イオングループの「iAeon(アイイオン)」アプリというのがある。ポイント付与、クーポン、バーコード決済、電子レシート等、1つのアプリでいろいろできるのは好ましいが、動作のもたつきや細かな使い勝手では難が少なくないのだけど。
2024年10月初め、それに「あ!イオン50周年記念セール」として、10月4日から14日までの好きな1日に限り何度でも、秋田県内のイオン東北株式会社運営のスーパーマーケットで、食料品も含めて5%オフになるクーポンが配信された。「あ!イオンが あきた に きた」のフレーズもある。青森県など秋田県外向けには、同種のクーポンはなさそう。
iAeonと秋田を掛けた名称のような感じだけど、どうしてこのタイミングで秋田だけ?
「50周年」といえば、イオン(ジャスコ株式会社)が株式上場50周年として、ちょっと前(※)にセールをやっていた。その第2段か? ※9月6日から10日実施。
なんだか分からないけれど調べもせず、使いそこねないうちに、ありがたく使わせてもらった。
そして、10月11日、総合スーパーのイオン・イオンスタイルと、マックスバリュ(食品スーパー級のイオンスタイルはこちらに含む)の折込チラシ。
イオン土崎港店のチラシ。マックスバリュ系では別チラシだが、セール名称は同じ
3連休をはさんで14日まで「あ!イオン50周年記念セール」を開催。
特売商品のほか、ポイント15倍付与などを実施。15倍の還元の分なのか、特売はそれほど安くないかな。
イオン東北以外が運営する、イオンスーパーセンター(2025年にイオン東北と統合予定)、ホームセンターサンデー、秋田オーパ等でも、セールを実施するらしい。一方、イオンと関係があっても、ツルハドラッグやウエルシア傘下のハッピー・ドラッグでは、特になし。
チラシには、秋田、50周年の理由が明記されていた。
句読点のない文章
「1974年イオンが秋田にジャスコ1号店をオープンして50年」
秋田駅前(西口)の、現在の秋田オーパのビル(過去の記事)に、ジャスコ秋田店ができてから50年なのだった。
10月11日付 秋田魁新報7面には、全面広告も出た。当時の魁の紙面も抜粋して、50年を振り返る。
最初は「1974年5月」「旧なかよしビルに『ジャスコ秋田店』がオープン。」。
現・オーパの建物は、当初は地元企業「なかよし」が所有するビルで、ジャスコ秋田店がテナントとして入っていた。Wikipediaによれば「正式名称:なかよしターミナルビル」だったとのこと。その地下食品売り場はジャスコ直営ではなく、なかよしが運営する「なかよし」というスーパーであった(イトーヨーカドー秋田店や長崎屋秋田店の食品売り場も、昔はなかよしだった)。
2007年に、なかよしビルは(イオンへ?)売却され、その後、なかよしは倒産した。
広告に、グループ企業ではなく、現存しない「なかよし」の名が出たのには、ちょっとびっくり。例えば「つるまい」など吸収した地元企業の名は出ていないのに。
というか、ジャスコ秋田店開店は「1974年5月(31日だったようだ)」。
じゃあなんで、10月の今、セールをやるの?
ところで、10月11日のチラシは、(少なくとも秋田市内のイオングループスーパーのうち)イオン秋田中央店だけは、違う内容。
50周年の告知は控えめにして、12日から15日開催で「イオン秋田中央店 大開店祭/Opening Anniversary」。50周年とは別に、イオン秋田中央店だけで使える5%引きクーポンも配信された。
「この度イオン秋田中央店は、オープンから29年目を迎えることとなりました。」「29周年大開店祭を開催致します」。
ここ以外には、「29年」の言い回しはないようだが、「29年目」と「29周年」が混在しているのが、言葉としておかしい。
周年と年目では1年のズレが生じる。開店して丸n年を迎えた時点から、n+1年目に入るのだから、例えば2023年10月開店だとすれば、2024年10月で「1周年」で「2年目」に入る。
ということは、イオン秋田中央店は1995年10月(29周年の場合)もしくは1996年10月(29年目の場合)にオープンした、と受け取られる言い回しだろう。
実際はそうではない。以前記事にしたように、この店は株式会社マイカルの「秋田サティ」として、1995年4月28日に開店している。
その後、マイカルの経営悪化に伴いイオングループとなり、2011年3月に全国一斉に「サティ」の店舗ブランドが「イオン」へ転換して、イオン秋田中央店となった。
したがって、「29年」というのは、サティ時代からの通算と思われるが、それならば、正しくは2024年10月時点では29周年を経過して、30年目である。そして何より、4月開店なのに「この度」=10月とする根拠が分からない。
実は、10月のセールは今年始まったものではない(年目のズレは不明)。
