広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

EVバス乗車/バス停集約

2013-10-22 23:16:09 | 秋田のいろいろ
秋田県が主導して作ったEV(電気)バス「ELEMO-AKITA」が、先週から本格的な(自称)営業運行に入っている。※前回の記事
泉ハイタウン線で平日に毎日2往復との報道だったが、実際には今のところは午前午後どちらか1往復だけ。
(再掲)
それに、乗ってきた。
コインバス事業の効果なのか乗客はそれなりにいて、運転士は「空いている席にお座りください」とか「両替や回数券のお求めは早めにお願いします」とか言っていて、妙に客を立たせたがらないでいる感じ…
※もちろん、車内事故防止のために走行中は着席し、むやみに立ったり歩いたりしないことは重要だが、中央交通でここまで積極的に呼びかける運転士は珍しい。

車内はノンステップ仕様のいすゞエルガミオほぼそのまま。
座席配置は中央交通が自分で買った(中古でない)一般路線用バスとほぼ同一。青色系の座席。窓ガラスは三菱マテリアルだかの断熱性の高いものに替わっているようなシールが貼ってあった。
液晶式運賃表示機や運賃箱も一般的なもの(ただし中央交通では少数派である最新式)。一般車両では運転席の後ろにあるナンバーが書かれた運転士の名札を差し込む表示板はなく、名札だけがぽつんと出ていた。
EVバスについての説明は、前方(運転席直後)に小さい紙が張ってあるだけのようだ。運転席直後には何かを表示できそうな液晶モニターみたいなのがあったが、消灯。
車内放送も他の車と同じはず。


※以下、自動車の仕組みや電気的なことに関して、素人の感想です。
発車。外から見ていてもそうだが、静かなもの。車内では特に。トヨタプリウスが動き出す時の音と、大きさとしては大して違わないかもしれない。
最初「しゅーん」といった音がし、続いて「ウーン」とモーターがうなる。
最初の音は最近の電車が動く時にインバータが発する音(磁励音)と同じだろうか、モーターはどことなく昔の電車みたいな重そうな音。(いずれも音量はとても小さく、鉄道に比べればずっと静か)

あとは静かにそして滑らかに走る。
空調が動いていないこともあったとはいえ、車内の静かさと振動がないことは快適。

ただ、大きな欠点があった。
ELEMO-AKITAは、マニュアル車。電気自動車でMTというのが、僕の知識では理解できないのですが…
シフトレバーはベースのいすゞエルガミオのがそのまま使われている。エルガミオでは5速まである。
【2015年2月15日訂正】この車種は5速ではなく、6速まであるとのこと。以下は、5速だと思い込んでいた状態での表記なので、実際には1速分ズレているかもしれません。
(再掲)ELEMO-AKITAの運転席周り
一般的なバスやトラックでは、通常は1速は使わず、2速で発進する。
今回乗ったELEMOでは、必ず3速で発進していた。その後、わりと早めに4速、5速と2度シフトアップする。

問題は、3速から4速に入る時。
4速に入った時に「ドン!」と衝撃があり、続いて加速し始めると「ガッガッガッ」と小刻みなノッキングみたいなのが毎回発生していた。
まるで、運転操作(シフトアップ)が乱暴もしくはヘタクソな人が運転しているかのようだった。

今日の運転士はやっぱり下手なんだろうかといぶかっていると、降車ボタンが押され、運転士がこう案内した。
「このバスは電気バスです。そのため、動き出す時と停まる時に、衝撃が(←正確にはなんて表現したかは忘れた)あります。危険ですので、停まるまで立たないでください。バス停に到着したらご案内しますので、それまで座ってお待ち願います」
なるほど。EVバス(というかELEMO-AKITA)の特性だったのか。
だから発車前にもやけに座らせたがっていたのか。

その停車時だが、3速から4速へのシフトアップ時に比べれば、ほとんど衝撃はなかった。
エンジンブレーキが利かないからか、やや急減速気味のような気はした。


ケチを付けるようで申し訳ないけれど、路線バスであのドン&ガクガクってのは致命的ではないだろうか。通路に立ち客がいる場面だってあるのだし、いくら静かで環境に優しいEVバスであっても、これでは売り物になるだろうか。改善できるのなら、直すべきだと思った。

