6月2日に着工した、秋田市の「千秋地下道」撤去工事。
「地下道を解体してます」「して“い”ます」じゃないのがなれなれしい(関連記事)
車線規制は、千秋トンネルから県道に右左折する車線が1つに集約され、手形陸橋側から脳研方向へ直進する車線が1車線減らされている。(他の方向も通常とは別の位置を走行する。工事が進めば走行位置は変わる模様)
曜日・時間に関わらず、工事が休みでも終日規制。
千秋トンネル側から工事現場方向。中央の右折用だった車線が塞がれている
そのため、昼間や土日でも千秋トンネルの中まで車の列が続く状況になっている。極端に激しい渋滞ではないが、可能なら避けたほうがいいかもしれない。
歩行者・自転車は横断歩道の配置上、陸橋側と脳研方向を行き来する場合は一度の青信号で横断できない場合がある。
工事の進捗によっては、地下道付近の歩道そのものが通行止めになることもあるが、現地の道は両側とも「ロ」の字型になっていてほぼ同距離で迂回できるので、さほど実害はない。
工事をやっている時は、誘導員が1~2名立っているが、あまり意味がないような…(工事車両出入り時の安全確認は意味がある)
地下道が撤去されれば、安全に便利に通行できるようになるのは確実だから、しばしのがまんではある。
さて、工事の内容。
着工後10日くらいは、目に見えた動きは小さかった。照明など地下道内の機器の撤去や地下道周辺の路上の側溝の撤去などが行われていたようだ。「千秋地下道」の表示板は外された。
地下道の撤去というからには、地上に出ている出入り口や階段は、解体されて埋められるのは想像できた。
じゃあ、車道の真下の水平な部分はどうなるんだろう?
別にそのままでもいいようにも思えるが、50年後・100年後を考えれば、陥没などしないよう埋めるのだろうか? 土砂やセメントでも入れて?
などと考えていたら、6月4日の秋田魁新報で「通路部分はウレタンで埋め」と報道された。意外なものを使うもんだ。
ウレタンっていうと、スポンジみたいなの?
その塊を入れるのだとやりにくそうだから、梱包材みたいな細かいものを入れるの?(昔の「オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」で、細かい発泡スチロールが降ってきて、歌手が埋もれるのを想像した)
※以下の写真は、いずれも路上(立入禁止区域外)から撮影しています。
結果は、
なんと!
更衣室にあるロッカー2コマ分くらいの大きさの、白い直方体がたくさん搬入された。触っていないが間近で見ると、一般的な発泡スチロールにとてもよく似ている。「軽量盛土」と呼ばれるものだろうか。
発泡スチロールのサイズと地下道の形はどうしても合わないはずだから、そのすき間はどうするのか。
おでんのこんにゃくのような三角柱にカットするなどして、極力発泡スチロールで埋めつくすようだ。
上から覗かせてもらう。「冠水注意 秋田市」の反射看板は外さずにいっしょに解体された。まだ新しいのだし、外して秋田市に返却すれば良かったのに… ※撤去工事は市ではなく秋田県が発注
人手で並べて→テープで留めて(?)→黒いシートで覆って完了(?)
在りし日の地下道内部。幅がけっこう広いけれど、ここが発泡スチロールで埋めつくされたはず
ここまで終わる頃には、すでに7月に入っていた。
そして、7月7日頃。
ついに地上部の解体が始まった。
脳研寄りから始まって、引き続きその千秋トンネル寄りも一緒に解体された。
鉄筋が入っていて頑丈ではあるが、大きな構造物でないので、あっけなくなくなった感じ。
地上部は1週間で姿を消した。ただし、
足元にはまだ残骸が
無人の状態で柵はしっかりしていなくて、落ちそうで少々怖かった。
発泡スチロールが見えている。こちら側は黒いシートはないのか?(シートは後から解体する側に水が入らないようにする措置かも)
カーブが特徴的な脳研寄り出入口
これも解体されて↓
地面より下の壁はそのまま埋められる
その後、さらに1週間ほどかけて、階段部分を砂利で埋めて、新たに側溝を設置。
周囲には一時撤去していたL型側溝を戻し(再利用)て、こちら側はおおむね終わりつつあるようだ。
千秋トンネル側から解体前
解体されて↓
見通しが良くなった
まもなく向かい側の解体に移ると考えられるが、その終了は学校の夏休み明けにはちょっと間に合わないかな。
工事関係者も通行する歩行者・車両も、気を付けて無事故でお願いします。
【8月7日追記】その後、7月27日頃までには、歩道全面がアスファルトで舗装され、出入り口を撤去した後に街路灯と信号柱(信号機はまだ)が設置された。
8月7日までには、規制車線を入れ替えて、反対側(手形陸橋寄り)の工事に移っている。
【8月21日追記】さらにその後、8月21日には陸橋寄りの地上構造物がほぼすべて取り壊された。(路面に残骸はまだ残っている)
【8月28日追記】8月26日頃の時点では、引き続き陸橋寄りの地上部の工事。一方、リバーシブルレーンの名残りである門柱に取り付けられていた信号機が取り外され、信号柱に移設(信号機自体は新品のフラット型)された。門柱撤去が近いのだろう。
【9月3日追記】門柱は撤去済み。陸橋寄りの撤去跡には信号柱(新設される横断歩道用)が設置されるなどしたものの、整地はもう少しかかりそう。
【9月20日追記】9月8日の週には、地下道撤去跡にロードヒーティングを設置する工事が終盤。地下道の代替となる歩行者用信号機が設置されたものの、カバーが掛けられて未作動。
9月20日には、そのカバーが外されて稼働しており、歩行者の横断は自由にできるようになった。しかし、車両用信号機に新設されるはずの矢印信号は未設置・千秋トンネル側からの突き当りの信号機は未更新など、完全に終了するのはまだのようだ。
※続きはこの記事後半参照
「地下道を解体してます」「して“い”ます」じゃないのがなれなれしい(関連記事)
車線規制は、千秋トンネルから県道に右左折する車線が1つに集約され、手形陸橋側から脳研方向へ直進する車線が1車線減らされている。(他の方向も通常とは別の位置を走行する。工事が進めば走行位置は変わる模様)
曜日・時間に関わらず、工事が休みでも終日規制。
千秋トンネル側から工事現場方向。中央の右折用だった車線が塞がれている
そのため、昼間や土日でも千秋トンネルの中まで車の列が続く状況になっている。極端に激しい渋滞ではないが、可能なら避けたほうがいいかもしれない。
歩行者・自転車は横断歩道の配置上、陸橋側と脳研方向を行き来する場合は一度の青信号で横断できない場合がある。
工事の進捗によっては、地下道付近の歩道そのものが通行止めになることもあるが、現地の道は両側とも「ロ」の字型になっていてほぼ同距離で迂回できるので、さほど実害はない。
工事をやっている時は、誘導員が1~2名立っているが、あまり意味がないような…(工事車両出入り時の安全確認は意味がある)
地下道が撤去されれば、安全に便利に通行できるようになるのは確実だから、しばしのがまんではある。
さて、工事の内容。
着工後10日くらいは、目に見えた動きは小さかった。照明など地下道内の機器の撤去や地下道周辺の路上の側溝の撤去などが行われていたようだ。「千秋地下道」の表示板は外された。
地下道の撤去というからには、地上に出ている出入り口や階段は、解体されて埋められるのは想像できた。
じゃあ、車道の真下の水平な部分はどうなるんだろう?
別にそのままでもいいようにも思えるが、50年後・100年後を考えれば、陥没などしないよう埋めるのだろうか? 土砂やセメントでも入れて?
などと考えていたら、6月4日の秋田魁新報で「通路部分はウレタンで埋め」と報道された。意外なものを使うもんだ。
ウレタンっていうと、スポンジみたいなの?
その塊を入れるのだとやりにくそうだから、梱包材みたいな細かいものを入れるの?(昔の「オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」で、細かい発泡スチロールが降ってきて、歌手が埋もれるのを想像した)
※以下の写真は、いずれも路上(立入禁止区域外)から撮影しています。
結果は、
なんと!
更衣室にあるロッカー2コマ分くらいの大きさの、白い直方体がたくさん搬入された。触っていないが間近で見ると、一般的な発泡スチロールにとてもよく似ている。「軽量盛土」と呼ばれるものだろうか。
発泡スチロールのサイズと地下道の形はどうしても合わないはずだから、そのすき間はどうするのか。
おでんのこんにゃくのような三角柱にカットするなどして、極力発泡スチロールで埋めつくすようだ。
上から覗かせてもらう。「冠水注意 秋田市」の反射看板は外さずにいっしょに解体された。まだ新しいのだし、外して秋田市に返却すれば良かったのに… ※撤去工事は市ではなく秋田県が発注
人手で並べて→テープで留めて(?)→黒いシートで覆って完了(?)
