テント設営、小休止したあと、高根ガ原を歩きます。
ここの紅葉はまったく期待していませんでしたが、チングルマ等の草紅葉が
意外にきれいに残っていたので、撮影しました。ほぼ同じ場所からの写真ですが、
上のはトムラウシ方面を写したもの。

こちらは白雲岳の斜面。

これは緑岳方面。もう少し雲がきれいだったらよかったかもね。
板垣新道の真ん中あたりにある雪渓です。以前から気になっていて、
「写真を撮れないかな?」と思っていたんですが、これまで写せずにいた場所です。
9月20日、この日は下からゆっくり登ってきて、すでに9:00頃だったでしょうか。
朝けっこう冷え込んだので、雪渓尻はカチンコチンに凍りついたまま。
少しピークは過ぎたもののまだまだ美しい紅葉が付近にあったので、
初めて撮影を試みました。雪渓の白さに引っ張られたのか、ややアンダー気味の
写真ですが、氷の冷たい感じは表現できたでしょうか?
あれこれ撮りましたが、トムラウシがきれいに見えていると、どうしても一緒に
写し込みたくなります。が、やや強引な構図で、散漫な印象は拭えませんね。
この時、白雲岳の横にお月さまがあって、これも雪渓と一緒に写してみましたが、
いかにもこれは無理があり過ぎ、ボツ写真でスキャンしていません。
*今日晩秋編の写真ができてきましたが、5日のものに面白いのがあるようです。
それと比べると見劣りしてしまい、6日のはほとんどボツになりそうですね。
今度まとまった時間がある時に、スキャンしてみたいと思います。
山荘内の写真を撮ってご紹介と思ったけど、詳しくはこちらのHPを見て頂いた方が
早いと思うので省略しますが、ほぼ周りに何もない丘の上にひっそりたたずむ
素敵な建物…それが「山荘ゆずりは」です。
この宿との出会いは2002年12月、今このブログの表紙に使っている写真を
撮った時ですね。12月は仕事が忙しく、旅するなど考えたこともなかったんですが、
せっかく貯まったマイルが期限切れ寸前! 無理やり休みを取ったんです。
それはいいのですが、12月(上旬)は究極の閑散期、YHや民宿等開いている宿が
ほとんどない状況。何ヶ所か連絡してみたがダメで、そんな中、ここだけが
「いいですよ」と心安く宿泊をOKしてくれました。まったく予備知識がないまま
宿泊を頼んだのでドキドキでしたが、「必ず4WDの車で来て下さい!」と
言われたので、正直「どんなとこだろう?」とかなり不安を感じたのも事実です。
部屋は一人あるいは二人用のTV付きの個室。8人くらいまでが集える談話室が
とてもいい雰囲気で、ここでお酒を飲むのが大好きなんです、私は。
食堂は薪ストーブもある大きなスペースでここもいいが、出てくる食事のボリュームに
ビックリ! 「幕の内弁当」みたいな仕切りのある器に盛られているので、
一見そうは見えないが、食べ始めると一品一品が大盛なのに気がつく。
さらに鍋物まで付いて完全にノックアウト! ご飯も好きな私は、最初そのおかずに
していたがとても食べ切れそうにないので、途中からビールのつまみにしましたが、
それでも苦しいので、最近はもっぱら日本酒のアテにさせてもらってます。
朝食も軽く二人前くらいの量があるな。おばさんは「無理せず残していいから」と
言ってくれますが、基本的に食べ残すのが嫌いな私は「意地でも」完食してますけど、
その代り「昼抜き」になることが多い。最初うっかりマルタさんでお昼御飯して
エライ目にあったので… 昼のグルメができないのが難点といえば難点か?
