11月28日(土) 曇り時々晴れ
昨日の午後から冬型の気圧配置に変わり、風が強く一気に寒くなった。それまでは平年よりも高めの
気温が続き、この時期としては暖かい日が多かったので助かっていた。おそらくこれで平年並みに
戻ったはずで、それくらいの気温を想定した装備を用意していたはずだがどうにも耐えられそうにない。
早朝星空、風が強くて出かけたくない気分だが、阿蘇山上へ行ってみた。山頂付近には微妙な
雲がかかっており、これでは朝焼けるのは難しいなと思いながら、それでもある程度明るくなるまで
車内で待機し様子を見た。強風で車内の温度がどんどん下がり続けて寒さが増す。
すると、気のせいでなく、ヘッドランプを灯し、烏帽子岳を登っている人がいる。こんな時間に?
目的は?? 思い巡らせても理由が思い当たらない。そうこうするうちに山頂まで到達してしまった。
結局朝焼けは望めそうになく、すごすごと道の駅まで引き上げた。
この時点まで、一応最低30日の満月を見届けてから帰ろうと思っていたのに、朝食後急に気が変わり、
このあたりが潮時ではないかと思い直し、今夜の船で帰宅することにした。週間天気予報ではこのあと
ずらっと晴れマークが並び、ちょっともったいない気もしたが、体力、気力共に限界だと判断した。
二週間足らずの旅行期間が、自分ではもっと長く感じていた。その理由の一つとして、最近では珍しく
一か所に長く留まらず、移動を繰り返したことがあろう。えびの市から南九州市への移動は、登山中
足の痛みがぶり返したからで、山に登らなくても撮影できる地点へ逃れた感じだ。久々はるばる南九州まで
足を延ばしたのだから、本来はあと数日滞在すればいいところを早く切り上げたのは、足の痛みが
思わぬ早さで引いてくれたのと、冬型気圧配置になる前にもう一度霧島連山に登っておきたかったからだ。
急きょフェリー会社の予約をとり、GO TOトラベルの手続きを済ませると、慌てて車を発進させた。
つい先ほどまで今夜も宿泊するつもりの体制だったので、かなりドタバタだ。新門司港へはけっこうな
距離があるのであまり悠長にはしていられない。別府で慌ただしく土産を買って、昼食を済ませると、
あとはひたすら下道を北上し、渋滞に巻き込まれることなく、出航二時間ほど前には港に着いた。
11月29日(日) 晴れ時々曇り
泉大津港には朝6時の定刻よりも若干早く到達し、道路も空いているので快調に走り、早々自宅に
帰り着くことができた。
差し当たって今日中に済ませなければならないのは、地域共通クーポンを使った買い物だ。
地元のスーパーでも使えることがわかったので、ウイスキーの購入に充てさせていただいた。
フェリーを利用してもらえるクーポンは、有効期間が短いので使い勝手は決して良くはないが、
大助かりなのは間違いない。
旅立ち直後から新型コロナ感染者が加速度的に増えたのを、できるだけ気にしすぎないようにと
勤めはしたが、さすがにここまで急増すれば、のんきに旅行しているムードでないことは感じていた。
しかし現地のとある温泉宿ではGO TO対象であるプランのパンフを私に手渡し、キャンペーンを利用して
ぜひお得な宿泊をお考え下さいと熱心に勧めてくれた。コロナ禍で落ち込んだ売り上げを、
このキャンペーンを頼りにどうにか盛り返そうと懸命なのが伝わった。
コロナ禍でのGO TOはリスクが大きすぎても、もしこれがなかったら、私などはずっと引きこもったまま
だった可能性が高く、このキャンペーンに乗せられて、どうにかこうにか重い腰を上げられたくちである。
コロナが一気に収束することを願いたいが、年が改まってすぐに収まるような気配は今のところまるでなく、
なんとかうまく付き合うしかない状況がしばらく続くのではなかろうか。安心して旅のできる日が早く
来るよう祈りたい。