2012年10月6日>長野県木曽郡
妻籠宿脇本陣奥谷(林家住宅) 重要文化財
林家住宅は江戸時代の末から明治にかけて建設された建物で、近世の町家建築の様式をふまえています。江戸時代には厳しい山林の統制があり、ひのきなどの貴重な木材の使用は禁じられていました。木曽の人々は山のひのきを目の前にしながら、決して使用することができなかったのです。 明治になって尾張藩の統制が終わり、林家では自分の家の山からひのき、さわらなどそれまで伐ることのできなかった大径木をふんだんに伐り出して住宅の建築用材としました。これが現在「奥谷(おくや)」という屋号の林家住宅であり、江戸時代には大名や公家たちが宿泊した脇本陣だったことから、南木曽町博物館の施設の名称として「脇本陣奥谷」と呼ばれています。
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