タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

韓国へ行きます

2007年10月04日 | 旅行のことなど
 この写真は韓国釜山市影島区の最南端、太宗台(テジョンデ)公園の展望所です。この下は約100mの絶壁で、かつては自殺の名所でした。そのため写真で見るような母子像が作られています。この絶壁から飛び降りる前に、母の愛を思い起こしてほしいと言う願いがこめられた母子像です。

 この建物の(二階はレストラン、このフロアにも下のフロアにも食堂があります)の向こう、天気がよければ対馬が見えます。日本の対馬が見えるということで、韓国でも有名な観光地です。

 この展望所の上をタカが渡っていきます。韓半島から日本への渡りが見られます。秋に行けばハイタカ属がメイン、春にはサシバやハチクマの渡りを観察することが出来ます。我が観察地の御大はもとより、タカ長もトビ吉もここでタカの渡りを観察しています。この二階のレストランの11番テーブルはタカ長のお気に入りの席です。眼下には青い海、遠くに対馬を望み、その対馬をめがけてタカが渡って行くのです。

 今回はこの観察地を韓国の鳥類研究センターの研究員と訪ね、時間は短いですが一緒に観察する予定です。また、プサンの南西にある巨済島(コチェド)や注南(チュナム)貯水池など慶尚南道の探鳥地を同研究員と一緒に訪ねる予定です。

 出発は10月14日ですが、一足早くお知らせします。タカの渡り観察も続けていきますが、このブログはそれだけではありません。ささやかな経験ですが、韓国やその他の国での探鳥の話、友だちとの交流の話などをお知らせします。

 渡りの季節が終わっても時々はアクセスして下さるようお願いします。

今日の観察~10月4日

2007年10月04日 | タカの渡り観察

観察地の南西、通称A山と言っているピークです。

今日はこの山が宝の山でした。春霞がかかったような天気で、遠くを見通すことの出来ない日は、観察地の西側に神経を集中して観察せざるを得ないのです。そこから多くのハチクマが現れました。

10月4日 晴のち曇

観察者   タカ長 トビ吉
観察時間  7:15-16:00

  ハチクマ       64
  サシバ         7
  ノスリ         10
  ハイタカ   西向き  4
          東向き  1
  ツミ      西向き  2
  ハイタカSP 西向き  1

 今日みたいに楽しい日にギャラリーはゼロでした。本当に潮が引いたように静かになりました。

 かねてから予測していたように、東日本の天気が回復して渡って来た一団が今日この観察地を通過したようです。(何の根拠も無いタカ長の推測に過ぎませんが、、、)11時前一個小隊がこの観察地を通過したはずです。

 この時間写真のピークのすぐ上には厚い雲がかかり、この尾根を越えて帆翔をはじめたハチクマはあっと言う間に雲に隠れてしまいました。何とか14羽をカウントしましたが、視界が良かったらもっとたくさんカウントできたはずです。

 この観察地から直線距離で2kmくらい離れたN病院の前で同時刻に10羽のハチクマが帆翔して西に流れていったと言う情報を得ました。この情報と私たちの観察を総合すると、この山にある程度まとまった数のハチクマが渡って来たと考えて間違いないようです。

 以上のようなわけで一個小隊(時期的に見て、また現実に見えたハチクマの流れからして「一個大隊」とは言えないでしょう)が渡って来たと考えているわけです。

 あの時間だけでもAピークの周りの視界が良かったら、、、、、。逃げた魚は大きいですね。

  《 ハチクマや 宝の山は 雲の下 》~タカ長の駄作
 
一般読者には意味不明、この観察地で観察した人には作者の気持ちが良く分かる迷作です。