一日早く旅から戻りました。詳細は(たぶん)別の記事に譲るとして、せっかく早く帰ったのですから、
旅の荷物の片付けと平行して、畑仕事も行いました。
まずフダンソウ(うまい菜)の一回目の間引きと追肥です。写真は作業後のもので(以下の写真すべて同じく
作業後です)、上は最近買った種を蒔いたもの。
そしてこちらが前年度から残っている種を蒔いたプランターです。
ここまで歴然として発芽率に差がつくとは思いもよりませんでした。新しいのがビッシリと発芽したのに対し、
古い種はほとんど間引きの必要がないくらいです。条件がまったく同じでなく、古いほうがやや日当たりが悪くて、
若干不利な要素はあったとはいえ、ここまで違いが出るとは驚きです。
もう少し株がしっかりしたら、多いほうから移植してみるつもりです。古い種のほうは、少しまばら過ぎますよね。
旅行に出発前に3本立ちにしていたダイコンを本日2本立ちに間引きました。
出発前に種蒔きしておいたコマツナ(小松菜)の一回目の間引きです。ヒョロヒョロッと頼りなさげながら
一応ビッシリとは発芽しました。
こちらが本日の間引き菜です。
二週間間を空けたフダンソウの収穫です。ヨトウムシの食害も治まり、山盛りとれました。
一日中カラッとした晴天に恵まれ、旅の荷物もすべて片付けられて気分スッキリです。
傘がまったく役に立たず、びしょ濡れになりそうな予感もあったので、徒歩での魚真行きは
あきらめるか、あるいは車で乗り付けて、お酒は飲まずに済まそうか、などと思案していた。
意を決して出かけたところ、結局車に戻るまで小康状態が続き、持参した傘も
使わずじまいで済み、助かった。
それからしばらくして本格的に荒れ始め、暴風雨となった小樽港。車のドアの開閉も
注意して行わないと壊されるのではないかと案じるほどであった。しかし港の係員などは
いたって平静で、別にどうってことないよと平然としているように見えた。冬荒れることの多い
日本海側なので、これくらいは日常茶飯事の状況なのかもしれない。
船はやや遅れて小樽港に入港したが、定刻どおりの出航となった。ただし、海上は
荒れ模様なので、舞鶴港への到着は遅れるかもしれないとの条件付出発であった。
敦賀便はすでに遅れが生じているらしく、これは一部航路が太平洋側を通ったり、
津軽海峡を通行する影響なのだろうか? (南寄りの風が強まっていたので)
乗客、車ともに往きよりかは多く、おそらくこれは金曜便だからで、当初の土曜便なら
もっと少なかったと思われた。それでも車は20台程度、バイクはたった1台だけだった。
乗客は50名いたかどうかだろう。トラックも少ないようで、駐車スペースはガラガラだった。
一夜明け、海上模様を見ると、やはり荒れていて、しかし思ったほどではなく、波の高さは
2,5mとのことで、これだったら耐えられそうだと高をくくった。近年これくらいの状況は
何度か経験していて、船自体も大型化、横揺れ防止装置(スタビライザー)も装備され、
もう何年も船酔いしたこともなかったからだ。何度も船旅を経験するうちに慣れてきて、
自身も船に強くなったと思い込んでいた。
だがしかし、それが勘違いだったことがすぐにわかる。朝食を食べたまでは良かったが、
そのあとはさっぱりで、気持ち悪くなり、こうなるともう横になってひたすら耐えるしかない。
たしか手首の辺りに船酔いに効くツボがあったことを思い出し、ずいぶん久しぶりに試しては
みたがまったく効果はないようだった。このブログに船酔いの話を書いた覚えがないことから、
10年、あるいは15年ぶりくらいに、忘れていた嫌な感覚がよみがえったのだ。前述のように、
自分ではもう船酔いに弱い体質を克服したと思い込んでいたのに。
確かに、波の高さ自体はそんなにたいしたことないのだが、うねりを伴っていて、こうした
下から突き上げてくるような衝動に私は極めて弱いらしい。激しい揺れでない証拠に、
レストランや大浴場は通常通りずっと営業されていたようだし、周りの乗客たちも
別に何事もないように普段どおりに過ごされていた。それだけに、船にあまり強くない自分の
弱点をよけい情けなく感じたのだ。
夕方になって波がさらに静まった頃どうにか寝床から抜け出し、それからしばらくして
ようやく食事をとることができた。船酔い中は食欲がほとんどなく、不思議とよく眠れるのは
なぜだろう。ずいぶんよく寝たなあ。こんな長時間眠るのっていつ以来だ?