2017年頃までは、毎年4月(大型連休の関係か、やや前倒し)に開店何周年記念セールをやっていたのだが、それ以降、ここ5年ほどは、秋にやるようになっていて、気になっていた。
イオン秋田進出50年、イオン秋田中央店29年どちらも、“サバを読んでいる”ことになるし、“恣意的”なセール期間設定とも言える。
しかし、お店以外でも、企業や学校などの創立記念行事が、必ずしも創立日に挙行されるとは限らない。例えば、学校の創立記念式典は秋開催が多い気がする。
イオンとしては、4~5月はゴールデンウイークがあるし、お盆、ブラックフライデー、年末年始などのセールとも重ならず、気候が良くて3連休がある、10月の今、セールをやりたいということなのかも。
さて、来年2025年4月28日には、イオン秋田中央店が開店30年となる。節目といえる年だろう。
その時もスルーして秋まで持ち越すのだろうか。目くじらを立てることではないが、本当の記念日のはずなのに、いつも通りの店内というのは、なんだか切ない。
【16日追記・イオン土崎港店45周年 大開店祭も開催】翌週・10月18日から20日には、イオン土崎港店で大開店祭/Opening Anniversaryを開催。同店は1979年12月15日開店なので、こちらは前倒し。やはり10月にセールをしたいのか。
ただ、秋田中央店と共通性のあるデザインの折込チラシで、店長のごあいさつもあり、「1979年12月の開店以来、今年で45周年を迎えることができました。」の一文。
これならば前倒しであることは分かるし、数えかたも間違っていないので、文句はない。と言いつつ、まだ周年に達していない10月時点で「45周年を迎えることができました」は、ちょっと早いかも。クーポン配信はなし。
【23日追記・イオンスタイル御所野31周年 大開店祭も開催】さらに翌週・10月24日から27日には、イオンスタイル御所野で以下同文。1993年9月10日開店なので、こちらは1月強遅れ。
チラシの店長ごあいさつは「本年を持ちまして31年を迎えることとなりました。」。クーポン配信あり。
2024年10月初め、それに「あ!イオン50周年記念セール」として、10月4日から14日までの好きな1日に限り何度でも、秋田県内のイオン東北株式会社運営のスーパーマーケットで、食料品も含めて5%オフになるクーポンが配信された。「あ!イオンが あきた に きた」のフレーズもある。青森県など秋田県外向けには、同種のクーポンはなさそう。
iAeonと秋田を掛けた名称のような感じだけど、どうしてこのタイミングで秋田だけ?
「50周年」といえば、イオン(ジャスコ株式会社)が株式上場50周年として、ちょっと前(※)にセールをやっていた。その第2段か? ※9月6日から10日実施。
なんだか分からないけれど調べもせず、使いそこねないうちに、ありがたく使わせてもらった。
そして、10月11日、総合スーパーのイオン・イオンスタイルと、マックスバリュ(食品スーパー級のイオンスタイルはこちらに含む)の折込チラシ。
イオン土崎港店のチラシ。マックスバリュ系では別チラシだが、セール名称は同じ
3連休をはさんで14日まで「あ!イオン50周年記念セール」を開催。
特売商品のほか、ポイント15倍付与などを実施。15倍の還元の分なのか、特売はそれほど安くないかな。
イオン東北以外が運営する、イオンスーパーセンター(2025年にイオン東北と統合予定)、ホームセンターサンデー、秋田オーパ等でも、セールを実施するらしい。一方、イオンと関係があっても、ツルハドラッグやウエルシア傘下のハッピー・ドラッグでは、特になし。
チラシには、秋田、50周年の理由が明記されていた。
句読点のない文章
「1974年イオンが秋田にジャスコ1号店をオープンして50年」
秋田駅前(西口)の、現在の秋田オーパのビル(過去の記事)に、ジャスコ秋田店ができてから50年なのだった。
10月11日付 秋田魁新報7面には、全面広告も出た。当時の魁の紙面も抜粋して、50年を振り返る。
最初は「1974年5月」「旧なかよしビルに『ジャスコ秋田店』がオープン。」。
現・オーパの建物は、当初は地元企業「なかよし」が所有するビルで、ジャスコ秋田店がテナントとして入っていた。Wikipediaによれば「正式名称:なかよしターミナルビル」だったとのこと。その地下食品売り場はジャスコ直営ではなく、なかよしが運営する「なかよし」というスーパーであった(イトーヨーカドー秋田店や長崎屋秋田店の食品売り場も、昔はなかよしだった)。
2007年に、なかよしビルは(イオンへ?)売却され、その後、なかよしは倒産した。
広告に、グループ企業ではなく、現存しない「なかよし」の名が出たのには、ちょっとびっくり。例えば「つるまい」など吸収した地元企業の名は出ていないのに。
というか、ジャスコ秋田店開店は「1974年5月(31日だったようだ)」。
じゃあなんで、10月の今、セールをやるの?
