11月18日にアップした「足環をつけたクロツラヘラサギ」の続報です。
この情報を韓国の鳥類研究センターのKS研究員に照会し、彼から韓国の研究者LK博士に連絡してもらいました。その結果が届きましたので紹介します。KS研究員によるとLK博士は韓国でも有名な研究者だそうです。
K68の足環をつけたクロツラヘラサギは2007年6月17日に韓国のインチョン国際空港に近いSuhaam(英語での交信のため漢字表記は分かりません)と言うところで放された固体だと言うことが分かりました。
LK博士の情報によると、沖縄で越冬した個体が今年Suhaamで繁殖するなど同所で20ペアくらいが繁殖したそうです。また、11月4日に台湾で2個体が確認された旨の連絡があったそうです。
これはLK博士から送られてきた写真です。居るところには居るものですね。
LK博士から頂いた資料によると、その他日本で確認された、足環をつけたクロツラヘラサギは下記の通りです。
鹿児島県万乃瀬川河口 2002年
鹿児島県志布志 2003年~04年 越冬
宮崎県一ツ瀬川 2003年12月21日
熊本県熊本港 2004年12月12日~19日
タカ長も万乃瀬川河口でクロツラヘラサギを見たことがありますが、足環までは確認していません。ご覧のように九州地方ばかりで確認されていると言うことは、クロツラヘラサギの渡りのメインルートは韓半島⇒九州⇒台湾と言うことになるのでしょうか?門外漢の私には詳しいことはまったく分かりませんが、八幡川で確認されたのは迷鳥的な動きをしている固体だろうかと想像しています。
言い忘れましたがバンディングされたクロツラヘラサギはすべて幼鳥だったようです。そのために正規のルートに乗れなかった個体が出てくるのでしょうか?これもまたタカ長の何の根拠も無い想像です。