延着する可能性がある旨のアナウンスが繰り返し流れていたのに、結局定刻どおりに
舞鶴に着くのだから、新日本海フェリーの荒波への対応能力はすさまじく高いようで、
冬の時化た日本海だろうがお構いなしに、おそらくほとんど運休することなく通常営業を
続けているのだろう。
土曜夜の高速道路は空いていて、予定通り日付が変わってすぐのタイミングで
自宅にたどり着くことができた。ただ、舞鶴自動車道では前方から茶色い物体が飛来し、
フロントガラスを直撃、「ゴツン」という鈍い音を立ててぶつかったのが気になった。
最初直感で、ムササビかコウモリが衝突したと思った。しかし、2台前を走っていた車が
しばらくして路側帯へ車を止めたのを見て、たぶんこの車がタヌキか何かの小動物を
跳ね上げて、それが(あるいはその一部が)空中に飛び上がり、私の車目がけて飛んできた
のではと思い直した。いずれにせよあまり気持ちのいい話でなく、もしそのとおりだったなら、
冥福を祈るしかない。
帰路まったく本が読めなかったのが心残りであった。あとちょっとだったのに…
もう少し身の回りが落ち着いたら読み終えて、また別の本を選定し、次の旅に
備えたいと思う。
毎度おなじみ、小樽の魚真でひとり打ち上げだ。
サッポロ・クラシックの生、付け出しはカレイの煮付けだった。
魚真にぎり・2700円。これにはマツタケの土瓶蒸しがサービスで付く。
魚真焼き(小)・500円。
定番すぎる組み合わせだが、年に一度か二度のペースでしか訪れることができないので致し方あるまい。
途中、上富良野の「焼肉まるます」に立ち寄り、豚さがり定食・860円をいただいた。
ごはんは大中小から選べ、もちろん私は大を選択。七輪がドンと置かれ、炭火でジュージュー焼きながら
熱々をタレにつける。
普段自宅ではまず口にする機会のない部位を食す。これも私にとっては北の味覚のひとつなのだ。
食後にミニコーヒー(ホットorアイスが選べる)付き。
車中泊旅行の欠点は、就寝スペース確保のため、最終日にしかお土産品を購入できないことだ。
途中買い置きできないから、最終日にまとめ買いしなければならず大変忙しく、それなりに頭の中で
事前に「お買い物行動計画」をシュミレーションしておかねばならない。
しかし、その日が大雨だったら計画遂行に大きな支障が出て非常に具合が悪い。幸いこの日は
雨がパラつく程度であったので問題なかったが、徐々に風雨が強まりつつあったので、内心かなり
焦っていたのは事実だ。
当てにしていた農産物直売所がすでに閉店していたので、スーパーでジャガイモ、カボチャなどを購入。
事前に調べると、さすがに北海道も今年は各野菜の値付けがかなり高いようだったので躊躇していたのだが、
たまたま安売りの品を手に入れられたので助かった。
次にこの時期ならではの限定版「サッポロ・クラシックビール~富良野ビンテージ」を大量購入。
ほぼこの冬中、自宅でこの味を楽しめそうだ。
自宅や職場への土産は、今回は壷屋のお菓子を選んだ。
そして最後に、土井商店で日本酒を購入。これで冬~春にかけての分がストックできたと思う。
残念だったのは、磯自慢、鍋島の廉価版が品切れだったこと。磯自慢はひとつ上のクラスなら
在庫があったのだが、一番安いのでも十分おいしいだけに、今回は購入を見送った。
土井商店は、店舗移転後はカードでの支払いがOKみたいだ。でも、現金払いでないとポイントの
スタンプを押してくれないそうなので、現金で購入した。スタンプの最後の一個はおまけ。これで
次回2000円引き、楽しみにしたい。
いつもトイレ休憩する三笠市の公園の生垣(ドウダンツツジ?)が真っ赤に色付いて見事だった。
札幌周辺強風が吹き荒れ、高速道路上車が風で煽られるくらいだった。到着した頃、小樽は
割合平穏だったので安堵した。しかし、夜になって暴風雨となる。
新潟行きの「らべんだあ」が停泊していた。我々オールドファンには懐かしい船名なのだが、もちろん
往年の船ではなく新造船だ。
この旅行中の慢性的な空腹と野菜不足を補うために、東川の定食おかめで「肉野菜定食・750円」を
がっつりいただいた。
営業時間がさらに短くなって、11:30~13:30になっていた。月・火が定休日だし、7月と1月(だったか?)は
長期休業で、いよいよ「まぼろし」の食堂になりつつあって、ボリューミーな食事にありつくための条件が
厳しくなるばかりである。
11月7日(水) 晴れのちくもり
天気がすぐに回復したのはありがたい。ただし一日中晴れの予報ではなくて、昼以降は雲が広がるらしい。
早朝、大雪山、十勝連峰とも見えていて、上空焼けそうな気配(上の写真の状況)。ところがすぐに雲が
多くなり、いずれも山頂部が隠れてしまった。のち、それなりの朝焼けだったのに残念。
もうあかんと諦めかけたら、その後大雪山はきれいに姿を現し、どうにか撮影が叶った。今回は滞在期間
全体通して大雪山のほうが機嫌が良くて、十勝には嫌われてしまったようだ。結局この日も昼以降はほとんど
写真が撮れずに終わる。
11月8日(木) 晴れのちくもり
真夜中目覚めたら星がたくさん出ていたので、またも星撮を試みた。ところが、肉眼では暗くて
よくわからなかったのだが十勝連峰の山頂部には雲がかかっていたようで、おそらく、せっかく
撮影した写真は、ほぼすべてボツになるだろう。(のち現像時に確認したら、雲ではなく、噴煙で
十勝岳の上部が覆い隠されていたようだ)
ただ、成果はともかく、元来熱心な天文ファンではない私がこれほど長時間星空を見上げることって
日常まずないことだから、たまにこうした非日常なひと時を過ごせた喜びは感じたいと思う。この日も
大きく尾を引いた流れ星を見ることができて、ひとりで「おおっ!」と大歓声を上げていた。
滞在中この朝が一番気温が下がり、マイナス4℃、車のフロントガラスが凍りついていた。
日の出も不発。いったんは雲が広がって全然ダメな雰囲気も、のち山が見えてきた時間帯もあって、
大雪山方面を中心にそれなりに撮影する。
11月9日(金) くもりのち時々雨(のち暴風雨)
一日早くこの日の船便で帰宅することに決めた。土曜まで粘っても、天気予報的にもカラマツの
状況的にも、もはや撮影チャンスがなさそうなのと、荒天が長引き土曜便が延着すると、翌日の
仕事に差し障りがでそうなのでまずいからだ。バイトやし、別に深く考えなくてもよさそうなものの、
やはり次休みを取りやすくするためには、できるだけ決められた出勤日時は守っておきたいのだ。
前日の夕方から雲が多く雨がパラついていたし(すぐに上がったが)、もはやこれまでと、宿泊地は
東川にした。朝写真を写せる可能性は、限りなくゼロに近いと思ったからだ。それでも腕時計の
タイマーをセットしたままにしたのは、万が一に備えてのプロ根性だ(プロ?聞いて呆れるぜ)。
目が覚めたとき、思わせぶりに上空にチラホラ星が瞬いていた。でもまあ、まず間違いなく山は