ところで、10月11日のチラシは、(少なくとも秋田市内のイオングループスーパーのうち)イオン秋田中央店だけは、違う内容。
50周年の告知は控えめにして、12日から15日開催で「イオン秋田中央店 大開店祭/Opening Anniversary」。50周年とは別に、イオン秋田中央店だけで使える5%引きクーポンも配信された。
13日午後に行ってみたけれど、普段の休日程度でさほど客は多くなかった。マルちゃん「激めん ワンタンメン」と「焼そばバゴォーン」が、13日限定・1人各2点限り、税込み105円と、現状では激安だったが、大量に仕入れていたのか、充分に在庫があった。
チラシには、小さな文字で店長の「ごあいさつ」が掲載。「この度イオン秋田中央店は、オープンから29年目を迎えることとなりました。」「29周年大開店祭を開催致します」。
ここ以外には、「29年」の言い回しはないようだが、「29年目」と「29周年」が混在しているのが、言葉としておかしい。
周年と年目では1年のズレが生じる。開店して丸n年を迎えた時点から、n+1年目に入るのだから、例えば2023年10月開店だとすれば、2024年10月で「1周年」で「2年目」に入る。
ということは、イオン秋田中央店は1995年10月(29周年の場合)もしくは1996年10月(29年目の場合)にオープンした、と受け取られる言い回しだろう。
実際はそうではない。以前記事にしたように、この店は株式会社マイカルの「秋田サティ」として、1995年4月28日に開店している。
その後、マイカルの経営悪化に伴いイオングループとなり、2011年3月に全国一斉に「サティ」の店舗ブランドが「イオン」へ転換して、イオン秋田中央店となった。
したがって、「29年」というのは、サティ時代からの通算と思われるが、それならば、正しくは2024年10月時点では29周年を経過して、30年目である。そして何より、4月開店なのに「この度」=10月とする根拠が分からない。
実は、10月のセールは今年始まったものではない(年目のズレは不明)。
2017年頃までは、毎年4月(大型連休の関係か、やや前倒し)に開店何周年記念セールをやっていたのだが、それ以降、ここ5年ほどは、秋にやるようになっていて、気になっていた。
イオン秋田進出50年、イオン秋田中央店29年どちらも、“サバを読んでいる”ことになるし、“恣意的”なセール期間設定とも言える。
しかし、お店以外でも、企業や学校などの創立記念行事が、必ずしも創立日に挙行されるとは限らない。例えば、学校の創立記念式典は秋開催が多い気がする。
イオンとしては、4~5月はゴールデンウイークがあるし、お盆、ブラックフライデー、年末年始などのセールとも重ならず、気候が良くて3連休がある、10月の今、セールをやりたいということなのかも。
さて、来年2025年4月28日には、イオン秋田中央店が開店30年となる。節目といえる年だろう。
その時もスルーして秋まで持ち越すのだろうか。目くじらを立てることではないが、本当の記念日のはずなのに、いつも通りの店内というのは、なんだか切ない。
【16日追記・イオン土崎港店45周年 大開店祭も開催】翌週・10月18日から20日には、イオン土崎港店で大開店祭/Opening Anniversaryを開催。同店は1979年12月15日開店なので、こちらは前倒し。やはり10月にセールをしたいのか。
ただ、秋田中央店と共通性のあるデザインの折込チラシで、店長のごあいさつもあり、「1979年12月の開店以来、今年で45周年を迎えることができました。」の一文。
これならば前倒しであることは分かるし、数えかたも間違っていないので、文句はない。と言いつつ、まだ周年に達していない10月時点で「45周年を迎えることができました」は、ちょっと早いかも。クーポン配信はなし。
【23日追記・イオンスタイル御所野31周年 大開店祭も開催】さらに翌週・10月24日から27日には、イオンスタイル御所野で以下同文。1993年9月10日開店なので、こちらは1月強遅れ。
チラシの店長ごあいさつは「本年を持ちまして31年を迎えることとなりました。」。クーポン配信あり。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます