旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20230622 北海道夏編⑥ 夏の高原温泉沼めぐり後編 上川町

2023-06-22 06:22:02 | Weblog



前回まったく見えなかった大学沼がすでに現れ始めていた。監視員さんいわく、
このタイミングで沼の出現は異例の早さとのこと。


    

たしか高原沼も、前回はまったく出ていなかったと記憶する。

午前中は安定した晴天で、突き抜けるような青空に沼が青く映えた。


    

マーカーに沿って空沼を目指す。左手後方斜面、三笠新道を行くパーティーが見える。


    

同じ地点からうしろを振り返る。高原沼上部にいる監視員さんや登山者らを入れることで、
ここのスケール感が伝わるだろうか? 

気軽に残雪期の山の雰囲気を味わうにはうってつけのハイキングコースだ。
ただし、高根ヶ原からの落石と、熊との遭遇に注意。


    

最終目的地、空沼(からぬま)に到着。雪がほとんどなくなっていてがっかりした。
水も少なく、このままでは名前の通り、すぐにカラになっちゃいそう。

しかし、誰も来ない沼のほとりで、風の吹き抜ける音だけを聞きながら一人佇むのも
粋なのもだ。と思ったら、すぐ横でナキウサギに吠えつかれ、静けさを破られた。
ここにもナキちゃんが生息していたんやなあ。


    

帰路、高根ヶ原を見上げる。とにかく、圧倒的なスケールなのだ。


    

転げ落ちそうなエゾ沼沿いの雪渓。落ちたら最後、いきなり深い。


    

最後にもう一度緑沼。この時点で徐々に薄い雲が多くなり、下り坂、やがて
空一面覆いつくした。

沼めぐりは絶好のウォーミングアップ、足慣らしだと思っていたら、帰路すでに
足が重く、センターまでの道のりが長いのなんの。

以前は、山から下りてきた後、ついでにちょっと一周なんてことザラだったのに…
一体、私の体はどうなってしまったのか…
    

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20230622 北海道夏編⑤ 夏の高原温泉沼めぐり前編 上川町

2023-06-22 06:22:01 | Weblog



6月22日(木) 晴れのち曇り

自分の体力が落ちているのは重々承知で、果たしてそれがどれくらい
重症なのかを知るために、まずは日帰り登山を繰り返すことにする。

夏の高原温泉沼めぐりは10年近くぶり、そこへ向かう林道を走るのも
3年ぶりとなるか? そのとき工事中だった崩壊しそうな要注意箇所は
すっかり再整備され、舗装された道路が新設されていた。

クチャンベツ林道(今期は大規模工事で、シーズン通じて通行止らしい)への
分岐を過ぎて1キロ満たない地点で、熊3頭と出くわした! うち1頭は
小熊だとわかったが、すぐに右側の笹薮へ逃げ込んだので詳細は不明ながら、
おそらく母熊と小熊2頭だろう。今年はあちらこちらで熊が出没していると
聞いてはいたが、いきなり遭遇するとは…

あとで旧知の監視員さんに、「ドライブレコーダーに記録されているんじゃ
ないの?」と指摘され、その手があったか!と、翌日苦労して(これまで
レコーダーに記録されたデータを見たことがなかった)操作してみたところ、
すでに上書きされていて、証拠映像を確認できなかったのが残念である。


大雪高原山荘の日帰り入浴料金がまた値上げされていて、900円!!に
なっていた。今後、よほどのことがない限り、利用する機会はなさそうだ。


ヒグマ情報センターは数年前運営団体が変わり、メンバーが一新、雰囲気も
すっかり変わっていた。野性味が薄れ、垢ぬけていて、ほのぼのしている。

7時のレクチャーを受けた十数名のうち、沼だけめぐるのは私のみ、あとは皆、
三笠新道が目的らしい。


         

前回は、時期がもう少し早かったこともあろうが、登山道に雪がけっこう
残っていた記憶がある。今年は雪解けが早いとのことで、最初の芭蕉沼までは
ほぼすべて焼失していた。

水芭蕉は、だいたいこんな感じにすでに巨大化していた。


    

滝見沼。


    

緑沼。


    

湯の沼の水芭蕉。


    

首の皮一枚でつながっている雪渓。


    

エゾ沼。


    

式部沼。(つづく)

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20230621 北海道夏編④ カラスの勝手な巣立ち? 東川町

