旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20230709 北海道夏編㉕ 望岳台から十勝岳登山後編 美瑛町

2023-07-09 07:09:03 | Weblog



日帰り十勝岳登山、こんなにきつかったんやなあ。

2000メートル級の山頂、いつ以来やろ。

標識の背後には大雪山~トムラウシ方面。やや霞んではいたが、周囲の山々が
ほぼ見渡せた。


    

逆側の富良野岳方面。背後には芦別の山々。


    

このところよく訪れる、然別湖方面の山々もよく見えていた。


    

石狩岳~ニペソツなど、東大雪の山々。

しばらくすると、カミホロ避難小屋から5人組くらいのパーティが登ってきた。
ガイドの男性は有名人(テレビなどに出演している?)らしい。私は知らんけど。

ここでスマホのメールをチェックしたら飛び込んできたのが、現在白雲テン場にいる
知人からの緊急連絡「本日から白雲岳避難小屋およびテント場が熊出没のため閉鎖になる」
というニュース。この先長逗留しても、白雲テン場泊が実現できていたのかどうかは
怪しいが、これでとどめを刺された感じだ。個人的には「熊に始まって、熊に終わった」
となろうか。動物写真愛好家でもある知人は、親子熊の写真を撮影できたことで、
不安定な天候の中、登った苦労が報われたと思う。


    

先行した人々の多くは、美瑛岳を経由して下山するべく、先へ急いだ。今の私にとっては
遥かなる道のりで、ものすごく遠くに見える(ように感じる)美瑛岳には行けそうになく、
元来た道を引き返す。

好天の日曜日、たくさんの登山者が途切れず登ってきて、すれ違いに窮する。


    

のどかな風景を突然切り裂くような大音響! (雷注意報が出ているので)来たか!と
一瞬身構えるも、自衛隊の演習だった。たまや~ 昼間の大花火大会かと思ったよ。
でもそんな余裕をこいでいられるのも今のうち。仮想敵国が「仮想」でなくなりつつあり、
実際攻め込まれたらたちどころに蹂躙されそう。平和よ永遠に。


どうにか望岳台までたどり着いた。長い距離を歩くには歩いたものの、肩は痛いは、
足首は痛いは、すでにガタガタだ。山泊まり復帰までの道のりは相当遠い。


    

今日もまた、沈みゆく夕陽が見えた。
    

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20230709 北海道夏編㉔ 望岳台から十勝岳登山中編 美瑛町

2023-07-09 07:09:02 | Weblog



急登を終えた小高い丘のような地点で休憩。

美瑛岳方面。


    

十勝岳へと続く、馬の背のような台地。なだらかだが、砂地でやや歩きにくい。


    

このあたりで、あとから来た数組に追い抜かされた。追いかける気力が私にはない。


    

登山道脇に残された雪渓越しに山頂を見上げる。

すじ雲がきれい、一眼レフでも撮っておいた。


    

ここから砂礫帯の最後の登りが始まる。きつい、引き返したい。


    

来たほう(馬の背)を振り返る。


    

火口から噴気が上がる。

山頂は目の前だが、なかなか到達しない。意識もうろうとしてきた。(つづく)

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20230709 北海道夏編㉓ 望岳台から十勝岳登山前編 美瑛町

2023-07-09 07:09:01 | Weblog



7月9日(日) 晴れ時々曇り

土曜日から月曜日まで晴れマークが並び(ただし、午後はところにより雨、雷雨となる
可能性あり)、前後の予報を見渡す限り、山に入れそうなのはここしかなかった。

慣れ親しんだ緑岳か、それとも馴染みの薄い十勝岳か、層雲峡まで出向くのがすでに
おっくうで、手近な後者を選んだ。被写体としてさんざん写真には収めている十勝岳、
実は山頂は数えるほどしか踏んだことがなく、しかも、望岳台から登るのはこれが
初めて、新鮮味を優先したかった事情もあった。

夜間に登り始めようと思ったのは、昨夜急に思いついた案。どうせ夜中目が覚めるだろうし、
予想気温が30℃越え、涼しいうちに行動したほうがいいとの判断だ。

ハーフムーンが山景を浮かび上がらせる中、2:30出発。夏の北海道はもうそろそろ
東の空が白み始める頃、ヘッドランプは30分ほどで必要なくなった。
   

    

美瑛岳方面への分岐点。前はここで左に進路をとった。


    

十勝岳避難小屋到着。上空が少し焼けた。


    

急な登り、きつい!


    

富良野岳に朝日が当たった。


    

来たほうを振り返る。


    

火口から噴出されたらしい黒々した岩石が堆積している。


    

あれが十勝岳山頂? まだまだ遠いなあ… 霞んでいるのは、火口からのガスが
風に乗って流れているため。

ようやく急登終了。くたびれた、もう帰りたくなってきた。(つづく)

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