この前グレック・レイクさんがお亡くなりになったばかりだというのに、今度は
やはりキング・クリムゾンのリードボーカルを務めたジョン・ウェットンさんが
亡くなったことが報じられました、ご冥福をお祈りします。
ウェットンはグレックのような荘厳な歌声は持ち合わせておらず、もちろん
ハイトーンではなく、かつ、そんなに艶やかな美声を響き渡らせることも
ありませんでした。どちらかというと低音の響きで聞かせるタイプでしたが、
けっしてふくよかではなく、あまりいい言い方ではありませんが「特徴がないのが
特徴」とも言えるかもしれません。
それがこれらクリムゾン史上もっとも完成度の高いアルバム3部作にはまったのは、
むしろその個性の少ない歌声が楽器を邪魔することなく、控えめだったことが
功を奏したとも言えそうです。各パートの楽器が強烈な個性を紡ぎだし激しく自己主張
するので、歌(ボーカル)は極端に言えば「おまけ程度」であったのかもしれません。
アルバムの収録曲の半分ほどがインストルメンタルであることからもそれがうかがい
知れるでしょう。
そしたらウェットンの貢献度は低かったのかというとまったくそうではなく、
彼の暴力的までに激しいベースは力強いリズムを生み出し、また楽曲のほとんどに
彼の名前がコンポーザーとしてクレジットされていることを考えると、メロディメーカー
としても重要な役割を担っており、やはり彼の加入なくしては、これら歴史的な3部作は
完成しなかったでしょう。
写真右から1972年発表の『太陽と戦慄』、『スターレス・アンド・バイブルブラック』、
このメンバーでの最終作となった1974年の『レッド』です。うしろはアメリカの
アズベリーパークで収録されたライブアルバムの『U・S・A』。メンバーは当初5人編成
だったのが、ひとり抜け、ふたり抜け、レッドの頃には正式メンバーは3人になっていました。
ジャケットはいずれも40周年記念バージョン。
レッドのあと初期のクリムゾン・メンバーであったイアン・マクドナルド(のちに
フォリナーで活躍)を再加入させて4人編成で活動を再開させようとしていたのに、
ロバート・フリップ(リーダー/ギター)が突然「や~めた!」と解散を表明してしまった
そうです。イアンはコンポーザーとしての能力も超一流ですから、このメンツで
一枚でも二枚でもアルバムを残しておいてくれたらなあ…と残念でなりません。
まさに歴史の転換点、そうしたらピンク・フロイドを抑えて、プログレ界最大の
ワールドワイドに成功したバンドに成り上がっていた可能性もありますかね。
それがいいか悪いかは別として。
ウェットンはこのあとU.Kやエイジアでも中心メンバーとして活躍、大成功を収めます。
一般的にはこの頃の活動が一番認知されているでしょうけど、やはり我々プログレ・ファン
にとっては「クリムゾンのウェットン」なんですよね。
この当時のクリムゾン、ライブ収録された音源がのちに大量に発掘、発売されているので、
それらを含め聞き込んで、しばしジョン・ウェットンを偲ぶとしましょう。
今日は野外で作業したら汗ばむくらいの陽気、春を思わせる暖かさでした。
カゴに植えてあったコマツナ(小松菜)がグンと大きく育ったので収穫しました。自画自賛したくなるほど
いい出来で、お昼に湯がいてさっそくいただきましたがくせがなくとってもおいしかったですよ。
こんなことなら無理していっぺんに種を使いきろうとせず、十分二回分は蒔けるほど量があったのになあと
今更後悔しております。まあ、結果論ですからねえ。
土を再整備して、そこへラディシュの種を蒔いておきました。
こちらは先に種蒔きしたラディシュ、発芽したので簡易温室のビニールを外して日光浴させました。
コザクラが見頃です。
ピンク・ラッパも花を咲かせ始めました。春を先取りするような色合いですね。
関西では気象情報時に「花粉情報」をやり始めました。気がついたらもうそんなシーズンなんだな。
春はすぐそこまで来ているようです。