旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2010北海道・秋~お鉢往復

2010-12-09 13:54:23 | 旅鴉の唄

テントに戻って小休止、軽く食事した後、眠気が襲ってきました。
日差しがものすごく強く、まるで真夏のテント内のようで、汗だくです。
たまたま?あるいは私を気遣ってわざわざ来て下さったのか、管理人さんがやってきて、
「暑いでしょ? 石室で休憩したら?」と誘ってくれました。
確かにこのままではテント内は灼熱地獄、「どうしようかな~」とウトウトしていたら、
この頃からガスが湧き出して、日差しが遮られ、急激に気温が下がり始めました。
うまい具合にお昼寝できてパワー回復、今度はお鉢方面へ向かいます。


雲の平のナナカマドも北海沢方面と同じく、早くに色づいたものはチリチリに葉が
枯れているものが目立ちますが、まだまだ緑色の葉も多いので、まだ可能性はあるかなと
思いました。また、ウラシマツツジは終盤ですが、それ以外の草紅葉はようやく色づき始めた
ところでした。ここにチングルマのヒゲがこんなにたくさん残っているのを見るのは初めて、
この先、葉が色づくまでヒゲが持ちこたえてくれたら、おもしろい写真が撮れるかもしれません。

すっかり雲が多くなって涼しくなったのはいいけれど、写真撮影には不向きです。
撮影はほとんど放棄して、お鉢の肩で長い時間「ホゲ~」っと座り込んでいました。
ここはオコジョ出没の名所?でもあるので、「で~へんかなあ?」と思いながら。

すると、しばらくして、オコジョの代わりに雲が切れて、お陽さまが出始めました。
あわてて撮影準備、被写体を探します。この付近にはウラシマツツジの大群落がありますが、
もうほとんど黒ずんで枯れ始めています。しかし、一部まだきれいなのが残っていて、
それを狙って写してみます。

上の写真は、間宮岳~中岳方面を背景にして写したもの。

   

これは北鎮岳が真っ黒なシルエットになるのを狙って写しました。雲の切れ間が大きく、
青空も見えたし、写真が小さいのでわからないでしょうけど、北鎮岳を目指す三名の登山者の
シルエットも写り込んでいて、自分としては気に入った写真になりました。もう少し左端の雲(ガス)が
美しかったらなおよかったんですけど、なにせ自然相手、すべてこちらの望むような塩梅には
あわせてくれません。ほんの一瞬のタイミングでした、このあとはまた曇り込んじゃいましたから。


残念ながら、この日の夕暮れは雲が多いままでした。少し思わせぶりな感じもあったので、
私も迷ったのですが、結局テン場のベンチで様子見、雲の流れを眺めていました。
元山岳部Oさんは果敢にも桂月岳へ出かけました。結果的には撃沈したかもしれませんが、
いい写真を撮るために、あとで「行っとけばよかったなあ」と後悔するよりは、この姿勢は
大事ですよね。いつかきっと実を結ぶ時が。基本的に私はあきらめが早いからねえ。

この日も夜半には雲が切れ、大きな星空が広がっていました。この旅は前半晴れが続いたので、
連日きれいな星空を見ることができました。二日目の夜には大きな流れ星が見えましたよ。
山に泊る醍醐味を味わえるひとときですね。








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