その分、昼飯代は浮くけどね~どっちがいい? (つづく)
*久しぶりに素晴らしい晴天が広がりました。気がつけば、もう月がまん丸だ。
大昔「無職の旅」を始めた時、久々にユースへの宿泊を再開したが、
たまたま初日がその年オープンしたばかりのこのユースだった。そんなわけで
個人的な思い入れが強く、このYHを語ると非常に長くなるので今回は要点だけ。
少人数のプチ・ペンション風YHの走り、ペアレント夫婦も元旅人で、
「痒いところに手が届く」絶妙のつくり、装備に当時大いに感心したものだ。
「いつ電話しても満室で宿泊できない」伝説を生み出すほど大いに人気を博す。
時代は移り、このユース自体も、それを取り巻く環境も大きく変わったが、
美瑛人気は相変わらずで、このユースへの宿泊者もいまだに多いが、
一部の季節を除き「宿泊できない」ことはないかわりに、台湾、香港等の
外国人客が多くなって、日本人宿泊者は逆に肩身の狭い思いをするなんてことも。
今回は約2年ぶりの宿泊でしたが、その間変化があったことだけ述べると…
・男女別だった風呂が、鍵をかけ個室使用に。それで初めて「元・女性風呂」
だった方へ入ってみた。「元・男性用」よりも一回り小さかったんだね、
知らなかったよ。タイルの色も男性用みたいにサイケデリックではないし。
・「美瑛マップ」が有料に(60円)。それまでは宿泊するともれなく付いていたが…
この地図のオリジナルは、元々このユースが作った手作りの手書きの案内図。
当時はモノクロ・コピーしたものをもらえて、夜の観光案内時に色鉛筆で
明日行く予定の道をなぞったりしたのも懐かしい思い出だが。
・夜の「ティータイム」が文字通り紅茶のみに。以前はユース・オリジナルブレンドの
コーヒー(北工房製)もあって、どちらか好きな方(必ず余るので、両方も可能だった)
を飲めたのにね… 大昔は手作りのクッキー付き。次は市販のお菓子に代わり、
近年はそれもなくなっていたんだけれど、ついにコーヒーよお前もか~
和食タイプの朝食時にも出なくなったみたいで、有料(300円)とか…
私が宿泊した翌日から休館に入ったけど、次に再開するときは食事料金も
アップするみたい。夕食が1250円、朝食が750円に…ますます厳しいな。
ユースの経営も大変だろうけど、この先どうなっていくのやら…
なんか世知辛い話題が多くなっちゃったね、失礼。
*今日きれいな夕焼けを見た。このところすっきりしない天気が続いたけど、
明日はいい天気になるのかな?
朝食のサンドイッチのボリュームに目を丸くしていた時、山荘のおじさんが
パソコンのアメダス・地点別予報で得た情報を教えてくれたが、それによると
10:00頃から今降っている雨は止み、晴れ間が広がるという。ほんまかいな?
半信半疑で出かけ、三愛の丘のPで車を止め待っていたら、10:00過ぎから
本当に天気が良くなったので驚いた。強い雨で先日の雪がほとんど解けてしまった
のは残念だが、カラマツの黄葉+小麦の緑、この時期ならではの景色を楽しむ。
さすがに山は無理だろうと諦めていたが、麓の方から見え始めている。
期待させておいて山頂付近が見えないまま終わる…のがお決まりだが、
ダメ元で「カラマツ林の見える丘」で粘ってみた。一時雲が多くなり、諦めて
場所を変えようと思ったほどだが、14:30頃から再び回復傾向、
「くっきり」とはいかなかったが、十勝連峰はすべて見えて、白い山+カラマツ林
を撮影する。今回は最初から諦めていた風景なので見られただけで満足だ。
この頃パラパラっと弱い天気雨が一時降ったが、「うそでしょ?」ってタイミングで
虹が出た。この時望遠で十勝岳方面を撮影していて、こちらも雲が切れて
いい感じになりかけている最中。迷ったが、9月の旅で二兎を追って失敗している
のが頭にあり、広角系レンズには変えずに撮影を続けた。虹は大きな弧を描き
オプタテシケ方面にすっと伸びていたが、撮っていたら面白かったかな?
