2023年12月6日 長野県
片倉館会館棟(重要文化財)
長野県諏訪市湖岸通り
片倉館は、諏訪湖周辺を本拠地として製糸業を営んだ片倉家が公共の福利厚生施設として建設した温泉施設で、昭和3年に竣工した。
森山松之助の設計で、浴場と会館は、急勾配の切妻屋根とタイル張の外壁とし、要所に尖塔をたてるなど変化に富んだ外観になる。
片倉館の建築は、独創的な意匠をもち、内外装飾の密度も高く、近代におけるわが国建築家による洋風意匠の展開を示す建築のひとつとして重要である。また、実業家の手による最初期の公共の福利厚生施設として、高い歴史的価値を有している。
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