なんか無いところで道を走ってわたる。
やっとるや . . . 本文を読む
玄関前に鉢を置き、睡蓮を入れてメダカを泳がせている。
ところがこの頃、この鉢を熱心に覗き込む猫がいる。
どうやら我が家の玄関前にちょくちょく居座り、
鉢の横に置いた木の上に乗り、前足を鉢の縁にかけて、
水をじっと見ている。
オイオイ。
何を考えているのか。
数日後、
玄関で音がするので飛び出てみると、
鉢から水草がはみ出し、水が濁り、睡蓮の葉はズタズタにちぎれていた。
なんてこった。
あい . . . 本文を読む
落語に、千両みかんというはなしがある。
大店の若旦那が床に臥せって死にそうだ。
恋煩いでもあろうかと聞くと、その理由は
以前、紀州で食べたみかんの味が忘れられない、
あのみかんが食べたくて食べたくて、死にそう。
というのだ。
聞いた番頭はなんだそんなことか、「買ってきますよ」と
請け合うが、頃は土用。
どこの店にもみかんなんかありゃしない。
ところが、あるみかん問屋の蔵の中に山と積まれた箱の中 . . . 本文を読む
夏休み近いからか、毎週末TVでジブリ映画やってる、ってことなの?
先週は「耳をすませば」。
私が中学生の頃、自転車で走りまくった辺りが舞台だから
映画のイントロでジーンと来るけれど・・・
そういう自分のエピソード抜きだったら、特に共感したかどうか。
さておき、今週は「ぽんぽこ」。
私が中学生の頃、自転車で走りまくった辺りが舞台だから
というだけでなく、今も多摩丘陵に残る里山風情が好きで、
そこ . . . 本文を読む
[あらすじ]
日本語では濁音はあまり語頭に来ない。なぜなら印象悪い言葉用の音だから。
オノマトペで探すとどんどん見つかる。
オノマトペからできた言葉もいろいろある。
またあの歌に戻ろう。
笹の葉 さらさら 軒端に揺れる
お星様 きらきら 金銀砂子
この、きらきら というオノマトペから、動詞が作れる。
光を反射してきらきらする様子を、きらめく って言うでしょ?
「○○めく」作戦は使える。
. . . 本文を読む
[あらすじ]
日本語で濁音が語頭に来るのはなんだか印象の良くない言葉ばかり。
オノマトペは濁音大活躍。
ところでオノマトペが元でできた物の名前もあるようだ。
昨日の宿題はちょっと難しかったな。
夜の空を見上げるの、忘れていた。
どうでしたか?ベガとアルタイルは?
笹の葉 さらさら 軒端にゆれる
お星さま きらきら 金銀砂子
笹の葉はざらざらしない。
ぎらぎら光るのは太陽の強い光。
この歌の . . . 本文を読む
[あらすじ]
日本語で語頭に濁音を使うのは、どうやらあまり良くない意味合いがあるようだ。
オノマトペには濁音はたくさん登場する。濁音と清音を較べてみよう。
ざらざら さらさら
バリバリ パリパリ
ガサゴソ カサコソ
ごりごり こりこり
ざくざく さくさく
じゃりじゃり しゃりしゃり
どんな違いがあるだろう?
たくさん例を挙げてみると、いろんなパターンが見えてきそうだ。
七夕。
笹の葉はや . . . 本文を読む
[あらすじ]
日本語では語頭に濁音が来るのはなぁんか感じ悪い言葉ばっかりだぞ。
音の持つ雰囲気でできているオノマトペは、その最たるものだ。
ぶくぶく、ばさばさ、がみがみ、がつがつ、ごそごそ、どくどく、げぼげぼ・・・
あんまりしたくない様子ばかりだ。
でも「ぶくぶく」でなくて「ぷくぷく」ならかわいらしいし、
「どくどく」だと流れ出るけれど「とくとく」なら注ぎ込まれるし、
「げぼげぼ」と「けほ . . . 本文を読む
[あらすじ]
日本語にはそもそも、語頭が濁音のものは少ない。じゃ、どんなのがある?
がめつい、ばれる、ぼろい、ぐず、ざんばら、
げろ、ごみ…
でぶ、どぶ、げぼ
ロクなのが無い。
そう。濁音は、ろくでなし担当。
イメージ悪い。
ぼろ、という語は先に「ぼろぼろ」という擬態語が有ってできた言葉のようだ。
そう言われてみると、他の語も「ぐずぐず」だの「げろげろ」だの「でぶでぶ」だのと
繰り返して . . . 本文を読む
日本語にはそもそも、濁音から始まる言葉はあまり無い。
なぜか、ってことはちょいとおいといて。
じゃあどんな言葉があるか、探してみよう。
ただし、漢語は外来語なのだから、含めない。
例:×がんこ頑固 ×ばくちく爆竹
○でぶ ○どろ
たくさん例を集めてみて欲しい。
すると、なんとなく感じることがあると思うのだが・・・ . . . 本文を読む
先週6月27日にめでたく嫁さんを迎えたオオシオカラトンボは、
その後も池の周辺を飛んでいる。
まだまだ繁殖するつもりなのか。
昨日、ある水槽を見たら、既に孵化してヤゴになっていた。
大きさに違いが有るから、一昨日生まれたとしても産卵から4日。
やけに早い。
私の見ていない嫁があの前にいたのだろうか。
私がオタマジャクシを飼っている水槽にも、ヤゴが生まれてしまった。
仕方無いので、小さくて数えき . . . 本文を読む
昨日は一日だったので、恒例の法螺を吹いたものです。
新宿の街を郡上踊りの列が下駄を鳴らして踊り歩いた、なんてなことは無かった。
あってもいいけどね・・・。
四谷は大京町、新宿通り沿いに履物屋があるのは本当。
三栄って店に寄って、「お宅の下駄は音がいいって聞いた」なんて
お世辞の一つも言ってごらんなさい。
お茶は出ないが、昔話の2つ3つは聞かせてもらえる。
今でこそ片側3車線の新宿通りだが、
戦 . . . 本文を読む