2023年4月3日
旧生糸検査所現横浜第2合同庁舎)
神奈川県横浜市
横浜に官立の生糸検査所が設立されたのは明治29年(1896)。この初代生糸検査所は現在横浜地方検察庁のある本町通りにあったが、大正12年(1923)の関東大震災により壊滅的な被害を受けた。そして震災後の大正15年(1926)、2代目の生糸検査所(現横浜第2合同庁舎)が北仲通北地区の現在地に建てられた。
設計は日本における鉄筋コンクリート建築の先駆者として知られ、「旧三井物産横浜ビル」、「旧三井物産横浜支店倉庫」などを設計し、横浜ゆかりの建築家として著名な遠藤於莵(えんどうおと)。戦前における横浜の建築としては最大規模のもので、同時に建造された4棟の倉庫、倉庫事務所と共に一大建築群としての連続的な景観を形成した。
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