旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート4

2018-07-28 07:28:04 | Weblog



テントサイトに引き返した頃また雲が多くなって、少し凌ぎやすくなった。熱湯ポカリはさすがにまずく、
大量に摂取することも出来ず、いや、冷めていたとしても、煮沸が追いつかないし、ポカリの粉末にも
限りがあり、がぶ飲みするわけにもいかず、想定を上回る暑さに装備がついていかなかったのであって、
脱水症状寸前であった。これまで浄水器を使ったことがなかったが、これを機に購入を検討せざるを
得なくなった。石室売店のペットボトルは500円もするので、これは最後の手段、非常用として
利用はギリギリまで慎まねばなるまい。それにビールも同じ500円なので、どうせ大枚はたくなら
ビールのほうがいいに決まっている(利尿作用で、脱水には逆効果なのでは?)。

テントはどんどん多くなって、最終的に30張りを超えていたようで、はみ出したのがトイレ前などに
張られていた。7月以降、土日そろって天気がいい週末がほとんどなかったので、待ちかねた人々が
大挙してやってきたのかもしれない。しかしこのところはまとまった雨が降っていないのか、テン場は
カラカラに乾いていて、土ぼこりが舞うほどであった。

夕食後周囲が騒がしくなったと思ったら、凌雲岳山麓にクマがいるらしい。ここにクマが住み着いていると
聞いてはいたが、自分の目で確認したのは初めてだった。



   


   

写真はコンデジの最大望遠で写したもの。説明したら、なんとかわかってもらえる程度には写っているか?

もう一頭クマ(子グマ?)がいて、母グマらしいクマの上部を横切っていくのが肉眼でも確認できた。




   

思わぬクマ見学会となり、ギャラリー多数。そのうちのお一人と管理人さんに双眼鏡をお借りして、
はっきり見ることができた。かなりの大物で、間違いなく成獣(母グマ)らしい。

右が凌雲岳で左の雲を被っているのが北鎮岳。その間の谷沿いにクマがいた。


   

その後日没、凌雲岳上空も少し赤く染まった。

これを見届けてから「雪渓ビール」購入! ここでビール買うのいつ以来だろうか? 経費節減の
意味ももちろんあるけれど、山上でビール飲む習慣が身についてしまったら、白雲に泊まるときに
我慢するのがますます大変になってしまうからだ。

でもまあ、寝る前に1本だけ許してんか。今日はしょうおまへんやろ。






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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート3

2018-07-28 07:28:03 | Weblog




雲の平のチングルマは、ややピークは過ぎていて、数もさほど多くはなかった。


   

横バージョンの写真。


   

シマリスとにらめっこ。ピントが合っていない。


   

お鉢の肩手前のお花畑が一番見事だった。ここで少し時間をかけて撮影した後引き返した。




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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート2

2018-07-28 07:28:02 | Weblog




9:20発のロープウェイ乗車。こんな遅い出発はこれまであまり記憶にない。10:00 
七合目登山口から歩き始める。予想以上の暑さにすぐに参った。元々黒岳の登山道は、
東側斜面についているので朝日をまともに浴びながら登ることになるのだが、それにしても
気温が高過ぎる。ほとんど日が翳ることなく容赦ない日差しが照りつけ、汗だくとなった。

途中5,6回休憩して水分補修した。これまではノンストップで山頂までたどり着くことを自分に
課してきたが、今日はとても無理だ。それよりも熱中症が心配で、何度か引き返すことも
本気で考えたほどであった。

息も絶え絶え、しかし9合目あたりから高山植物が顕著に増え始め気を取り直し、汗を
かききったためか、体調は登り始めに比べると少しマシになったようにも思えた。

写真はキンバイの群落。


   

まねき岩を見下ろすところまでどうにか登って来た。


11:30黒岳山頂着。間違いなく、これまでで一番遅い登頂所用時間だっただろう。ここで
アクエリアスのペットボトルが空になった。あとは真水が500ミリリットルのみしかなく、急ぎ
飲料水用に水を煮沸せねばならない。

石室テン場到着。土曜日ということもあり、すでにたくさん設テントが営されていた。たまたま
割りといいスペースがポッカリと空いていて、ここに陣取った。そういえば、リフト乗車中、
下山してくる旭川市のRさんとすれ違ったのだが、もしかしたらRさんが張っていた場所だったの
だろうか。もしどこかで一緒だったら、二転三転しこんな遅い時間に登ってきたのだという経緯を
あーだこーだと長話し説明したところであるが、さすがにリフトでのすれ違いでは、まったくお話
することは叶わなかったのである。Rさんは時々このブログをご覧になられているそうだから、
まあ、こんなお粗末ないきさつでございましたとさ。

テント設営後すぐに水を煮沸して、1リットル分のスポーツ飲料をつくった。ただし、すぐに熱は
冷めないので、それまでは貴重な真水をチビリチビリ飲んで凌ぐしかなかった。

仮眠、しかしテント内蒸し風呂のように暑くそんなに長くは寝てはいられない。多かった雲が
少なくなったので、雲の平方面へ散策に出かけた。熱湯冷めやらぬポカリスエットを携えて。




   

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20180728~30  上川町  黒岳二泊三日パート1

2018-07-28 07:28:01 | Weblog




7月28日(土) 曇りのち晴れ

昨夜の時点では、晴れ→雨→くもり(小さな晴れマーク) と、晴天が続かない予報で、
泊まり装備で山に入るのは厳しいと考えた。しかしその後の週間予報もあまり芳しくはなく、
迷った末にダメ元で登ることに決めたのは、高速を小樽から上川方面に向かっている
道すがらであった。

到着したものの、車内は蒸し暑くて寝苦しく、おまけに蚊の侵入を許してしまい、それが
気になって、ほとんど眠れないまま未明となった。空には雲(霧?)が多く、状況が一時的な
ものなのかどうか確かめるべくアンガス牧場(←死語)へ行くと周囲雲だらけで、まったく山も
見えなかった。

これはやめろと言うことだろうかと、自分に都合のいいように解釈し、もう一度寝床を作り直し
二度寝した。次に目覚めた時には天気は回復し、青空が広がっていたが今更出発する
気も起こらず、朝食を食べるなどし、愚図愚図と身支度を整えた。そして、ここで初めてパソコンを
立ち上げ天気予報をチェックしたら、なぜか三日続けて晴天に変わってたので驚いた。

それで急にやる気になって慌てて用意し、高原温泉から白雲岳へ登るつもりで層雲峡方面へと
向かったが、温泉街に近づいた時にこれまた急に気が変わり、駐車場に空きがあったので
ここで駐車して、黒岳から登ることに思い直した。我ながら当初まったく予期していなかった
展開となったのである。

写真は、リフト乗り場付近から黒岳を望む。

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