旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20230623 北海道夏編⑦ 東ヌプカウシヌプリ登山パート1 鹿追町

2023-06-23 06:23:01 | Weblog



6月23日(金) くもり一時晴れ

元々は、今日の予報は「くもり、午後から一時雨」。「くもり」にはいろいろあって、
一部に晴れ間があり時々日が差す晴れに近い場合や、どんより曇り込んでしまい
今にも雨が降りそう、というか、フライング気味にパラパラ降り出すときすらある。
カメラマンにとっては、「写真を写せるくもり」と「写せないくもり」の二択だ。
山は早く崩れる確率が高いように思うが、ひとまずダメ元で登山口へ向かった。

登山口の大きな看板は壊れたのか、撤去され、柱(土台)だけが残っていた。

周囲の上空は雲が覆い、山頂部にはガスもかかっていた。早々に雨が落ちてくる
ことも想定の上で歩き始めた。


    

ガイドロープが新たに張られ、これは、登山道が複線化、広がらないようにとの配慮だ。


         

尾根筋に至るまで笹刈りが行われ、さらに歩きやすく整備されていた。


    

山頂すぐ手前、崖沿いの崩れそうだった箇所(写真左側)は通行禁止となり、並行する
笹が刈られ、新たな道(右側)が敷かれた。ガスが尾根筋にまで迫っている。


    

付近の山々もガスっていた。


         

山頂手前に新たに設置されたカウンター。


    

東ヌプカウシヌプリ山頂到着。


    

着くや否や、急に風が出てきて、山頂部を覆っていたガスが吹き飛んだ。


    

ナキウサギ生息地のガレ場手前にもカウンターを設置。ガレ場にはモニターみたいな
(監視カメラ?)のもあり、三脚も四機(現時点では何も載っていなかったが)設置され、
本格的な調査が開始されたようだ。すぐに全面入山禁止にはならないとは思うが、
調査結果次第では、いずれ何らかの措置がとられる可能性が出てきたのかも。
(あとで聞いた話だと、この三脚のみの状態で、すでに機能しているとのことだ)

あまり予報が良くないこともあるのか、誰も登ってこず、ひとりきりの時間が
長く続いた。ガレ場周囲にはミヤマオダマキが咲いていて、これをナキちゃんが
食べたら絵になるのに…と思い描くと、本当に食べたので驚いた。驚いたのはいいが
手がお留守、シャッターを切れなかった… よし、これだ!と主題は決まったのだが、
結局、その後一度たりともオダマキに近づくところを見られなかった。オダマキは
おろか、他の草の採食活動も極めて不活発だったのだ。

これはダメだなとあきらめかけた私を「こらっ!」とひと鳴き、一喝したのが子ナキ
であった。一目で今季生まれた子供だとわかり、私と相性がいいのか、けっこう活発に
動いてくれたので、それなりに撮影枚数を増やせた。しかしそれも束の間、次にやって
きた撮影者がやや強引に近づく素振りを見せると、怯えたのか、それ以降あまり動き
回らなくなった。せっかく適度な距離感でいいコミュニケーションがうまれ、撮影が
楽しくなり始めたのに… (もちろん、これは私の勝手な思い込みで、子ナキに
とっては、私の存在も迷惑千万だったであろう)

ほどなくもう一名やってきて、下山時に4,5組とすれ違った。すれ違う際に
「子供いました?」と二名にたずねられた。子ナキがどのあたりをテリトリーに
しているのかを含め、すでに出没情報が拡散しているらしい。今更こうした流れ
(情報過多)を止めようはないんだろうけど、それがいいのか悪いのか… 

天気回復し、途中雲間から日が差し始めた。この日の「くもり」は晴れ寄りに
シフトしたようで、その点はラッキーだった。


    

帰路、ウペペサンケもきれいに見えていた。


    

クマゲラがいた。独特の特徴ある大きな鳴き声がしたので、いるのに気がついた。

今季は「くま」づいている。なんか嫌な予感がしてきた。


    

すっかり晴れ渡った東ヌプカウシヌプリ上空。ただしこの晴れは長続きせず、
しばらくするとまた雲が多くなった。


    

じろう食堂で「大ぶりザンギ定食・840円」。


コメント
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