旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

デジタルカメラ内蔵の水準器の性能?

2020-11-11 19:23:30 | ライカはローリングストーン



この異変に気づいたのは、北海道晩秋の旅の最終盤でした。三脚を用い風景写真を撮影の際、デジタル一眼内蔵の
水準器で確認しながら水平を計るのがいつもの手順なのですが、どうにも自分の感覚との差異が大きすぎる
ように感じたのです。その違和感はこれまでもしばしば感じていたことで、自分の水平感覚のズレを水準器が
補佐してくれていると、ずっと水準器の精度を信用してきたのです。

でも今回はまさかと思いつつも、現場で、先のカメラで水平をとった後、望遠ズームレンズを三脚に固定したまま、
別のカメラに替えて水準器を表示させてみると、なんと水平ではないではないですか! 驚きますよねえ。
ご存知のように、私はEOS5Dmark3を2台使っているので、前後用いたカメラは同じ機種、先にセットしたほう
(違和感を感じたほう)が二号機、あとからのが初号機(先に購入したもの)です。初号機の水平のほうが
自分の感覚に近かったので、そのあとは初号機のみで撮影しました(もう撮影機会はほとんどありませんでしたが)。

帰宅後、MK3の取説を読み直すと、水準器は±1度程度の誤差があるように記されていました。「1度」ってのが
はたして許容範囲なのかどうか、私にはよくわかりません。これまでそこまで極端な違和感はなかったので、
途中から精度が狂ったのか、それとも最初からずれがあったのかも今となってはわかりません。星の撮影以外で
2台同時に使うことはなかったし、撮影結果もそんな極端な傾きが気になったことってなかったんですよね。


帰宅後上記と同じような条件でもう一度カメラを付け替えてみた結果が上の写真で、まず初号機で水平を
とったあと二号機に替え、水準器を作動させたものです。横線が緑色になれば水平であるとのサインで、
これは赤色のままですから、水平でないと示していて、明らかに2台の間に誤差があることがわかります。

  
   

これは初号機で水平をとってから写した写真。被写体は窓枠のラインで、元々それが
水平なのかどうかは微妙ながら、そんなに違和感なく写っているように見えます。


   

これはレンズを固定したまま二号機に入れ替えたもの。ほぼ上の写真と変わらないようで、
若干左に下がっているようにも見えます。


   

そしてこれが二号機の水準器で水平をとってから写したもの。逆にやや右サイドに
傾いているように見えます。


ネットで検索すると、カメラ内蔵の水準器の精度はあまり高くはないという意見があるようです。
シューに取り付けて使うタイプの外付けの水準器のほうが、まだ精度が高いとの記述もあります。

元々フィルム時代はまったく(外付けの)水準器って使ったことなくて、自分の感覚だけを頼りに
水平を判断し写していて、デジタルに移行後もMK2には水準器は内蔵されてなく、MK3になってから
初めて(内臓)水準器を使い始めました。これに頼ると今までの自分の感覚がいかに信用できないかを痛感、
三脚を使っての撮影では、よほど急いでいない限り、まず水平をとる習慣が身につきました。
特に夜間撮影では、肉眼では被写体がまったく見えないので、水準器に頼りっぱなしとなります。


さあ、問題はこれからです。いまさら新たに外付けの水準器を購入してまた道具を増やすのか?
原則内蔵の水準器は使わず、自分の感覚を優先させるか? それとも今まで通り内蔵の水準器を
使い続け、それにプラスアルファ自分なりのエッセンスを加えてみるか? サービスに送れば
再調整してくれるかもしれないけど、もちろん有料でしょう。

あとから現像ソフトで角度調整ができるようだし、気負わず気楽に写してもいいかもしれないとは
思いつつ。 

コメント
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