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広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新中島橋の貝

2021-04-25 23:08:13 | 
秋田市中央地域の東側、保戸野金砂町と千秋中島町の間の旭川に架かる市道「新中島橋」。
秋田工業高校と秋田北高校の間の橋、奥羽本線の旭川橋梁の1つ下流の橋と言えば、通じる人も多いはず。

新中島橋に対して「旧中島橋」などがあるわけではない。おそらく、昔「新中島町」があったので、それが由来なのか。あるいは江戸時代に旭川が付け替えられた一帯なので、その関係もあるのか。由来についてはこれ以上追求しないでおきます。
※たもとには旭川の水位観測所があり、少し下流にはお城への抜け穴伝説がある。
ただし、秋田市内には新中島橋とは無関係の「中島橋」がある。このずっと上流、仁別。旭川に、支流の仁別川が合流する直前の橋で、バス停の名前になっている。仁別字中島という地名。
さらに別の「新中島橋」もある。正しくは「仁井田新中島橋」で、その名の通り仁井田字新中島所在。古川かな。

旭川の新中島橋へ戻って。
秋田市の資料によれば、1968年架設、橋長40.8メートル、幅員5.5メートル。ただし現地の銘板では「昭和44年3月竣工」と1年ずれている。

1970年代架橋が多い市道の橋の中では、やや古い部類。
秋田市道の橋で毎年少しずつ行われている改修工事では、早期に対象となり、2017年頃までにリニューアルされた。
秋田市のこの工事では、高欄(欄干)などは改修以前と同じ物を使い回すのが原則になっているようで、新中島橋も以前のままきれいになった。
改修後の新中島橋。奥の丘は千秋公園の北の丸
※今回の写真は2018~2020年に撮影したものですが、現在も変わっていないはずです。
立派な親柱があるのは、このサイズの橋にしては珍しい。改修前は表面が汚れて割れてボロボロだったのが、真っ白になった。
高欄は低めで、橋の外側に向かって反り返ったデザイン。雪が積もるなどすれば、落っこちそうで少々怖い。現在の国の基準では、このタイプの高欄は認められないはず(改修で交換されるかと予想したのに)。
親柱、高欄とも1960年代の橋ならではのものと言えよう。

もう1つ、古い橋らしいのが、路面。
こんなの
アスファルト舗装ではなく、コンクリート。それも表面に無数の小石が埋めこまれたもの。
この分野について知識がないけれど、道路ではあまりないタイプだと思う。コンクリートって砂を混ぜるのだと思うけど、代わりに小石を混ぜたの?? 裸足で歩いたら気持ちいいか痛いか。

この路面も、改修前後で変わっていないのだが、上の写真に、石じゃないものが埋まっているのにお気づきでしょうか。
白くて大きいもの

貝殻?
白に、薄く黒っぽい横縞が入った、二枚貝のようだ。
小石に混入していたのだろう。海の石を持ってきたってこと? 海の砂をコンクリートに混ぜると、塩分で耐久性に問題があると聞いたことがあるけど? よく分かりません。
10円玉と比較
ヒビが入り、一部穴が空いているが、現状でも貝殻だと認識できる
石よりは柔らかい貝殻が車に踏んづけられ、酸性気味の雨や雪に50年もさらされているのに、原型を保っているのがすごい。周囲の石よりは若干、背が低い(より深く埋まっている)ので、荷重があまりかかっていないのかもしれない。

それなりに車が通行し、橋の両側はカーブと坂で見通しがよくないので、貝殻を探す時は気をつけて。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
石畳 (FMEN)
2021-04-25 23:30:06
欧米の石畳道路みたいですね。
貝殻が混じってるかはわかりませんが。
昔は猿田川や草生津川もこんな橋が、あったような?
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Unknown (Unknown)
2021-04-26 00:42:02
なかなか珍しいものを見せていだだきました。

アスファルトで埋められることが多いのでこういう光景はあまりお目にかかりませんが、大事にしていってもらいたいものです。
返信する
コメントありがとうございます (taic02)
2021-04-27 00:34:44
>FMENさん
古い日本の住宅の玄関のたたきでも、小石を埋めたのがありました。
50年以上の橋は珍しくはないですし、路面の材質を気にせず渡ってしまうことも多いので、同じ路面の橋はほかにもあるかもしれません。貝殻はともかく。

>Unknownさん
大理石にアンモナイトが、というのはありますが、この路面のほうが珍しいかもしれません。
これ以上壊れずに長く残ってくれるといいのですが。
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