タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~10月2日

2007年10月02日 | タカの渡り観察

10月2日 晴後曇

観察者  タカ長・御大・トビ吉 他 3名
観察時間 7:00-16:00

  ハチクマ        69
  サシバ          8
  ノスリ          1
  ツミ     西向き  3
  オオタカ   西向き  1
  ハイタカSP 西向き  8
  チゴハヤブサ      2

昨日遅い時間にたくさん出たので、今朝早めの出現を期待していましたが8:15までは何も出ませんでした。しかし、8時台に26羽を記録できたのは昨日の名残なのでしょうか?

50羽に乗らなくて曇空を双眼鏡で探していたら、はるか遠くを帆翔している2羽を発見、それをきっかけに20羽のハチクマを確認出来ました。それにしても厚い雲の下を、観察地の上空400mはあろうかと思われる高空を流れていきました。晴れて青空だったら見つけることが不可能な高度でした。
 厚い雲の下、ほとんど無風でしたが観察地の東で一気に高度を上げたようです。本当に油断もすきもないタカの渡りです。

【南の国からタカ便り】

  タイの南部から
    9月29日  ハチクマ  1852
      30日   ハチクマ 4721

  マレーシアのクアラ・セランゴールから
    9月28日  ハチクマ  70
      29日  ハチクマ  39
      30日  ハチクマ  33

以上のようなハチクマの情報がはいりました。これらのハチクマすべてが日本からのものと考えるのは無理がありそうですが、その中には日本から渡って行ったものが含まれていると考えるほうが夢が膨らみますね。

後者のクアラ・セランゴールのムラワティの丘にはタカ長も今年の3月に行きました。緑豊かなクアラ・セランゴール自然公園を見下ろす丘で、その自然公園の西にはマラッカ海峡を望むことの出来る丘の上を渡って行くハチクマを想像するだけで胸が熱くなりそうです。

 日本と東南アジアの国はハチクマを通じて繋がっているのです。私たちの観察地でのハチクマの渡りはそろそろ終わりになりますが、来年はあのマラッカ海峡を越えてハチクマが帰ってくるのです。考えてみただけで壮大なドラマですね。