旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

これがあの、猫もまたいで通る!?とうわさの…

2017-10-22 17:32:52 | 歌は世につれ




キング・クリムゾンの悪評高い80年代の3部作で、2009年から続いている
「キング・クリムゾン40周年記念シリーズ」として発売されず、取り残されていた2枚が
ついに商品化され登場しました。3部作のうち、まだ出来がマシな?「ディシプリン」に続き、
取り残されていた「ビート」と「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」が今回ニュー・ミックスされ
再発売されたのです。そのうちまず、「スリー・オブ~」を買ってみました。

「猫またぎ」アルバムの汚名を返上するディカヴァリー・パッケージ! とアルバムの
帯に記されているのがまず自虐的ですごいです。クリムゾン・ファンから総スカン食らった、
それくらい評判の悪かった作品なんですね。猫もまたいで通る…

休止していたクリムゾンをバンド名として復活させ、当時やりたかったことを一応
具体化させた「ディシプリン」はまだそれなりの完成度があったものの、それに満足して?
もしくはすっかりやる気をなくしたまま?発表したのが次作「ビート」で、これがまあ最悪。
これじゃいかんと、あるいは、当時ロバート・フィリップ(リーダー/ギタリスト)がこだわっていた
「3」という数字に無理やり合わせるべく、なんとしてでももう一作つくって3部作にしなければ
ならなかったから? プロデュースをバンド自らして、前作よりかはクリムゾンらしさをみせた
作品がこの「スリー・オブ~」だったかと思います。まあしかし、それでも出来栄えは前々作
「ディシプリン」には遠く及ばず、結局バンドは、このあとまた永い眠りにつくことになるのです。


   

曲も全般レベルがイマイチな中で、表題作でもある『スリー・オブ~』とか、『スリープレス』
『太陽と戦慄パートⅢ』などは私も気に入っています。前にも述べましたが、この時期の4人組み
クリムゾンのライブ・パフォーマンスは悪くなく、同じ曲でもライブ演奏だとずっといきいきとしていて、
迫力ある仕上がりとなっています。どうやら、そのあふれる才能、能力を、当時のレコード媒体に
具象化するのを得意としていなかったみたいなんですね。

と、ここまで書いてきて、CDのパッケージをよく見たら、これってすでに1年ほど前に発売されていた
商品だったみたいですわ、失礼しました。このところ(大阪の)品揃え豊富なCDショップに出かけることも
まずなくて、新発売される商品情報にかなりうとくなっているんですね。どうやら今回新発売されるのは、
これも問題作?の「アースバウンド」の40周年記念盤みたいです。ライブアルバムなのですが、
「海賊盤」並みの音の悪さで、当初フリップがCD化を拒み発売されず、ずっとあとになってデジタル化して
発売された経緯があります。これが40周年記念盤で発売されるとは思ってもいませんでした。
一体どんな未発表音源などが加えられたパッケージとなるのでしょうかね。

しかしぐずぐずしていたら、あと2年ほどでデビュー50周年となり、今度は50周年記念盤?を
発売せねばなりません。40年はDVDオーディオにこだわり続けたから、いよいよ今度は
SACDか、それともブルーレイか? 近年こそ私もDVDオーディオ対応のプレーヤーを手に入れたから、
音源を楽しめるとはいえ、再生装置が全体に低レベルなので、あまり聞く気にならないんですよね。
一体全体、DVDオーディオを聞ける環境の人って、どれくらいの割合いるんだろうか? 素朴な疑問。


さて、「猫またぎ」アルバム返上と謳ったこの作品、リミックスによってどれくらい内容が改善されたのか、
興味津々で昨夜聞いてみました。しかしあまり大きな違いには気がつかなかったなあ。音質も
それほど劇的に改善されているようには感じませんでした。まあでも、もう少し聞き込んでみます。


*一日中雨が降り続き、朝刊をとりに出た以外は一歩も外へ出られませんでした。
  和歌山市付近への台風の直撃は避けられそうですが、大きさが超大型なことに加え、
  秋雨前線を刺激しているらしく、本体が近づく前にもかかわらず、すでに総雨量はかつて
  経験したことがないくらい大量になっているのではないでしょうか。

  時間が経つにつれ雨脚は強まるばかりですし、夕方になって少し風も強まってきました。
  このあと台風本体が接近するし、風雨がさらに激しくなることが予想されます。これから
  台風が近づく地域の方々もご心配されていることでしょうが、お互い何事もなく無事に
  治まることを祈るばかりです。
 




コメント
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