このところ多くのアニメの録画でお世話になっているのが「BS11」だし、このたび
『傷だらけの天使』で初めてチャンネルを合わせたのは「BS12(トゥエルビ)」。
どちらも私にとっては「謎」の放送局なんだけど、まあいいや、無料放送がありがたい。
貧乏人の味方、本当に助かっております。
BS12は時々新聞に広告を出していて、『ありがとう』とか『肝っ玉かあさん』を放映中!
みたいなのを見るたびに、昔熱心に見ていたので「見てみたい!」の衝動にその都度
駆られたのですが、まあいいかやめとこうと思いとどまっていました。しかし今回は
ついに誘惑に負けて録画しだしたのが『傷だらけの天使』です。
第一話開始直前に主役を演じた萩原健一(ショーケン)さんのインタビューまで放映され、
もちろんこれも録画しました。「傷だらけ~に関して、これまで一度も語ったことはない」と
ご本人が述べられていたとおり、昔から彼はずいぶんトンがっていたので、過去の栄光を
振り返っているヒマはないんだよ!みたいな感じだったのでしょう。今回改めて裏話の
一部などを聞くことができ、興味深かったです。
最初はロードムービー的なものを企画したとか、共演者(弟分)が火野正平、湯原昌幸さんとも
スケジュールが合わず、仕方なく?芸能界から引退寸前だった水谷豊さんに決まったとか、
あの有名なタイトルバックの撮影もほとんど成り行き、アドリブみたいに撮られたとはねえ。
最近でもアニメ・3月のライオンで、まんまパロディで再現していたのが記憶に新しいところです。
本放映されていたのはゴールデンタイムの9時か10時頃だったと思うけど、今だったら
こんな暴力的でお色気場面の多い番組はとてもオンエアされないでしょう。今と比べると
何かにつけておおらかだったことが伺えます。番組内容からも「日本がまだまだ元気だった
時代だったんだなあ」というパワーが伝わってきます。低予算なんだろうけど、カーアクション、
暴力シーンなどは迫真の映画的演出。それもそのはず、監督が深作欣二、恩地日出夫、
神代辰巳、工藤栄一氏らそうそうたるメンツ。それぞれ好き勝手にクセのある演出をしながらも、
全編哀愁漂う雰囲気で筋が一本通っているのは、メインライター・市川森一氏の力量なせる業
だったのでしょうか。
第一話では清純派?真野順子さんが濡れ場シーンで深作監督から「脱げ脱げ!」とけしかけられ、
寸前のセミヌード。そんなのを子役で出ていた坂上忍さんに見せちゃいけないとショーケンが
外に連れ出したってエピソードもよかったし、当時実相寺昭雄監督の映画『あさき夢みし』に
出演中で剃髪していた岸田森さんが実はヅラで演じていたようで、それを逆手にとって
劇中で外すシーンでは一同噴出したってエピソードも愉快でした。岸田今日子さんと
いとこ同士で演じたのはこの番組が最初だったようで、このおふたりの「怪演」もドラマの
幅を広げ、魅力に拍車をかけてましたよねえ。
でも初回放映時は視聴率が悪くて途中打ち切りとなったんだそうです。それがあの最終回の
急展開につながっているのかも。事情はともかく奏功し、とてもインパクトのあるラストで、
衝撃的でした。それを私が見られたのはずいぶんあと、二十歳くらいのときだったかなあ。
当時はビデオもなかったし、全話通してきっちり見ることは難しかったんですよねえ。
そもそも私は初放映時を見ていなくて、当時クラスで話題になっていたから見たくて見たくて
仕方なかったんですがねえ。でも再放送されてから人気が出たってショーケンが言っていたから、
すでにその時点で再放送だったのかもしれないなあ。たしか小学校の高学年時で、多くの
女子たちも見ていてうらやましかったのを覚えています。その頃は女の子のほうがませてるからねえ。
残念ながら私は見せてもらえなくて、それは父が必要以上にカタブツだったからではなく
(プレーガールを見た記憶もありますしね、さすがに毎回ではなく数話だけだけど)、裏番組で
別に見たいものがあったんだろうな。なにせビデオデッキもなく、テレビは一家に一台でしたからね。
第二話では緑魔子さんがスレンダーな美しい肢体もまばゆく、ちょっとイカれた風なヒロインを好演、
第三話は「ヌード劇場」へ潜入するんだから「踊りの場面」があるのは当然として、それが
全編通して随時出てくるのがすごくて、今時普通のテレビ番組でこんなのはありえないでしょう。
中山麻里さん、『サインはV』のイメージしかなかったけど、大胆なヌードを披露していたんだなあ、
新鮮な驚きです。この回も深作監督の演出か~やりますねえ。ものすごく楽しませてもらったけど、
なるほどこれじゃあその筋からクレームがくるのは至極当たり前だとも思いました。
今となってはこんなの無料チャンネルで放送できるの?って思っちゃうけど、英断したBSトゥエルビに
感謝します。あとは同じような路線なら松田優作さんの『探偵物語』とか、いっそのこともう一段
思い切って、『プレーガール』もやってくれないかなあ。
ひとまずこの時点で第4話まで放映終了、まだ間に合います。有料チャンネルとか市販のDVDソフト、
あるいはレンタルビデオなどでは見ることはできても、おそらくタダで楽しめる機会は
そう多くはないでしょう。あの当時の熱い息吹を感じながら、怒涛の最終話まで一気に突っ走り
ましょう。
主演の萩原さんのファッションとか生き様なんかに憧れて、当時影響を受けた方も多くいたに
違いありません。私はそこまでは感化されず、けっして同じような生き方を選んだつもりはないんだけど、
定職を捨て、立派な不良中年になってしまいました。
和歌山では大雪の恐れはなくなったということで、今回の寒さのピークは越えたらしく
北寄りの強い風は収まりました。ただし午前中気温は上がらず、冷蔵庫の中状態でした。
プランター×3個分のラディシュの間引きを行いました。実際作業したのは昨日で、そこで
いったん中断、追肥は今日行いました。寒くて、そんなに長時間野外作業をできるような環境では
なかったんですね。写真は追肥後のものです。
水やりの関係上天気は選べず、少々荒れた天候でも週末には必ず庭先で作業しなければ
ならないのがつらいところ。簡易温室栽培をしている以上、自然な降雨には頼れないので
致し方ありません。
えんじ色のコザクラが咲き始めました。カメラを構えたときにちょうど雲間から日差しがあって
いいライティングとなりました。でもこれは一瞬、雲の多い天気ながら時々日が差したんですね。
先行したピンク色のコザクラ(写真奥)とコラボレーションし始めましたが、ピンクのは
雪の影響などで花がずいぶん傷んでしまっています。
ピンクラッパが絶好調です。シャッターチャンスを待ちましたが、結局私が庭にいる間には
日差しはありませんでした。それからまた日が差した時間帯もあったのですが…
う~ん、青春のいじわる!
午後はさらに冬型が緩み、青空が多くなり、ここ数日では一番安定した晴天でした。