2015年12月29日 京都府
平等院観音堂 重要文化財
京都府宇治市宇治蓮華
鎌倉時代前期に創建当時の本堂跡に再建された建造物とされています。全体的に簡素な建物ながら、垂木を地円飛角の二軒とし、天平以来の格式高い様式に倣っています。
▼鐘楼
鐘楼にある梵鐘は複製で、実物は鳳翔館に収蔵されている。国宝の梵鐘は、銘文がなく、製作時期は鳳凰堂と同じ11世紀頃と推定される。高さ199cm、口径123cm、、重量約2トン。最も華麗な装飾文様を鋳表したものとして有名で全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りを施した鐘で、「姿、形の平等院」と謳われ、「日本三名鐘」の1つ。
日本三名鐘」:園城寺(三井寺)鐘,神護寺鐘,平等院鐘
▲旧南門
伏見桃山城からの移構とされ、江戸時代初期伝来の古図と比較しても場所・規模ともに変動はない。垂木等も江戸時代以前の特徴である先端が細く大胆な反りで、天井板を備えた古式武家門の姿を良く残す。平成22年夏の古典技法による再塗装工事の際、主要部材の殆どが稀少な赤樫の巨木であることが判明。固く火に強いことから戦国期の城門などに使用されたことが記録に残るが、ねじけが起きやすい樫材による建造物は、これまで日本で確認されたことがなく、城造りの天才として知られた秀吉による城門「薬医門」の現存する最古の建築として注目される。説明板より
▼浄土院養林庵書院(重要文化財)〔非公開〕
養林庵書院(指定文化財)は桃山城の遺構と伝えられ、その障壁画は宇治市指定文化財で、床の間には雪景山水図、襖には籬(まがき)に梅図、天袋には花卉(かき)図が描かれています。作者はその作風から狩野山雪とみられています
浄土院養林庵書院の門は閉ざされていてる。塀越しに美しい弧を描く屋根を見ることができる
▼浄土院
浄土院は平等院の塔頭で、浄土宗の栄久(えいく)上人が、明応年間(15世紀後半)に平等院修復のために開創した寺と伝えられています。
▼浄土院羅漢堂
茶師星野道斎とその息子たちにより寛永17年(1640)に建立されました。 主要部材が建立当時そのままに保存され、鏡天井に描かれた龍は彩色良く保存されています。
▼最勝院
平等院塔頭の1つで天台宗のお寺です。この寺の歴史は、承応3年(1654)に、京都東洞院六角勝仙院(住心院)の僧が平等院に移り、その住庵を最勝院と呼んだことに始まります。
▼春日型灯石灯籠 鎌倉時代初期
▼最勝院本堂(不動堂)
不動明王を本尊とする最勝院の本堂が建ちます。災難除けを願う人で賑わっています。
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☆cosmophantom
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