2014年3月8日 東京都
ニコライ堂 重要文化財
東京都千代田区神田駿河台4丁目1番地3
このすばらしい聖堂は、高さ約34.5メートル、鐘楼の高さは約37.7メートル、建坪は約1,050㎡あります。ニコライ堂とは、この堂を建てたニコライ大主教の名前をとった呼称で、正しくは日本ハリストス正教会教団東京復活大聖堂といいます。建築の様式は、ビザンチン式が基本で、壁が厚く窓が小さく、中央にドームがあり、外からみると壮大で堅牢です。細かい部分にイギリスのロマネスク風やルネッサンス式が巧みに取り入れられているのは、イギリス人のジョサイア・コンドルが工事監督にあたったからでしょうか。そもそもこの大聖堂が建てられた駿河台の場所は、江戸時代は定火消の屋敷跡で、火の見櫓が高くそびえており、ニコライがはじめて、明治5年(1872)に東京に来たい際、この地に大聖堂と心に決めた所で、ロシア国公使館の付属地でもありました。最初の大聖堂は、ロシア人、シュチュールボフの基本設計、コンドルの監督設計、長野泰輔の工事責任で、明治17年(1884)に工事が始まり、約7年かかって明治24年(1891)に完成しました。 (「おはなし千代田」(千代田区教育委員会)より
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