🌸歴史認識(2)
⛳安倍晋三米議会上下両院合同会議で演説背景を語る
☆日本のロビー外交は弱い理由
*日本大使館の議会担当者、2年くらいで異動する
*なかなか米国の議員に食い込めていない
*先方も、大使館の人間だと、会ってくれない
☆国会議員ならば先方の対応も変わる
☆河井克行首相補佐官、足繁く米国の議員を回って人脈をつくった
*後に、加重買収の罪で逮捕され実刑が確定したが
☆私は、中堅・若手の自民党国会議員に
*歴史認識を巡る問題などのミッションを与えて
*議員外交を展開してもらった
☆韓国のロビーは盛ん
*彼らが各地で活動した結果、慰安婦を象徴する少女像が立ってしまう
*残念ながら、こうした外交戦では、韓国が一枚上でした
☆私は、だから何とか盛り返そうと必死だった
☆米議会での演説は「希望の同盟へ」と題し
☆米議会での演説は「希望の同盟へ」と題し
*世界の安定や繁栄に貢献していく考えを表明した
☆英語で45分間の演説の工夫した内容
*同盟国として日本も頼りがいがあることを示そうとした
*同盟国として日本も頼りがいがあることを示そうとした
*米国では私のことを歴史修正主義者のように言う人もいた
*メルケルは、英語が堪能なのにドイツ語で演説した
☆私の祖父は日本語で演説したが、私は英語で演説した
*母国語で演説した場合、同時通訳の何となく感情を殺した
*淡々とした話しぶりが気持ちが籠もっていない感じられると思い
*英語で話そうと決めたが大変でした
☆キーワードの「希望の同盟」は私が考えた
☆キーワードの「希望の同盟」は私が考えた
*内閣官房参与に、谷口智彦さんに原稿を書いてもらう
*その後、ネイティブ・チェックを経て
*さらに発音が難しい部分変えてもらう
*谷口さんには20回以上書き直してもらった
☆私自身はスピーチを風呂場で相当練習した
☆私自身はスピーチを風呂場で相当練習した
*女房にも何度も聞かせて、いい加減にしてくれと言われた
*演説の前日夜まで繰り返し練習し
*秘書官に聞かせたらいろいろ注意してくる
*何度も何度も指摘されて、頭にきましたけどね
☆私は、壇上に上がっていく時、過去にない緊張感を味わう
☆米国とのつながりで、私のパーソナルな部分を入れた
☆演説のサビは、 第2次世界大戦メモリアルを訪問したことに触れ
☆演説のサビは、 第2次世界大戦メモリアルを訪問したことに触れ
*真珠湾や、 フィリピンの激戦地などで米国の若者の失われた夢
*未来を思い、黙稿を捧げた、という話にした
*東日本大震災で米軍がトモダチ作戦で支援に関連づけた
*この部分は何回もスタンディング・オベーションが起きた
*この部分は何回もスタンディング・オベーションが起きた
☆演説後に多くの議員からサインを頼まれたのは感激でした
*7年9か月間の長期政権の中でも
*自分にり最も心に残る演説になった
⛳安倍晋三スピーチライターの重要性を語る
☆日本の政治家も、もっとスピーチライターを使うべき
☆第1次内閣で、私が辞める直前のインド訪問
☆第1次内閣で、私が辞める直前のインド訪問
*「二つの海の交わり」という題名のスピーチをした
*これも谷口さんが原稿を書いた
*二つの海(インド洋と太平洋)のスピーチが
*16年に正式に提唱することになる
*「自由で開かれたインド太平洋」構想の原型です
☆外務省の役人が書く原稿
*ただ事実を並べるだけで味気ない
☆谷口さんの原稿は詩的で、読み応えがある
☆第2次内閣以降
☆谷口さんの原稿は詩的で、読み応えがある
☆第2次内閣以降
*国内の演説原稿を担当した佐伯首相秘書官の原稿力は圧巻でした
☆特に自衛隊関連の話が得意でした
*防衛大学卒業式の訓示では
*歴代首相で初めて、旧日本軍に触れたエピソードで
*守備隊長が本格的な戦闘が始まる前に
*島民を退避させて命を守りました
☆守備隊長は、部下たちは戦況が悪化すると出撃を求めた
*墾壕戦で殺されるような死に方は嫌だったけれど
*生きて持久戦を続けるように厳命した
*君らの使命とは1日も長く戦い続けることだ
*それが本土への攻撃を遅らせることにつながる
☆この話を、訓示の中に入れようと提案したのが佐伯君
☆この話を、訓示の中に入れようと提案したのが佐伯君
*旧軍に触れるのは刺激が強いからどうか
*官邸内で議論したのですが
*思い切ってやってみようと盛り込んだ
☆谷口さんにしても佐伯君にしても
☆谷口さんにしても佐伯君にしても
*物知りだし、連日徹夜でいろいろ調べて
*心に響く文章を考えてくれた
*彼らの情熱には頭が下がりました
⛳安倍晋三キーワード網羅した戦後70年談話を語る
☆戦後70年談話に向け「21世紀構想懇談会」
*計7回の議論の結果をまとめた報告書を提出した
*満州事変以降の日本の歩みについて
*「大陸への侵略を拡大」「無謀な戦争」を行ったと位置づけた
*「先の大戦への痛切な反省」も盛り込まれていた
☆有識者会議と首相の考えは近かったのですか?
*私を支持してくれる保守派の人たちは、100点満点を求めるが
*私を支持してくれる保守派の人たちは、100点満点を求めるが
*そんなことは政治の現場では無埋
*その為、21世紀構想懇談会を設置して有識者の意見を聞いた
☆戦後70年の安倍首相談話を閣議決定した
☆「侵略、おわび、植民地支配、痛切な反省」のキーワード
☆「侵略、おわび、植民地支配、痛切な反省」のキーワード
*侵略については、日本は過去何度もおわびしてきました
*「何回謝らせれば済むんだ」という思いはありました
☆だから、70年談話では、私がおわびしますとは言わなかった
*今井尚哉政務秘書官や佐伯君と考えこうした表現にした
☆村山談話の間違い
☆村山談話の間違い
*善悪の基準で、日本が犯罪を犯したという前提で謝罪をしている
*日本の国だけを見て、すみませんということ
*日本の国だけを見て、すみませんということ
*しかし、当時の世界の視点がすっぼり抜けている
☆70年談話は、日本は国際社会の潮流を見誤った
☆70年談話は、日本は国際社会の潮流を見誤った
*政策的な現状認識の誤りに基づいている
*さらに、時間軸を100年前まで戻し
*ここから未来に向けてどうしていくかという視点を入れた
☆村山談話は、日本だけが植民地支配をしたかのごとく書かれている
☆村山談話は、日本だけが植民地支配をしたかのごとく書かれている
*戦前は、欧米各国も植民地支配をしていた
*人種差別が当たり前の時代
*アフリカで残虐なことをしていた国もある
☆ベルギーの国王が、残虐行為をしたとして
*コンゴ共和国に謝罪したのは、2020年
☆日本は過去、繰り返し中国や韓国、東南アジアに謝罪し
☆日本は過去、繰り返し中国や韓国、東南アジアに謝罪し
*政府開発援助などを通して実質的に賠償までしてきた
☆今の時代の価値基準で
*過去の侵略や植民地支配を断罪するのは無理がある
☆70年談話にすべてのキーワードが入ったことで
☆70年談話にすべてのキーワードが入ったことで
*保守派から相当批判された
☆私の支持者には説明したのですが
☆私の支持者には説明したのですが
*「安倍晋三は気骨がないじゃないか」とさんざん怒られた
*時が経ち、もう一度談話を読んでみると
*いかに練られた文章だったかと分かってくれる学者もいる
*リベラルな人は、元々、私に対する期待値が低いから、
*ここまでやってくれたのかと当時評価されました
(敬称略)
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⛳出典、『安倍晋三回顧録』
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米議会での演説・スピーチライター・戦後70年談話
(ネットより画像引用)
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