♪ 田舎のいやらしさは 蜘蛛の巣のようで
おせっかいのベタベタ 息がつまりそう
だから俺らは 町に出たんだ
義理と人情の蟻地獄
俺らいちぬけた
ところが町の味気なさ 砂漠のようで
コンクリートのかけらを 食っているみたい
死にたくないから 町を出るんだ
ニヒリズムの無人島
こいつもいちぬけた
(俺らいちぬけた/詩:岡林信康)
高校生の時、NHK・FMをエアチェックして聞いた岡林信康さんのライブ。
ペダルスティールギターをフューチャーしたバンドを従えたなかなかいいライブで、
カセットテープを何度も聞き返しました。なかでもこの『俺らいちぬけた』は
当時のお気に入りでしたが、その時はまさかのちに自分のテーマ曲になるとは
思いもよらなかったけどね。
このブログを始めた時に、「田舎へ引越そう」のカテゴリーが活発化することを
願っていましたが、結局ほとんど記事を掲載できませんでした。面倒くさくて
手間のかかることは常に後回しにしてしまう私の性格が出てしまった感じ。
もちろんこの間もなにも考えていなかったわけではないのですが、考えるだけで
行動には移せない、これも私の欠点ですね。
で、今現在の心境は、中途半端な人間はこの中途半端な田舎・和歌山市で
住むのが一番いいのでは?という感じですね。広々とした大地、北海道はむろん、
たとえば九州の久住高原なども素晴らしい環境でとても気に入っていて、
こんなところで生活できたらいいなとは思いますが、あくまで「車が必要」なことを
前提とした生活は、将来を考えるとやはり厳しい気がして尻込み。
まあ、こんな細かいことをあれこれ考えているような人間には、いつまでたっても
地縁、しがらみを断ち切ることは難しいでしょう。同じ和歌山でももっと南には、
まだまだ美しい自然が残り、ここも少し考えましたが、やはり同じような理由で
いざ実際に生活するとなると二の足を踏んでしまいました。
和歌山市自体は魅力の乏しいさびれた地方都市ですが、「腐っても県庁所在地」
ならでのメリットはあり、最高、最先端ではないにしろ、病院や教育施設は
ある程度そろっているし、便数は年々心もとなくなるものの関空にも近く、
けっして利便とはいえないけど、北海道、九州、どちらへも出かけやすいし、
大都市・大阪市内にさえ出ればほぼなんでも必要なものは手に入ります。
まあこれは、無理やり自分を納得させるために強引に魅力を探しただけですね。
そんなわけで、次年度こそ、まずはこの和歌山市で根をおろして生きていくために
努力してみることにします。そして、そこで培われた技術が、いずれ本当に
気に入った場所で生活するためのステップになるやもしれないことを念じて。
*「タイムリー」なのかどうか、今夜の「鶴瓶の家族に乾杯!」は和歌山の山村、
日高川町(旧美山村)が舞台でした。だいたい和歌山の山間部の田舎といえば
こんな感じのイメージです。ちなみに親父の出身地がこの近くなんですよ。
来週も引き続きこのあたりが舞台なので、見逃した方はご覧になってみて下さい。
和歌山市内もまだ桜の見頃にはやや早いようだし、ETCの試着も兼ねて
南紀方面へ桜見物でもと考えていたが、深夜までの深酒がたたり起きられず…
万事こんな調子だ。
で、仕方ない、せめてもの(自分への)お詫びに、いつ以来かわからないくらい
久しぶりの洗車。横着なオーナーで申し訳ない、CR-Vよ。思ってた以上に
長い付き合いになったけど、14年目もよろしくたのむな。
朝は冷え込んで、風も冷たかったが、どんどん天気は安定、このところでは
一番いい日和に。出かけていたら絶好の桜見物となっただろうに、今更仕方ない。
結局、いつもの桜山(高津子山)へ足慣らしを兼ねて散策に。久しぶりに
リス(たぶんタイワンリス)を見かける。野鳥もたくさん観察できたが、やはり今日も
名前がわかったのはイソヒヨドリだけだった。鳴き声や姿で名前を特定できたら、
もっと楽しいんだけどなあ。ヤマザクラ系はほぼ満開。ソメイヨシノはまだ2、3分咲き
だけど、控えたつぼみは大きく膨らんでいて、数日で一気に満開になりそうな気配。
ボランティアの方々が次々手入れをしてくれ、下草や不要な木々を刈ってくれるので、
視界はますます良好、穏やかな海(紀伊水道)が春光にきらきら輝いていた。
ここは原則歩いて登らなければならない関係で、訪れる花見客もそんなに多くなく、
もちろん、ちょうちんもぶら下がっていないので、私のお気に入りのお花見場所だが、
唯一の欠点はトイレや水場がないこと。特に女性は大変だろうけど、幸いにも
これでも一応「おれは男だ」。最近リバイバルヒットしてるんだって?
午後はテレビで甲子園観戦、初めて地元勢の試合を見た。ところが序盤の攻防を
見る限り、相手・清峰の方が一枚上手。「一方的な試合にならなければいいが…」と
心配していたら、よくしのいでいたものの、やはり最後は大きく点差が開いてしまった。
しかし、箕島はよくやったよ。春夏連覇した頃の「野武士」のようにたくましい
選手たちとは違い、全体に小粒で線の細い印象、前評判もけっして高くはない中、
ベスト8まで進んだのは立派だったと思うよ。
春は新しい番組が次々始まるが、私の注目は4月2日スタートのNHK趣味悠々
「石川鷹彦のもう一度はじめよう!フォークギター再入門」。残念ながら私の手元に
ギターはないけど、石川さんの華麗なギターテクニックをじっくり見られるだけでも
価値のある番組じゃないかな。そういえば、昨夜私から入学祝をせしめたおいっこが
ギターを買うって言ってたけど、野球はもうやらないのかな。
そこそこいい線いってるのに、ちょっともったいない気がするね。