

☆神は海や山からやってきた
*古代人は、神々は農村の外にある山や海から来ると考えていた
*外の世界から来た神をまつり、土地の守り神である農耕神とされた
*高い山にいる神や海の神が、農村の守り神とは別の神としてまつった
*首長が公的にまつる大国主命のほかに多くの神が存在しえた
☆恵比寿に豊漁を願った理由
*海岸に流れついた見慣れないものを「えびす」よんだ
*海の神からの贈り物として、古代人は、それをまつり豊漁を願った
☆現在に受け継がれる聖なる山
*古代には、あらゆる山が神としてまつられていた
*現在でも富士山、浅間山などの神聖な山にたいする信仰がのこっている

☆国内で信仰されている神々を天照大神を中心とする神系図にくみ込もうとした
☆宗像三神が素喪鳴尊の娘とされた

☆日本神話が確立で、全国の神社がすべて大国主命をまつるものになったわけではない
☆奈良時代以後にも、さまざまな外来の神が日本に入ってきている
☆大国主命をまつっていた神社の一部が八幡社に転換する
☆朝廷の中央集権が実現して日本神話が完成しても、神道はたえず発展している

☆中国、朝鮮なら渡来した神も、神道のなかにくみ入れられた
☆平安時代以後に神仏習合の考えが広まった
*仏教的な守護神が庶民にも多く信仰されまつられた
*大黒天、毘沙門天等は、本来は仏教の武神
*貴族のあいだには陰陽道もとづく占いが大流行した
*陰陽師が、陰陽道の道教的な神を日本にもちこんだ
*方位の吉凶をつかさどる歳徳神、金神や疫病しずめる牛頭天王等

☆神社の起こりは多種多様
*現代の日本では、きわめて多くの神々がまつられている
*代々の権力者たちが、神道のあり方に規制をくわえてこなかったからです
*本来の神道にはない外来の信仰が神道化しつくられたものもある
☆民間信仰が神社に発展
*古代の朝廷の神社統制は、農村の共同体がまつる土地の守り神である産土型神社が前提
*奈良時代から、八幡信仰なの特定の神の祭りを広げた勧請型神社、怨霊型神社が発展
*朝廷の神祗官が、全国の産土型神社を支配するかたちを崩した
*江戸時代には多様な民間信仰が流行し神社が数多くつくられた
☆皇室の神道と民衆の神道
*皇室は、天照大神などの天津神が尊い神だとする
*しかし、稲荷神社や八幡神社などの神が、多数の分社をおこした有力な神となっている
*天照大神を祀る神明社が、5400社余り存在する
*大部分は、伊勢の御氏の活躍で開かれたもの


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日本人の心の中に生きる”八百万の神”(『神道』記事より画像引用)