タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月15日

2008年09月15日 | タカの渡り観察
予報より早く雨になりました

 今日のタカ長観察地は少年野球大会のために混雑することが分かっていたので、いつもより早く観察地に行きました。するとどうでしょう、トビ吉おじさんが先に来ていました。

 少年野球大会関係者がやって来て、駐車場が込み始めた頃から雨が降り出しました。予報では午後から降るはずでしたが、、、、、、。



 雨の日にはハチクマは渡らない

 初心の頃先輩から何度も聞かされました。しかし、私はタカを見始めてかなり早い段階で、この観察地で悪天候の中を渡っていくハチクマの群を見たので、諸先輩の言葉に疑問を持っていました。

 雨に日には観察に行かない ⇒ 観察に行かないから観察データがない ⇒ 観察データがないから渡らないと決め込んでいる

 このような方程式が出来上がっているのではないか、と疑問を持っていたのです。

 この観察地で連続調査を始めて私の考えたことが間違っていなかったことが分かりました。

 次々と流れてくるハチクマを、傘をさしてトビ吉おじさんと数えたこともあります。

 観察地の裏山でゆっくりと帆翔して高度を上げるハチクマを傘をさして見たこともあります。

 少々の雨でも渡るときは渡るのです。

 しかし、ある程度以上の雨脚になると飛ぶのを嫌うのでしょうか?雨が強くなったときタカ長観察地の木に止まり、雨が小降りになったのを見て再び飛び立っていったハチクマを良く覚えています。私たちの目の前を思い切り首の伸ばして、一生懸命に羽ばたきながら飛び去っていきました。

 時間雨量にして何ミリくらいのところに飛び続けるか、木に止まって休むかを決める線があるのかまだ掴めていませんが、少なくとも私たちが傘がほしくなる程度の雨の中ではハチクマは渡っていくようです。

 私たちの先入観で彼らの行動を判断してはいけない、といつも自戒しています。

今日の野鳥~キセキレイ


      写真: キム・ソンヒョン

 昨日のブログで紹介したように、わが観察地の「サメウラダム」の水位は80%くらい回復してきました。その水位の回復を待つように昨日はコシアカツバメがたくさんやって来ました。

 今日はキセキレイが水辺で餌を採っていました。当たり前のことでしょうが、一昨日まで沙漠状態だったときにはキセキレイの姿は見えませんでした。

 ここに水溜りができたことをどこから見ているのでしょうか?何気ないことですが、このような小さなことにも自然の営みの不思議さを感じているタカ長です。