今朝の観察、午前中はトビ吉おじさんらにお願いして観察地の裏山を歩いてきました。その道は中国自然歩道、観察地から約2.5km歩くと林道に出ます。東方向の展望が開けてたかの渡りの観察地としても悪くありません。
そこで1時間以上空を見上げていましたが、飛んでくるのは飛行機ばかりでタカの姿は認めることが出来ませんでした。仕方なく帰り支度を始めると青空の中に2羽の鳥が浮かんでいました。あわてて双眼鏡を覗くと間違いなくハチクマでした。
早速観察地のトビ吉おじさんに電話。
「C山の上で帆翔している2羽が見える?」
「見えるよ」
同じハチクマを同時に見て満足して岐路につきました。件のハチクマはゆっくりと高度を上げて西に流れていきました。
林道を帰っていると「2羽舞っているのが見える?」とトビ吉おじさんからの電話。しかし、空を凝視しても何も見えない。谷筋の林道は視界が狭いので見えないのだろう。しばらく探していたら1羽のハチクマが流れてきて、それを見ていたら次に3羽、そして少し距離を置いて1羽が渡ってきた。その3羽と1羽は付かず離れず帆翔している。
「3羽帆翔しているのが見える?」
「見えるよぉ」
「その3羽のそばに1羽舞っているのが見える?」
「それは見えないよ」
おかしいな。すぐそばで舞っているのだから見えないはずはないのに。同じ事を何度聞いても3羽しか見えないと言う。可笑しいなぁ~、と思いつつ観察地に帰ってきました。
観察地に帰ってきて確認しても要領を得ませんでした。私の見た3羽と観察地で見た3羽が同じものかどうか分かりません。直線距離は2km離れていないのですが、、、、。私たちは目視による調査を続けていますが、見えているのは本当にピンポイントだと言うことなのでしょう。
ところで冒頭の写真は途中の中国自然歩道です。通称B山とC山の鞍部で風の通りがよいところなので「風の巻き道」と名づけています。仲間内だけの名前ですが、このような名前を沢や尾根にもつけて楽しんでいます。私たちのささやかな愉しみです。