♪ 沈む夕日は とめられないけど~ 死ぬまで僕は追いかけてゆく~
財津和夫さんの声真似をしながら歌って登れる余裕はとてもない。
硫黄山とその奥に甑岳(こしきだけ)。えびの市街を見下ろす。
月の輝きが増した。登りはほどなく終了するが、山頂は火口壁をぐるっと回り込んだ向こう側だ。
若い男性からやや遅れ私も山頂到着。彼もすぐには下山せず、夜景を見てから降りるという。
私は高千穂峰と星とのコラボを楽しみにしていたが、月が明るすぎてこれは望めそうにない。
それで自然と撮影機会が多くなったのが桜島方面で、この方面の夜景がまったく予期せぬ
美しさ、鹿児島空港へ離着陸する飛行機を一緒に写し込みながら、けっこうおもしろく撮影
できた。彼も、ここまで夜景がきれいだとは思ってもいなかったと話し、堪能した様子であった。
彼から遅れること20分余りして私も下山開始。誰かと一緒だった後の一人きりは余計に
さびしさが身に染みる。真っ暗な登山道を駐車場まで急いだ。
11月25日(水) 曇りのち晴れ
本日は朝から雲が多めで、足の痛みはほぼ引いたものの体が重くやる気なし。車内で
ごろごろして過ごしていた。
写真は義弟へのお土産。地元酒造会社の焼酎「明月」。地元でしか手に入らない
プレミアムタイプとのことなのだが。
そうこうするうち、昼からまた急速に天気が回復したので、ひとまず登山口まで
行ってみるかと車を走らせた。どこから登るかを決めかねていたら、えびの高原の
有料駐車場の管理人さんがすでに不在、タダで駐車できたのでここから登ることにした
(安直)。その分かなり出遅れているので、夕景にはすでに間に合いそうもない。
数名の下山者とすれ違ったのが最後、以降は一人旅かと思いきや、ほどなく後から来た
若い男性に追いつき追い越された。彼は別の山に登っていて、急速に天候が回復したので
ここへやって来たとのことであった、元気者だ。
写真はえびの高原から韓国岳への新登山口。立ち入り禁止が続く硫黄山付近の道を迂回させる
ことで、ここから直接韓国岳へ再び登れることになった。
夕陽に照らされる韓国岳の上に半月。
いかにも最近整備されましたという感じの階段状の登山道。旧道との合流地点まで
このような道がほとんどだ。
夕陽を浴びる硫黄山。君の活動が弱まってくれへんから困ってんねんよ。
旧道に合流すると、一転大きな石ころだらけの道となる。前からこんな道だったっけ?
もっと楽々登れたような… 私の思い出は美化され、記憶はすっかり改ざんされている。