昨日収穫するかどうか迷って、今日に延ばした早生のタマネギ収穫作業です。今日のほうがより
安定した晴天となる見込みだったからですね。ところが和歌山市では朝から薄雲が広がり、
鈍い日差ししかありません。日差しの強さという点では、晴れ間の多かった昨日のほうがより
力強さがありました。
予報とこちらの実感とで差があることってありますよね。先の桜旅でもそのような天候にほんろうされる
ことが何度かありました。予報では「晴れ」なのに、これってどう考えても「曇り」だよなあみたいな。
たとえば山形県南陽市の烏帽子山公園でもそうでした。晴れを当てにして出かけたのに、実際には
すっかり薄雲に覆われてしまい、思い描いたような写真は撮れそうにありませんでした。
今、不在中に読み損ねていた朝日新聞記事をまとめて読みしている中に『語る~人生の贈りもの
写真家・篠山紀信』があり、これは篠山さんの半生を振り返るような連載です。まだ途中までしか
読めていませんがそこまでで印象に残ったことに、篠山さんは「天気待ちせず、さっさと撮っちゃう」
ことと「被写体に感謝しながら撮る」ことが挙げられます。主に人物写真を被写体とする篠山さんとは
そもそも立場は違うし、たとえば相手が山口百恵さんみたいな超過密スケジュールに追われる売れっ子では、
多少の状況はおかまいなく撮影を進めなければならなかった事情もあるのでしょう。それでも本来なら
もっと理想的な撮影環境はあったわけですが、臨機応変、逆境をチャンスに変え数々の傑作を
残されているのはすごいですよね。
私で言うと、今回も烏帽子山でも一応撮影は試みるわけです。当初描いていたような写真は無理でも、
こうした悪条件でも何かしらいい被写体や構図はなかろうかと、半分無理やりではあっても、まあ
それなりに一生懸命がんばってみるのです。しかしながら、そうしたシチュエーションで撮る写真の
ほとんどは、結果的にボツテイクとなります。光線が弱いから色の乗りが悪いとか、言い訳ばっかり
先に立っちゃってね、状況に応じた対応ができないことを棚に上げてしまいます。ピンチをチャンスに
変えるような努力を惜しまなければ、私も南沙織さんの写真を撮るような機会に恵まれる日が来るかしら。
南側の畝。
こちらが北側。多少大小はあるものの、全般まずまずの結果でした。
カユ(カラー)も見頃を迎えています。