【朝日を浴びたウラシマツツジの紅葉~大雪山系雲の平にて/2016.09.21撮影】
【朝日に染まる高根ガ原稜線~緑岳からトムラウシ方面を望む/2016.09.24撮影】
月夜の山頂部を歩き回っている間はそれほど寒さを感じなかったが、さすがにお鉢の肩あたりで
じっと座り込んで夜明けを待つ頃には体はすっかり冷え切って、凍えながら朝日を待ちわびた。
この付近のウラシマツツジは元々きれいに赤く色づいており、朝日の赤味を加えることでさらに
真っ赤に燃え上がった。遠景のナナカマドはこの写真ではそれなりに発色しているように見えても、
順光やトップライトではアラが目立つばかりである。背景の山は、右から黒岳、桂月岳、凌雲岳。
あれほどたっぷりあった雲海は、夜明けが近づくにつれ徐々に少なくなり、日の出直後には
ご覧のようにすっかり面積を減らしていた。それでも高根ガ原を挟んで右側の美瑛~富良野方面は
すっぽり雲海に埋まったままだし、左側高原温泉付近もまだ雲海に覆われている。
山肌全体に赤く染まったのでどこが紅葉なのかははっきりしなくなってしまい、やや季節感には
乏しい写真になってしまったか。まあ、山岳写真としては赤、白、黒とメリハリがあり、良かったとしておく。
いわゆる緑岳のたすきがけの紅葉はけっしてベストではなかったが、ほぼ壊滅状態だった黒岳などの
山頂部と比べればそれなりの状態ではあった。