広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

サザエさんの書体・No.・音楽

2013-10-21 23:18:52 | その他もろもろ
また、アニメ「サザエさん」の話題。
●また書体が
今年春に番組内で使われる文字の書体が変わっていた。(次回予告は3月3日から、エンディングでは4月7日の特番から、各話冒頭では徐々に移行)
10月6日の次回予告
その後、10月6日からは本編もデジタル制作(CG)に移行し、国内からセル画制作のアニメーションがなくなった。
それと関係するのかどうか分からないが、10月13日放送分から、次回予告とエンディングのキャスト・スタッフ表示の書体がまた別のものに変わった。各話冒頭のスタッフ表示は変わっていないようだ。
 10月13日と20日の次回予告
※波平さんは2週続けて勇み足に災難続きとツイていない。
新しい書体も角ゴシック体で、3月から使われている書体とぱっと見は似ていて、特に漢字は素人には区別がつけにくい。以前ほど直線の端の膨らみが目立たない程度か。
旧「波平、」
新「波平、」さんずいは違うな
しかし、仮名はだいぶ雰囲気が違い、「な」の右側、「と」の縦棒、「き」の横棒や曲線、「お」の縦から左に曲がる所などが特徴的。
それに、文字の間隔が広くなって見える。仮名と漢字のバランスも違い、新しいほうが大きさの差が少ない。
以前の「ちな」

 「ゆ」も違う。先々週までは一筆書き、今は2画
何か見覚えというか身近な印象を受けるこの書体って、「平成角ゴシック体」ではないだろうか。Mac OSの標準書体「Osaka」も実態は平成角ゴシック。

平成元年に作られたから「平成書体」だそうで、当時の通産省の外郭団体主導で作られたそうだ。平成初期の段階でNECのワープロ専用機「文豪」に搭載され、野村宏伸がテレビCMで「スーパーアッとプリンタ」と「平成書体」をウリにしていたはず。(余談だが、唐沢寿明が東芝「ルポ」のCMで「三行革命」と言っていたのはもう少し後?【11月6日追記】「3行革命。」は1991年だそう。「JW95HV」という希望小売価格25万8千円=たぶん税抜き の機種。160ドットの幅広ヘッドにより230文字/秒を実現)

【2024年11月27日追記・今さらながら、変更前の書体名について
次回予告はモリサワ「太ゴB101」、エンディングはモリサワ「中ゴシックBBB」。
なお、各話のサブタイトルコール後の脚本、演出等のスタッフ表示では、2013年頃以降、2024年時点でも中ゴシックBBBを使用。


●7000話
昨日20日放送の1話目「カツオと三人娘(脚本:雪室俊一)」は作品ナンバー「7000」。
サザエさんは作品ナンバー順に放送されるわけではなく、かなり飛び飛び。昨日の2話目「波平 災難続きの一日」は7003、3話目「偶然の一致」は7016。※前週の予告とは順番が違っており、「波平」の後の「、」がなかった
また、既に9月15日の2話目でナンバー7006「カツオじいちゃん」が放送されているし、9月8日の3話目「未来の大物」は6207とだいぶ前のもの。
季節感に合わせてストックを使っているのか、作画や収録スケジュールの都合なんだろうか。


●サントラ
サザエさんの劇中に流れるサントラというかBGMは、耳に馴染んでいる人が多いのではないだろうか。携帯電話の着信メロディーに使っている人がたまにいる。
エンディングでは「音楽 河野土洋」と表示されるのだが、これは正しくはない。(間違ってもいない)

正しくは「越部信義・河野土洋」と連名にしないといけないはず。※その後、連名表示に変わった(リンク先後半)
10年以上前だと思うがBGMの種類が増えたことがあって、その時に表示が変わってしまったと思われる。昔から使われていたのが越部作品、新たにされたのが河野作品ということになる。
昔は「音楽 越部信義(サンオン)」と表示されていたが、「サンオン」って何だろう?
越部信義氏は「おもちゃのチャチャチャ」から「はたらくくるま」まで、数多くの子ども向けの歌を作曲し、僕たちの世代は「おかあさんといっしょ」の人形劇の歌も手がけていたので、数多くの作品を知らないうちに聞いて育ってきた。

昔からの視聴者の中には、追加された河野作品に対して違和感を覚える人もいるようだ。これには音楽的な原因(調性とか音階なんだろうけど僕には分かりません)もあるのかもしれないけれど、次のような理由もあると思う。
憶測だが、BGMを追加した理由は、越部氏のBGMはほのぼのと明るい曲調のものばかりだったので、緊迫した場面(サザエさんではあまりないけれど)にはそぐわず使えなかったため、そういう場面にふさわしい曲を中心に河野氏に作ってもらって追加したのではないだろうか。どうせなら追加分も越部さんに依頼すれば良かった気もするが。【11月26日追記】例えば、磯野家の年中行事とも言える泥棒が押し入るシーンでも、以前は明るい音楽がかかっていて、緊迫感はなかった。
違う作者のものが混在して使われ、しかもサザエさんという作品のイメージからかけ離れた場面で多く流れるので、どうしてもネガティブな印象で聞かれてしまう曲なのかもしれない。

昨日の「波平 災難続きの一日」でも、そんな曲の1つのおどろおどろしいのが流れて、ネット上ではちょっとしたお祭り状態になったようだ。
それを伝えるネットニュースを見ていたら、驚くべきかつ喜ばしい情報を入手した。サザエさんのサントラCDが発売されるという!

12月4日にユニバーサルミュージックから「サザエさん音楽大全」として2625円で発売される。主題歌やそのカラオケ、火曜日に再放送していた頃の主題歌のほか、タマの鳴き声やタラちゃんの足音など全57曲が収録される。
「サブタイトル1」とか「波平のテーマ2」とかいう曲名の作品がたくさんあり、それらがBGMらしい。(BGMは越部版だけの模様【25日追記】したがって「波平 災難続き~」で流れた例の音楽は収録されない

サザエさんのアニメは、原作者の意向(遺志)だかで、ビデオ化して発売することはできないと聞いていた。その派生物であるサントラだけの発売というのは可能なのか、そもそも放送開始から時間が経ちすぎてタイミングを逃してしまった感があって、あり得ないのではと思っていたが、実現するとは。
当初は10月30日発売予定だったのが「制作上の都合により発売中止」となり、結局12月に決まったようだ。主題歌まで含めれば作者や歌手がたくさんいるから権利関係の対応や音源が古いと技術的な処理も必要だろう。いろいろ大変だったのだろうか。
これは絶対買わなくては。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする