銀行の話題。
●みち銀秋田支店
5日の秋田魁新報経済面でも小さく報じられたが、青森のみちのく銀行が、4日に「「秋田支店」の廃止について」という「重要なお知らせ」を出した。
来年2015年1月19日でみちのく銀行秋田支店を廃止し、能代支店に統合する。
秋田支店の営業は16日・金曜日15時まで。店舗のATM(現在は平日7~21時、土日8~19時に稼働。通帳繰越もできたようだ)も廃止。店番号「080」。
「店舗網の見直しにより能代支店に経営資源を集約することといたしました。」とのこと。
秋田支店は1972(昭和47)年7月開設だそう。
これにより、秋田県内にあるみちのく銀行の支店は、大館支店、比内支店(大館市・旧比内町)、能代支店と、県北部の3店舗だけになる。
ATMも直営は3店舗のものだけになるが、北都銀行、荘内銀行などとATMでキャッシュカードの相互利用(他行手数料なし)を実施しているので、秋田県内ではそれなりに使うことはできる。
(再掲)協働大町ビル。階段の右がみち銀秋田支店
秋田支店は、赤れんが郷土館近く、大町三丁目2番地の飲食店などが多く入る「協働大町ビル(旧称・協働社大町ビル)」の1階の一部。※この記事とこの記事参照。
青森のもう1つの銀行、青森銀行も、かつては秋田支店があった。みちのく銀行秋田支店からも近い、ローソン竿燈大通り店があったビルにあったが、2000年に撤退している。
そういえば、みちのく銀行秋田支店がある一帯は、金融機関が比較的集まっていた。しかし、北都銀行秋田支店も閉店、秋田銀行秋田支店も7月で閉店予定。みち銀もなくなれば、残るのは、秋田信用金庫本店と荘内銀行秋田支店だけになる。
秋田市でみちのく銀行と取り引きしている人・企業は多くないとは思われ、昨今の銀行業界の統廃合・みち銀の経営状況からは仕方ないことだろう。でも、青森に縁があって、いちおう口座(休眠口座になっちゃってるな)を持つ者としては、少々寂しい。
協働大町ビルにとっては、1階の通りに面したいい場所が空きテナントになってしまう。その使い道はどうなるか。
※この店は1972年に弘前相互銀行秋田支店として開店したとのこと。閉店後の様子
●北都銀行システム更新
2月末に、北都銀行から「地域の皆様へ」宛てで「北都銀行から大切なお知らせです。」というリーフレットが郵便受けに入っていた。

システム更新のため、今年5月3日から5日まで、北都銀行のATMなどすべてのオンラインサービスが使えないとのこと。
※現在は公式ホームページでも告知されています。
僕は北都銀行とも休眠口座同然の取り引きしかないとはいえ、いちおう読んでみた。
サービス停止だけでなく、システム更新前後でいくつかの変更が生じるようだ。
システム更新が直接的な原因である変更のほかに、この機会に利用の少ない制度を整理統合する意図もありそう。
主な変更の内容としては、通帳のデザインが新しくなったり(使用中の通帳は次回繰越時から)、総合口座に付属した「貯蓄預金」が廃止となったりする。
あとは、ATMの機能が充実する。
ホームページより
まず、「一部入金」「希望金額の入金」という言い回しだが、要は通帳やキャッシュカードでの入金時に入金額を指定でき、「お釣り」が出せるということ。
ゆうちょ銀行や各ネット銀行のATMではとっくにやっている(秋銀はどうだっけ?)。
リーフレットより
さらに、なぜかホームページには出ていないようだが、リーフレットには「硬貨入金が可能になります。」とある。「紙幣とは別に硬貨100枚まで」入金できる。
秋田銀行でもATMで硬貨の入出金はできないから、これで入金だけではあるが、やっと秋田の銀行でも硬貨が使えるようになる。
ゆうちょ銀行なら、引き出しも含めてとっくにできますけどね。
そういえば、北都銀行では、ATMで10枚以上の千円札を引き出したい時の方法方法が独特。
秋田銀行、ゆうちょ銀行やネット銀行の多くは、千円札10枚を出したければ「10千円」と入力すればいい。
北都銀行では、画面に「両替」というボタンがあって、1万円以上の金額入力時にそれを押せば、引き出し額のうち1万円分だけ千円札で出てくるというもの。(つまり北都銀行のATMでは、千円札は最大で19枚しか同時に引き出せない。「10千円」では壱万円札が出てきてしまうはず)
この操作は継続されるだろうか。
ほかには「お通帳繰越」というボタンができる。北都銀行でも、いつの間にかATMでの通帳繰越が可能なものが既にあるそうで、「ボタン」が新設(独立)されるということらしい。
あと、「定期預金/解約予約」というのもできるそうだけど、これを使えば、窓口に行かなくても定期預金を解約できるってこと? 実質的にネット銀行並みの機能で便利そうだけど… いや、「予約」であって、最終的には窓口に証書と印鑑を持って来いってことなんでしょうかね。
北都銀行は、羽後銀行と秋田あけぼの銀行(旧・秋田相互銀行)が合併したもので、さらに山形の荘内銀行と経営統合している。そういうのでバラバラだったことが、やっと統一されるということなんだろう。
【2021年4月22日追記】この後、2021年7月に再度システムが変更されATMメーカーが変更。千円札引き出しが10千円方式になり、店舗設置ATMでは小銭が出せるようになるなどする。
最後に、ちょっとだけ秋田銀行。
「フレッシャーズ ウエルカム!!春・あきぎんではじめようキャンペーン」というのをやっていて、テレビCMが流れていた。
その中で、「こうすうを増やしてアイテムを当てよう」というナレーションが入っていて、「こうすう」の意味が理解できなかった。
映像を見れば、応募の「口数」ということだった。
これって「くちすう」って読むんじゃないの?
辞書を見れば、たしかに「こうすう」で項が立てられていて、別の読みとして「くちすう」が掲載されているものもある。
でも、「1口、2口、…」の時は「こう」でなく「くち」と読むんだから、「くちすう」のほうがストレートに伝わりそうだけど。
「くちかず」だと別の意味になるし、日本語って難しい。
●みち銀秋田支店
5日の秋田魁新報経済面でも小さく報じられたが、青森のみちのく銀行が、4日に「「秋田支店」の廃止について」という「重要なお知らせ」を出した。
来年2015年1月19日でみちのく銀行秋田支店を廃止し、能代支店に統合する。
秋田支店の営業は16日・金曜日15時まで。店舗のATM(現在は平日7~21時、土日8~19時に稼働。通帳繰越もできたようだ)も廃止。店番号「080」。
「店舗網の見直しにより能代支店に経営資源を集約することといたしました。」とのこと。
秋田支店は1972(昭和47)年7月開設だそう。
これにより、秋田県内にあるみちのく銀行の支店は、大館支店、比内支店(大館市・旧比内町)、能代支店と、県北部の3店舗だけになる。
ATMも直営は3店舗のものだけになるが、北都銀行、荘内銀行などとATMでキャッシュカードの相互利用(他行手数料なし)を実施しているので、秋田県内ではそれなりに使うことはできる。

秋田支店は、赤れんが郷土館近く、大町三丁目2番地の飲食店などが多く入る「協働大町ビル(旧称・協働社大町ビル)」の1階の一部。※この記事とこの記事参照。
青森のもう1つの銀行、青森銀行も、かつては秋田支店があった。みちのく銀行秋田支店からも近い、ローソン竿燈大通り店があったビルにあったが、2000年に撤退している。
そういえば、みちのく銀行秋田支店がある一帯は、金融機関が比較的集まっていた。しかし、北都銀行秋田支店も閉店、秋田銀行秋田支店も7月で閉店予定。みち銀もなくなれば、残るのは、秋田信用金庫本店と荘内銀行秋田支店だけになる。
秋田市でみちのく銀行と取り引きしている人・企業は多くないとは思われ、昨今の銀行業界の統廃合・みち銀の経営状況からは仕方ないことだろう。でも、青森に縁があって、いちおう口座(休眠口座になっちゃってるな)を持つ者としては、少々寂しい。
協働大町ビルにとっては、1階の通りに面したいい場所が空きテナントになってしまう。その使い道はどうなるか。
※この店は1972年に弘前相互銀行秋田支店として開店したとのこと。閉店後の様子
●北都銀行システム更新
2月末に、北都銀行から「地域の皆様へ」宛てで「北都銀行から大切なお知らせです。」というリーフレットが郵便受けに入っていた。

システム更新のため、今年5月3日から5日まで、北都銀行のATMなどすべてのオンラインサービスが使えないとのこと。
※現在は公式ホームページでも告知されています。
僕は北都銀行とも休眠口座同然の取り引きしかないとはいえ、いちおう読んでみた。
サービス停止だけでなく、システム更新前後でいくつかの変更が生じるようだ。
システム更新が直接的な原因である変更のほかに、この機会に利用の少ない制度を整理統合する意図もありそう。
主な変更の内容としては、通帳のデザインが新しくなったり(使用中の通帳は次回繰越時から)、総合口座に付属した「貯蓄預金」が廃止となったりする。
あとは、ATMの機能が充実する。

まず、「一部入金」「希望金額の入金」という言い回しだが、要は通帳やキャッシュカードでの入金時に入金額を指定でき、「お釣り」が出せるということ。
ゆうちょ銀行や各ネット銀行のATMではとっくにやっている(秋銀はどうだっけ?)。

さらに、なぜかホームページには出ていないようだが、リーフレットには「硬貨入金が可能になります。」とある。「紙幣とは別に硬貨100枚まで」入金できる。
秋田銀行でもATMで硬貨の入出金はできないから、これで入金だけではあるが、やっと秋田の銀行でも硬貨が使えるようになる。
ゆうちょ銀行なら、引き出しも含めてとっくにできますけどね。
そういえば、北都銀行では、ATMで10枚以上の千円札を引き出したい時の方法方法が独特。
秋田銀行、ゆうちょ銀行やネット銀行の多くは、千円札10枚を出したければ「10千円」と入力すればいい。
北都銀行では、画面に「両替」というボタンがあって、1万円以上の金額入力時にそれを押せば、引き出し額のうち1万円分だけ千円札で出てくるというもの。(つまり北都銀行のATMでは、千円札は最大で19枚しか同時に引き出せない。「10千円」では壱万円札が出てきてしまうはず)
この操作は継続されるだろうか。
ほかには「お通帳繰越」というボタンができる。北都銀行でも、いつの間にかATMでの通帳繰越が可能なものが既にあるそうで、「ボタン」が新設(独立)されるということらしい。
あと、「定期預金/解約予約」というのもできるそうだけど、これを使えば、窓口に行かなくても定期預金を解約できるってこと? 実質的にネット銀行並みの機能で便利そうだけど… いや、「予約」であって、最終的には窓口に証書と印鑑を持って来いってことなんでしょうかね。
北都銀行は、羽後銀行と秋田あけぼの銀行(旧・秋田相互銀行)が合併したもので、さらに山形の荘内銀行と経営統合している。そういうのでバラバラだったことが、やっと統一されるということなんだろう。
【2021年4月22日追記】この後、2021年7月に再度システムが変更されATMメーカーが変更。千円札引き出しが10千円方式になり、店舗設置ATMでは小銭が出せるようになるなどする。
最後に、ちょっとだけ秋田銀行。
「フレッシャーズ ウエルカム!!春・あきぎんではじめようキャンペーン」というのをやっていて、テレビCMが流れていた。
その中で、「こうすうを増やしてアイテムを当てよう」というナレーションが入っていて、「こうすう」の意味が理解できなかった。
映像を見れば、応募の「口数」ということだった。
これって「くちすう」って読むんじゃないの?
辞書を見れば、たしかに「こうすう」で項が立てられていて、別の読みとして「くちすう」が掲載されているものもある。
でも、「1口、2口、…」の時は「こう」でなく「くち」と読むんだから、「くちすう」のほうがストレートに伝わりそうだけど。
「くちかず」だと別の意味になるし、日本語って難しい。
都銀関係だと、りそなグループ3行は、労金及びJAバンク方式の対応がされていますし。
北都銀行と荘内銀行、きらやか銀行と仙台銀行は勘定系は統一されているのでその気になれば出来そうですが、現状は不可能です。
前者については、磁気ストライプの形状や印字フォーマットは同一なので、やってやれなくはなさそうですけど(後者は、きらやか銀行は秋田銀行と同じ形状、仙台銀行は北日本銀行等が採用するいわゆる日立型なので、この対応もATM側で行う必要な可能性があります(三菱UFJにおいて、旧三和、旧UFJ、旧三菱東京UFJ名のUFJマーク付き通帳が、新システム稼働後の現在も使えるので、その気になればたぶん可能)。なお、現システム上で発行された通帳の印字フォーマットはほぼ同一。余談ながら、仙台銀行は、岩手銀行やみちのく銀行のように貯蓄預金欄のある総合口座通帳とない総合口座通帳とがありますが、きらやか銀行は現状の北都銀行と同じで貯蓄預金欄のないタイプしかない点もネックかもしれません)。
注)あすか信用組合秋田支店にはATMがないのですが、この理屈で、普通預金と貯蓄預金の記帳及び通帳入金は、秋田県信用組合のATMで可能です。入出金自体は、加えてコンビニ等でのカード入出金でもできるでしょうし。
七十七銀行の場合は、ダイレクトを申し込めば、通帳発行を廃止することも可能(逆は、再発行手数料同等の扱いを許容できれば、一応は可能)なので、みちのく銀行がこれをやってもいいかも。
能代まで記帳や繰越も行かなくて済むようになるでしょうから。
ただ、支店廃止のときは、北都銀行本店営業部に、1年間だけ、無料で代金取立を実施させることで、便宜自体は図っていましたが。
秋田銀行釧路支店廃止時も、道銀釧路支店が同様の扱いを行っていましたし。
ネットが使えない人もいますが、使える人も多いわけで、既存の紙の通帳や窓口からシフトしてもらう積極策を展開してもいいと思います。
一方で、秋田銀行は2018年4月に札幌市に2店目となる宮の沢支店を新設したとのこと。素人目には今さらそんな遠方に…と思ってしまいます。
北海道地区では、秋田銀行の大口取引先にあの石屋製菓があります。
で、秋田銀行札幌支店がある札幌大通西4ビルは、秋田銀行、秋田共立、石屋製菓の共同持ちビルになっています(秋田札幌ビルと呼ばれていた旧ビル時代、生命保険会社の持ち分を石屋製菓が買い取って、後の現ビルとなったときに秋田共立が区分所有に加わったことで、現在に至る)。
宮の沢地区には、その石屋製菓の本社と同社の工場がありますので、その関連の可能性もあると踏んでいます。
新聞報道ではそこまで書いてなかったはずで、新規開店の理由がいまいち分からなかったですが、それを知ると、なるほどと思いました。
秋田銀行しかり。
ただ、総合口座通帳に定期を組んでいたり貯蓄預金が入っていたりすると、NGというパターンも目立つような感じがします。
そこもケアしないと。
ゆうちょ銀行のゆうちょダイレクトプラスは、総合口座通帳に定額定期が含まれても問題ないですが、貸越の取引がストップされます(切り替えた時点で残高がマイナスの時は、それ以上のマイナスは増やせないことになっている)。
どうしてそういう制約が生じるのか、ネット専業銀行ならできることなのに、おもしろいものです。
これを実施後に発行される通帳に、表紙一枚開いたところに口座番号とカナ表記の名義がつくようになれば、コピーして振込先として提示しやすいが、現状はそれがないので困っている。
連休明けに、能代か盛岡にいくべきか。
現状、北都、荘内間は可能ですが、みちのくはローソン銀行、東北銀行はゆうちょ銀行でなければ、提携先での無料入金ができません(北都、荘内は、基本コンビニ入金は無料)。
石巻の東北銀行に荘銀の記帳機を入れるとのことですが、稼働させる意味合いがよくわからない。
みちのく銀行は青森銀行と提携するそうで、それも見越しているのでしょうか。提携しても、自行と同じに提携先ATMが使えるとは限りませんが、多少は改善されるといいですね。