先日NHK・BSプレミアムで放映され、録画しておいた「アバター」を見ました。
このアバターって映画には、個人的に変な思い入れがありまして…
というのも、我が家でアバターといえば「しょうもない映画」の代名詞になっておりまして、
そのわけは、この映画が公開された当時(6,7年ほど前)に私の両親と妹夫婦+
その子供たちがそろって劇場に足を運び、わざわざ鑑賞に出掛けたのですが、
帰宅早々父母が「しょうもない」「わけがわからん」「見に行かなければよかった」云々…
さんざこき下ろしたからなんですわ。
どうも父がそもそもこれを見に行こうと言い出したようで、今となってはその真意を
確かめようがないのですが、たぶん想像するに、この映画を監督したのは「タイタニック」が
大ヒットしたジェームス・キャメロンで、そのタイタニックをつくった人物の次回作、話題作だから
「おもしろい作品に違いないから見たい」、となったのではなかったかと思われます。
どんな内容の映画なのかは二の次で、ほとんど知識のないまま見に行ったのでしょう。
ところが両親としたらまったくの見当違い、期待はずれで、理解不能であったようでした。
以来我が家では「駄作映画」の代名詞として、しばしばアバターが引き合いに出され、
しょうもない映画の話題が出るたびにその代表作としてこの映画のタイトルが繰り返し
口に上るのでした。まさかキャメロン監督も、日本の辺境地で自分の作品が徹底的に
けなされ続けているいるとは、露程にも思っていなかったでしょう。
というわけで、私の心にも「アバター=しょうもない映画」と執拗に刷り込まれ、別の意味で
強く印象、記憶に残る映画ではあったのですが、肝心の作品を自身では一度も見たことが
なかったので、機会あれば見てみたいとずっと願い続けていたのでした。怖いもの見たさって
やつですかね、それがこの度ようやく実現したのです。放映されるのがありがたやNHKですから、
CMはもちろん入らないし、おそらくほぼノーカットでオリジナルに極めて近い形で鑑賞できるので、
タダで見られる条件としてこれ以上恵まれた環境はないでしょう。
ところが始まって早々がっかりしたのは「吹き替え版」じゃあないですか! 私は
洋画=字幕派なので、吹き替えだとテンションが大幅に下がってしまいます。
しかし物語が進むと、あえて吹き替え版で放映した方がいいわけがわかりました。
なるほど、エイリアン(先住民)がネガティブな言語で語るシーンが大量にあるので、その対応に
字幕が必要になり、英語まで字幕化すると、被ってしまい非常に見づらいのでしょう。
これは致し方ないなとすぐに納得できました。
さて、私のこの映画に対する感想を述べると、トータル大変よくできた作品だと思いました。
2時間43分という長い上映時間でしたが、途中二度一時停止にしてトイレに行くなど短い
休憩を入れながらほぼ一気に見終えました。ストーリーなどの設定は、日本の漫画、アニメ等
SF作品に常に親しんでいる我々からすると、特別目新しさ、斬新さは感じられません。
しかし日本では2次元でしか表現できないその世界観を、3次元(実写)でやってのけるのが
すごいですわ。これがアメリカ的というか、ハリウッド的というか、技術力と資金力の差
なのかなあと思いました。
VFXとかCGとかの最新技術の粋を結集させての映像なのでしょう。どうやって撮影したの??
のオンパレードで、すごくリアルかつ自然な表現力に圧倒されっぱなしでした。自室でも
映像、音響システム共々それなりのクオリティで迫力あるシーンを再現することはできましたが、
さらに大画面、大音響で見たい、つまりこれこそ映画館で鑑賞するに値する作品だとも思いました。
それではなぜ、両親がこの作品を楽しめなかったのか? 二人とも日頃アニメや特撮ものをほぼ
見ることのない人たちですから、導入部からまったくついていけず、これが近未来の
異世界(別の惑星)で繰り広げられている一種のファンタジーだということすらわかって
いなかった可能性があります。そら、もしこの不可思議な物語が現代の身近なすぐ近所で
展開されていると判断して見続け、見終わったとしたら、「なんやこれ?」ってなりますわな。
母には、実はとてもおもしろい作品で、勘違いしているようだから(録画しているのを)もう一度
見てみたらと勧めてはみましたが、頑として首を縦に振ろうとはしません。年寄りは頑固やねえ。
ああはなりたくないけど、私も間違いなくそうなるのでしょう。
ということで、残念ながら我が家では、いまだに「アバターはしょうもない映画」の汚名を
拭いきれてはいないのです。
一転して今日は雨、午前を中心によく降りました。このところ太平洋側では少雨傾向だった
ようですから、乾いた大地を潤す恵みの雨だったのかもしれません。
売り場で目についたので買ってみました、小枝の期間限定品「芳醇ウイスキー」です。
そもそも私は、チョコレートを食べるのはほぼウイスキーのつまみとしてですから、わざわざ
ウイスキー入りのを買う必要はないんですけどねえ。
さっそく昨夜いただいてみたところ、さしてウイスキーって香りもせず、ましてや「芳醇」とは
程遠いと感じたけどなあ。いや、でも、酔いがいつも以上に早い、2倍速で酔っ払っちゃった!
ってウソ。しかしお酒に弱い体質の方って甘酒でも酔っちゃうって聞きますから、ご用心。
「運転時には召し上がらないでください」的な商品が普通にお菓子売り場に陳列されているのが
怖いと、いつもながらに思います。気軽に手をのばせるパッケージだけに、車に乗る前についパクって
ことにならないよう、お互い気をつけましょう。