十勝岳方面はその後もしばらく安定してきれいだったからなあ。
♪ 秋の木立は気取っても
冬が来るのを隠せない
紙とエンピツ転がせば
転た寝猫が耳立てる
ちょっと零れた溜め息
ちょっと零れた溜め息
郵便受けは今日も空っぽ
一枚枯葉が覗いてる
それは季節の悪戯
それは季節の悪戯
(秋の木立と天気雨/詩:天野滋)
夕方には雲が多くなって、結局この旅では朝夕の風景を撮ることができなかった。
まあ、でも、当初の予想よりは断然撮影を楽しめたとしておこう。夕闇迫る夜空、
もうずいぶん高い位置にハーフムーンが輝いていた。
7(金)夜半から降り出した雨。早朝止んだので出かけるが、雲は切れそうにない。
腹減らしに三愛の丘付近を歩き回って宿に帰ると、ザーっと強い雨が再び。
ぐっちの店(旭川郊外にあるお菓子屋さん)~トリトンとまわり、レンタカー返却まで
まだ1時間ほどあるので、就実の丘へ向かうが、ちょうどこの頃雨は上がり、
雲間から強い光(光芒、俗に言う天使の階段)が差しまくっていた。諦めずに
撮影ポイントにいた方はいい写真が撮れたかもしれない。私もすっかり
仕舞い込んでいたカメラ&三脚を再び引っぱり出して、カメラ内に残っていた
10枚ほどのフィルムを撮り切るが、残念ながら構えたフレーム内には光が来ず、
苦し紛れにシャッターを切っただけだ。
結局、今回の旅は運が良かったのか、それとも悪かったのか?
最後までわからないまま終わった感じ…
気紛れな晩秋の北の天気に、もてあそばれただけみたい。 (おしまい)
今日はどんより曇った肌寒い一日でした。雨の止み間に先日種まきした
ダイコンの間引きと追肥&土寄せを行うが、旅の荷物は片付けられなかったな。
昨夜がまんしきれなくて、初めてこたつのスイッチオン! ほんといい時ってのは
あっという間で、また「寒い寒い」を連発しなければならない季節だね~
暑いのも寒いのも苦手な私は「ちょうどいい」のがいいんだけれど。
写真は、上が今庭に咲いている菊。下が活花にされた菊とフォックス・フェイス
(フラッシュ使用)。
次に目が覚めたのは7:00前だったが、外は一面の銀世界に激変していた。
12月下旬並みの寒気とかで、雪がしんしんと降り続ける窓越しの景色は
冬の北海道に来ているの?と錯覚するほどだった。
雪が止まず、外に出るに出られない状況。同泊者やPらとYHの談話室で
だらだらおしゃべりしていたが、9:30頃ようやく降り止み、皆いっせいに旅立つ。
車の屋根には10センチくらい雪が積もっていた。
♪ 秋の黄昏どきに 君を思い出し
そういえば いつか 君と歩いたね
銀杏並木 枯葉の散る 地下鉄までの道
風の中で 君の笑顔 きらきら かがやいてた
すれちがう女学生 恋する乙女
そういえば いつか 君と話したね
オーロラ便でこの街にきた 遠い日の思い出
まだこの僕と出会う前の 二十すぎの君
あれから何年 逢わなくなって
もうすぐ この街 銀色の世界
(銀色の世界/詩:山木康世)
哲学の木の近くにあったニオが雪を被っているのが珍しく、この時光も来て、
ここでH夫妻らと撮影。その後も車でぐるぐると丘を巡ったが、なかなか陽が差さず、
撮影はあまり出来ずに「あぁ、きれいだな~」と眺めているだけで終わってしまった。
5(水)早朝雲の切れ間に青空も見えたので、一応出かけるが、この時は
ほとんど撮影出来ず。朝食後8:00頃からどんどん天気が良くなり、
カラマツの黄葉+秋蒔き小麦の緑+雪の白が描き出す絶妙な風景を堪能する。
おじさん手作りのカレーで今度はお腹を堪能させたあと、再び出かけるが、
午後は雲が厚く広がり状況は悪くなった。雲が動かない(同じ位置にある)パターンで、
私がいた哲学の木付近はまったく陽が差さず、逆に藤野には陽が当たりっぱなし。
がまんできなくなって、藤野方面へ移動するが、丘を横断する近道はそんなにない。
ぐるっと遠回りしてたどり着いた時にはもう風前のともしび…
大慌てでなんとか数カット撮影するが、本当は望遠レンズで切り取りたかった。
いい光が来ていたのに…運不運が分かれるところだ。
6(木)夜半から雨が時々激しく降ったが、早朝起きた時には止んでいた。
出かけようかと服を着替えだしたら激しく降り出し、次に「仕方ない、山荘の周りを
(腹減らしの)お散歩でも」と思ったら、またも「ザー」と強い雨…あきらめた。(つづく)