2023-06-21 06:21:01 | Weblog



6月21日(水) 晴れ時々曇り

上陸明け、いきなりバリバリの晴天はけっこうきつい。昔はほとんど眠らないまま
いきなり山に登り始めたものだが、今はそんなこと到底できっこない。

で、図書館で休憩しようと車をとめたら、すぐ後ろにいたのがこのカラス。
幼鳥みたいで、飛び去る気配がない。


    

親を呼んでいるのだろう、控えめな声で鳴き続けていた。

そのうち敷地内の小高く盛られた土の上にある岩によじ登り、しきりに鳴いていた。


    


二時間ほどして戻ると、まだ同じ場所で鳴いていた。成鳥(親かどうかは定かでない)が
近くで鳴いていたり、姿を見せたりしたこともあったが、私が観察できた範囲では、
この幼鳥に近づくことはなかった。

巣立ちを促しているのだろうか? 

    

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20230620 北海道夏編③ 落日 舞鶴港~小樽港

2023-06-20 06:20:02 | Weblog



そして落日時、久しぶりにデッキに長々と陣取った。押すな押すな…というほどでないが、
ギャラリーかなり多い。


    

幻日。


    

現実。


    

沖行くタンカー。


    

一度雲に隠れたが、


    

すぐまた顔を出し、水平線に沈んだ。


    

思わせぶりな、いい感じの雲。


    

結局それほど焼けることなく、本日の夕焼けショーはこれにて、お・に・ま・い。


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20230620 北海道夏編②  めぐり逢いすれ違い 舞鶴港~小樽港

2023-06-20 06:20:01 | Weblog



6月20日(火) 晴れ時々曇り

フェリーは予想以上に込み合っていて、二段ベッドの上段に初めて寝ることになった、
冗談じゃない。ほとんど寝るときだけしか部屋にはいないけど、やっぱり窮屈ですわ。

コロナ禍が一応収束、皆が外向き志向で観光客数が増えたところへ、今年はドック入り
期間が長引いているようで週三便のみの間引き運航、乗船者が集中するためだろう。
これで小さな子が通路を走り回っていたら、7月中旬以降のハイシーズンと変わらない。


    

天気晴朗なれど波高くなく、


    

日が西のほうへ大きく傾くころ、


    

小樽発新潟行きフェリーと積丹半島沖ですれ違う。


    

後ろに見えているのが神威岬の灯台。


    

ということは、この時刻神威岬にいれば、陸から船のすれ違いが見られるということだ。

      

 お互い高速船なのでいきあいはあっという間、


    

すぐに遥か彼方へ遠ざかる。


めぐり逢いすれ違い 人生そんなものね

 

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20230619 北海道夏編① 近頃、旅立ちはいつも憂鬱 和歌山市~舞鶴港

2023-06-19 23:59:59 | Weblog



6月19日(月) 晴れ時々曇り

梅雨の中休み、本日も気温が高い。高速道路、下道とも順調に流れて
舞鶴港へ。引き続きドック入り期間で間引き運転中、昨日運航されなかった
あかしあが、すでに停泊していた。

夏のシーズンの北行きは丸三年ぶり、人も車も多いことが予想されたが、
車は待機レーンに満杯、思い描いていた以上の盛況ぶりだ。早や、こちらの
気分は盛り下がる一方で、滅入る。

依然「旅立ち前鬱」がひどく、昨年のことだったか、その際容態は本格的に
重症で、家を出たものの府県境を越えて泉佐野市付近に入ると症状が悪化、
ハンドルを切って自宅へ引き返そうと思った。体が熱っぽい気がし、乗船前の
体温測定に引っかかるのではと心配になったのだ。半分以上気の病なのだろう、
帰りたい気持ちを抑え込み、強行して舞鶴港までたどり着いたらすっかり元気、
むろん平熱だった。

そんなに気分が乗らないのなら、無理して出かける必要はまったくない
ようなもの、しかし旅行は私の趣味の根幹、これをやめるとあとは枝葉しか
残らない。そうでなくとも、近い将来、資金&体力不足、体調不良などなどで、
否が応でも表舞台から立ち去る日が必ずやってくる。それまでは
老体に鞭打ち、出かけられる幸せをかみしめ、やれるだけやるしかない。

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ピーマン初収穫

2023-06-19 18:15:30 | 案山子と人と烏



ピーマンの初収穫です。ピーマンの株にはアブラムシが発生し、その上、先の暴風雨に
あおられ、あまりいい状態でなく、生育が遅れ気味でした。しかしこの前テントウムシが
やってきて、アブラムシを駆逐してくれたのを境に状況が改善されました。

そのテントウムシは、翌日以降姿を見せなくなりましたが、今朝方再び葉の上にいるのを
見かけました。先日のものと同じ個体なのかどうかは不明ながら、もう一段きれいに
クリーンアップしてくれるでしょうし、どうやらこれで、ピーマンは軌道に乗りそうです。


一方ナスビはこれが5個目。明日も少なくとも1個とれそうですし、出だし順調なの
ですが、草勢にやや陰りが見えるのが気がかりです。


ゴーヤは勢いを加速させ、一気に窓枠の上部まで達しました。数日前与えた追肥が効いた
のかもしれません。


         

マツムシソウの背丈を伸ばしたような花。

    

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先の旅で読んだ本~新ハムレット

2023-06-18 19:09:00 | 図書館はどこですか




「新ハムレット/太宰治著」は、前回の旅、北海道春編の帰路、フェリー内で三分の二
ほど読み進め、帰宅後残りを読み終えました。

表題作の中編のほか短編四作を収めた本書は、太宰中期にあたる安定して作品を
生み出していた時期のもので、西洋の古典や歴史をベースにし、新解釈した作品が
収められています。同じような形式では、教科書にも載っている『走れメロス』が
有名で、その発展型、変則バージョン、もっと手が込んでいて読解がやや高難度な
作品群といいましょうか。


         

戯曲形式の『新ハムレット』は、これまで何度も舞台化されているようで、帰宅後
読んだ夕刊記事で、たまたま現在も、再度舞台上演されていることを知りました。
悲しいかな私は不勉強で、このハムレットを含め、元ネタのいずれの古典的名作を読んだ
ことがないので、どのように太宰が再構築し、飛躍させているのか、違いがわからない
のですね。

全5編中、私が特に気に入ったのは『乞食学生』と『待つ』でしょうか。乞食~は
いわゆる「夢オチ」で、やや拍子抜けする結末なのですが、非常にユーモラスな展開、
ありえないような、いや、太宰だったらシャレでやりそうなハチャメチャな場面が
多々あり、引き込まれて読み進められました。待つは極々短い掌編で、それだけに
無駄がいっさい省かれた研ぎ澄まされた文章に、人生の真理を突きつけられます。
    

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梅雨の中休みに四個目のナスビ収穫

2023-06-16 19:05:00 | 案山子と人と烏



6月2日の雨は極端すぎるので除外するとして、その前後、今年は梅雨時期らしい
愚図ついた天気が多くなっている和歌山市です。本日は梅雨の中休み、久しぶりに
スカッとした青空が広がり、今頃の時期としては湿度も下がり、布団を干したり、
部屋の窓を開け風を通しました。

ナスビはこれが四個目の収穫となります。またまた形のいい、見るからに
おいしそうなのがとれ、さっそく天ぷら(天ざる)にしていただきました。


         

終盤に差し掛かっているアジサイの見頃。


         

雲間から強い光が差した。


         

白いアジサイは、熟成が進むと薄紫っぽくなります。


    

園芸店で購入した花。


    

千日紅(センニチコウ)。


         

生け花にされたアジサイ。

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旅にしあれば(2023.06-1)~北信越春編⑥

2023-06-15 23:59:59 | 旅にしあれば



引き続き天気が安定した夜間、まずダメ元で蕪の桜並木へ行ってみた
数日前はまだほとんど未開だったので、状況次第では別の地点へ移動する手筈だ

ところがうれしい誤算、連日の晴天続きで花は一気に開花していた

しかしここは街灯も少なく、花が目立たないので
普通の構図で写してもまったく面白くないことに気がついた

そこで、街灯近くのくっきり畑に浮かび上がった
桜の幹の影を強調した構図を苦し紛れに思いついて
写してみたのがこれら2枚の作品だ

まずは高感度撮影




それから低感度で長時間露光してみたもの

撮影機材と人(=私)の影は木陰に入るよう工夫している

【蕪の桜並木で夜間撮影~山梨県北斗市にて 2022.04.10 撮影】

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