ガスっていることだろう。トイレに行って小用を足し、駅構内のロビーで(暖房が効いていて暖かいので)
パンフレットなど手にとり時間をつぶし、15分程度して外に出たら、東の空には雲があまりなく
ずいぶん明るくなってることに気がついた。
道の駅からはほとんど山の状況はわからないが、これは後悔しないためには出かけるしかないと思い、
急きょ用意して出発した。見晴らしのいい場所まで走り、大雪山が見えていることがわかると、
そこからはスピードを加速した。
こうした天候の変わり目(荒れる前など)には、得てしてこうした特異な気象状況が起こりうる。
天気予報を信じて決め付けて、完全にあきらめていたら、この日の光景を見逃すところであった
(過去、深酒して寝過ごして、出遅れた失敗多々ある私が言うのだから説得力があるのかないのか)。
真っ赤ではなかったが、東の空一面が怪しい茜色に染まった。惜しむなくは、この朝も十勝連峰の
山頂部には雲がかかっていたことだ。
大雪と十勝の中間地点、トムラウシ上空あたりが一番焼けたので、構図としてはやや無理やりのものが
多くなっていそうだが、それにしても最終日にまで予期せぬ撮影セッションが用意されていたのは
感謝するしかないのだ。十勝の上空も雰囲気のある色合いになったが、最後まで山頂は隠れたまま
だったので、残念ながらほぼすべてボツテイクになるだろう。
カラマツの黄葉は日に日に色にくすみが目立ち、葉を散らせ徐々に見頃は過ぎていった。今年のピークは
天候なども考慮すると、11月3日(土)(自分の目では確認できなかったが)~4日(日)だったとしておく。
美瑛のコープ内に新設された「なごみの森食堂」を初めて利用してみた。日替わり定食(20食限定)が
650円、今日はざんぎ(鶏のから揚げ)定食で、これを頼んでみた。
特筆すべき点は何も見当らないが、普通美瑛町内で食事すると、最低1000円は覚悟しなければ
ならぬから、価格的には利用する価値はありそうか。ただし、前身の食堂はたしか500円で
日替わりが食べられたはずだから、やっぱりあれがなくなったのは痛いということだろう。
懲りずに翌日も訪れ日替わりをいただいた。本日は中華飯とスープ。野菜を多めに食べられたので
良しとしたい。
白金温泉の日帰り入浴は、各施設ともけっこういいお値段する中で、ここは300円と
気軽に利用できるところが売りだ。しかし、石鹸、シャンプーなど一切用意されておらず、
各自で持ち込まねばならない。今時、こうした施設が逆に珍しく、私も一応両方とも
旅行道具に常備してはいるが滅多に使う機会がなく、買ったら最後、なかなか
使い切ることができずにいる。
町内の65歳以上は100円で入浴できるとかで、お年寄りの方々に人気が高いようだ。
建物の大きさに比べお風呂場はそんなに広くないので、空いていそうな時間帯を見極め
利用したいところだ。
別の日に訪れた際には、私ともうひとりだけであったのだが、先客のおじさんは湯船の淵で
仰向けになって横たわっていた。入浴中なのだから当然全裸だ。私に気がついていったんは
起き上がったものの、よほどその姿勢が気に入っているのか、また別の場所に移動して
仰向けに寝そべって目をつむった。
私は横たわる裸婦には惹かれるが、「横たわる・おっさんず裸夫」にはまるで興味がないので
やめてもらいたい。このときほど、ド近眼で良かったと思ったことがこれまでなかったかもしれない。