在りし日の地下道内部。幅がけっこう広いけれど、ここが発泡スチロールで埋めつくされたはず
ここまで終わる頃には、すでに7月に入っていた。
そして、7月7日頃。
ついに地上部の解体が始まった。
脳研寄りから始まって、引き続きその千秋トンネル寄りも一緒に解体された。
鉄筋が入っていて頑丈ではあるが、大きな構造物でないので、あっけなくなくなった感じ。
地上部は1週間で姿を消した。ただし、
足元にはまだ残骸が
無人の状態で柵はしっかりしていなくて、落ちそうで少々怖かった。
発泡スチロールが見えている。こちら側は黒いシートはないのか?(シートは後から解体する側に水が入らないようにする措置かも)
カーブが特徴的な脳研寄り出入口
これも解体されて↓
地面より下の壁はそのまま埋められる
その後、さらに1週間ほどかけて、階段部分を砂利で埋めて、新たに側溝を設置。
周囲には一時撤去していたL型側溝を戻し(再利用)て、こちら側はおおむね終わりつつあるようだ。
千秋トンネル側から解体前
解体されて↓
見通しが良くなった
まもなく向かい側の解体に移ると考えられるが、その終了は学校の夏休み明けにはちょっと間に合わないかな。
工事関係者も通行する歩行者・車両も、気を付けて無事故でお願いします。
【8月7日追記】その後、7月27日頃までには、歩道全面がアスファルトで舗装され、出入り口を撤去した後に街路灯と信号柱(信号機はまだ)が設置された。
8月7日までには、規制車線を入れ替えて、反対側(手形陸橋寄り)の工事に移っている。
【8月21日追記】さらにその後、8月21日には陸橋寄りの地上構造物がほぼすべて取り壊された。(路面に残骸はまだ残っている)
【8月28日追記】8月26日頃の時点では、引き続き陸橋寄りの地上部の工事。一方、リバーシブルレーンの名残りである門柱に取り付けられていた信号機が取り外され、信号柱に移設(信号機自体は新品のフラット型)された。門柱撤去が近いのだろう。
【9月3日追記】門柱は撤去済み。陸橋寄りの撤去跡には信号柱(新設される横断歩道用)が設置されるなどしたものの、整地はもう少しかかりそう。
【9月20日追記】9月8日の週には、地下道撤去跡にロードヒーティングを設置する工事が終盤。地下道の代替となる歩行者用信号機が設置されたものの、カバーが掛けられて未作動。
9月20日には、そのカバーが外されて稼働しており、歩行者の横断は自由にできるようになった。しかし、車両用信号機に新設されるはずの矢印信号は未設置・千秋トンネル側からの突き当りの信号機は未更新など、完全に終了するのはまだのようだ。
※続きはこの記事後半参照
魁の記事は見逃していたので、まさか発泡スチロールで埋め尽くされているとは知りませんでした。
順調に工事が進むと良いですね。
貴重な光景を見られました。
素人としては、100年くらい経ったらどうなっているのか、気になりますが…
画像見た時、地下通路とてもきれいですね。なんかもったいないですね。
北海道の地下通路より全然きれいです。北海道の地下通路非常に汚いです。蜘蛛の巣あるし、スプレーで何か書いているし、ゴミもあるし。
秋田でも、場所によっては汚い地下道がありますが、ここはマナーが良いのかいつもきれいでした。
歩道が狭く見通しが悪くて危険(近くに小学校などがあるので)だったことと、実は道路の拡張工事も予定されており、その一環で撤去することになったのでしょう。
地下道撤去工事の様子を知りたかったので、
拝見させて頂きまして、
納得致しましたです。(^・^)
実は、
地下道撤去工事の様子を、
秋田駅前から寺内迄徒歩で帰る途中で、
見に行った事があるのですが・・・、
両足を水没させてしまいましたです。(^・^;)
今は跡形もなくなり、現地に行っても地下道があったとは思えない状態です。
いやはや、駅から寺内まで歩くだけでも大変そうなのに、大変な苦労をされたようで…
おつかれさまでした。
でもここを通るのが最短経路なのでしょうね。僕も駅から泉までは、トンネル経由でたまに歩きます。
徒歩で帰る途中で、
見てみたくなりまして、
一歩一歩ゆっくりと階段を下りたのですが、
目の前に黒色の壁が現れました瞬間、
両足を水没させてしまいましたです。(^・^;)
底部は水没致しておりました。
深夜の千秋トンネルの静寂、
私個人的には、
大好きであります。
静寂の中、
油切れ気味の自転車が、
ギコッギコッギコッギコッ
って走って来ますと、
ちょっとこわいですけれども。(^・^;)
AN8900型の、
転換式シートでしたら、
私の実家にの倉庫に、
2脚ありますので。(^・^)
トンネル内よりも手形側の切通しは、夜は少々怖いような気もします。これからのシーズン、昼間は涼しくて気持ちいい場所です。
今は、中の照明がLED化されたので、雰囲気が変わりました。今年度は壁などの補修もされるらしいです。
保戸野→手形のほうが緩い上り坂なので、徒歩も自転車も少々つらいですね。