素人の素朴な疑問として、これがマニュアル車じゃなかったら(変速操作が不要だったら)どうなんだろう。あるいは1速や2速で発進して順にシフトアップしていったらどうなるんだろう。はたまた、変速しないでアクセルを踏み続けたらどうなるだろう。
素人考えでは、電車のマスコンレバーのように、アクセルペダルを単純な速度調整のスイッチとして使えば良さそうだけど、そう簡単でもないのでしょう。
鉄道の世界では、インバーター制御の電車は、発進時が滑らかなのが特徴。(久しぶりにインバーターでない485系電車に乗ったら、こんなにぎこちなかったのかと驚いた)EVバスだって基本的な仕組みは同じはず。電車の技術を、バスに転用することはできないもんだろうか。

秋田以外のよそのEVバスではどうなっているのだろう。



秋田駅西口のバスターミナルもできたけど、それは置いておいて、15日から乗り場が集約された千秋公園入口と木内前の停留所。
最初に千秋公園入口。
以前の様子。
 
秋田駅側から3・2・1・0番の順で、1~3番はおそらく市営バスから引き継いだ金属製のポール。
旧0番
0番だけが板状の看板のような表示板で上にお城の絵入りの金属板が突き出たもの(「0」という表示はない)。
中心市街地循環バスのポールは3番と同じ場所に立つ。羽後交通は停まらないようでポールはない。

ちょうどアーケードの撤去に伴って路面の舗装工事が行われ、点字ブロックも新たに敷かれた。でも、2か所に集約されるというのに、なぜか3か所に敷かれている。
集約後
3つあるうち真ん中の点字ブロックは無用となってしまったようだ。
従来の0番の位置に新1番、旧3番の位置に新2番が置かれた。(循環バスは動かずに2番の位置)
新しい1番。時刻表がびっしりだけど、この程度かという感じもする(裏面にはない)
ポールはどちらも同じデザインの板状のもの。茶色とグレーの地味な色で、茶色の部分はなんか筋が出ている。まさかインクジェットプリンタで作ったのではないだろうけど、耐候性は大丈夫?
【26日追記】26日に見ると、左右の茶色の部分にカバー状のものが取り付けられて立体的な構造になっていて、台座部分にもカバーが付いていた。この記事の写真は、未完成の状態だったことになる。(この記事後半に写真あり)

あと、バス会社名が書いてないのですけど…
ポールは、1番のほうは以前のものの看板を替えたのだろう。2番のほうは、木内前から持ってきて替えたのではないだろうか。

木内前。以前の様子。
 
こちらも千秋公園入口と同じ順番で0番から3番だったが、間に羽後交通と空港リムジンバスのポールもあった。0番・羽後交通・1番(郵便ポスト)空港リムジン・2番・3番の配置。羽後交通と1番は同じ点字ブロックの両端に離れて置かれていた。
旧0番。こちらは「0」も表示
こちらのポールは全部板状看板で、市営バスの完全移管後になぜか「木ノ内前」で作り直され、昨年頃に「木内前」と上から貼って訂正していた。それらも、千秋公園入口と同じ新デザインに替わった。
ポールの台座には違いがあって、旧1番だけはレンガ風の模様が、他は「U」を逆にしたような装飾が付いていた。
レンガ台座の旧1番は新1番になった(場所はほぼ同じ)
新しい配置は、旧0番が空き(ポールは撤去され、おそらく千秋公園入口に転用)、羽後交通と同じ場所に新1番(旧1番がわずかに移動)、ポストとリムジン乗り場を挟んで、旧2番が新2番と循環バス。旧3番は空き。
 
旧3番のポールが余ったことになるが、
「製作中」で置かれていた
かぶっていた看板が外され、市営バス時代からここにあったであろうポールが姿を現したようだ。

2022年には木内前の乗車位置が移動。アーケードの都合によるものと思われる。
コメント (2)
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