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「トッド≠予言者」「家族人類学者」「人口統計」

2024年03月02日 | 社会

🌸エマニュエル・トッドとは何者か

 

 ☆エマニュエル・トッドが、近年ジャーナリズムをにぎわせている

 *「トランプ当選」を予見していた一人がトッドでした
 ☆彼は下記の内容をことごとく当てている

 *ソ連の崩壊
 *アメリカの金融危機(リーマン・ショック)
 *アラブの春
 *イギリスのEU離脱

 ☆トッドは、21世紀の予言者などと呼ばれても、ありがた迷惑
 *彼は、専門としている家族人類学と人口動態学から

 *割り出した数値より蓋然的な予想を述べていだけだ

 

予言者誕生
 ☆ジャーナリストたちがトッドの著作もまったく読まず

 *結論だけを聞きたがる

 *結果、トッドは「予言者誕生」ということになった
 *これが、ジャーナリズムの特徴的な傾向である

 *「結論だけでいい。過程はいらない」の姿勢

 ☆筆者は、我慢できなく抗議のためにペンを取った

 

トッドの言っている事は、数字に基づく仮説である
 ☆人口統計から出発した学者らしい態度だ

 *データを調べ上げ、仮説を立てて論証し

 *その後もさらに再検証を重ねていくというルールから

 *逸脱しない誠実な「家族人類学者」
 ☆意見や論評、「予言」に見えるようなものも

 *確たる論拠があり、データの裏づけがある

 *データの読み込み方、比較のしかた、変数の導入のしかた

 *チャート化・グラフ化する際のアイデア、術語の選択など

 *彼一流のものであり

 *その過程で「発見」をつかむセンスは、天才的だ
 ☆トッドが使う「家族人類学」

 *トッドにとって、英仏双方の血を引き

 *二つの文化的背景を持つことは

 *他のフランス人学者にはない強みになっている

 *トッドは、イギリスのケンブリッジ大学へ留学する
 *ケンブリッジ大学では、家族人類学研究の集団

 *「ケンブリッジ・グループ」が画期的な成果をあげていた

 ☆これがトッドの学問形成に大きな影響を与えた

 *「英仏の違い」に関して敏感になったことが

 *のちに独創的な学問体系を生み出す動因となった

 ☆それまでは、同じ核家族としてひとくくりにされていた

 *イングランドの核家族とフランスの核家族

 *あるパラメー((媒介変数)の導入で

 *別ジャンルに属することが判明したのは、留学のたまもの
 ☆トッドはイングランドの家族形態ばかりか

 *ヨーロッパのそれについても調査する

 

人類の起源は大家族で、その後核家族が定説だった
 ☆モルガンやバツハオーフェンの古代社会研究によると

 *人類は大家族を起源として、文明が発達するにつれて
 *核家族になった

 ☆疑問を抱いたケンブリッジ・グループ研究した結果

 *古代では、大家族はほとんどなく、核家族が大部分だった

 ☆ケンブリッジGの研究では、古代大家族は存在しなかった

 *核家族が最初の形態で

 *それが現代まで変わっていないのだと結論づけた
 ☆トッドがよく調べてみると

 *ケンブリッジGの結論も違うことが分った

 ☆ヨーロッパには、ドイツやロシアなどに家族が複数結合した

 *「複合家族」「拡大家族」が過去存在していた
 *トッドは恩師と袂を分かつかたちで博士論文を書き上げた

 ☆トッドは、共産圏からの数字の分析を行ない

 *ソ連では、文明化の過程に入ったら下がらなければならない

 *乳児死亡率が上昇しているという事実を発見

 *ソ連の崩壊を予言している

 *これが25歳の時に書いた『最後の転落』である

 *実際のソ連崩壊をかなり前から予見していました

 ☆その後も、トッドは注目すべき著作を連打した

 ☆アメリカを論じた『帝国以後』は各国でベストセラーとなる

 ☆『家族システムの起源 ユーラシア(上下)』

 *トッド理論の集大成ともいうべき2冊

                       (敬称略)
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⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『読み解く世界史の深層』
 
 
 
 
 
「トッド≠予言者」「家族人類学者」「人口統計」
(『読み解く世界史の深層』記事他より画像引用)

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