タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ホーおじさんのこと

2013年11月14日 | 日々雑感
このところ山歩きが続いていたので、今日は休養日として終日家にいました。

と言っても終日寝ていたわけではありません。朝は久しぶりに庭木の手入れ、昼までに五葉松の手入れをしませました。

そのあと必要があって、2012年の共同調査の結果を見るためARRCNのホームページを見ていたら、2009年10月に行ったベトナムのことを思い出しました。

2012年の共同調査は、ベトナムではBa Vi国立公園で行われました。ここには2009年に行っているのです。

 

思い出したのはそのとき見たタカのことではありません。

私たちが行ったそこは小さな山の上で、その上には小さな、本当に小さな、寺院とも言えないようなものが建っていました。

その中には荘厳な仏像がまつられているわけではありません。

     

まつられているのはこの人。ベトナム国民から「ホーおじさん」として親しまれ、敬愛を一身に受けているあのホー・チ・ミンなのです。

ホー・チ・ミンのことはいまさら私が言うまでもありません。ベトナムの革命家でベトナム民主共和国の初代主席ですね。ベトナム建国の父とも言える人で、もちろんベトナムでは大英雄です。

しかし、その人柄はいたって質素だったようで、その人柄が国民の敬愛を集めているのでしょう。



その遺体はハノイにある「ホーチミン廟」にガラスケースに入れられて安置されており、タカ長ももちろん訪れました。建国の父の、いわゆる公式の場ですから、ホーチミン廟はとても立派なものです。

     

しかし、彼が1954年から1969年まで暮らしていた家は質素なものでした。ここもまたハノイの観光名所で、連日多くの観光客が訪れています。



これが彼の部屋。部屋にはこれだけしか置かれていませんでした。豪華な家具調度品などは無縁だったのですね。

どこだったか場所を忘れたのですが、確かこれもベトナムだったと思います。田舎を走っているときにドデカイ彫像みたいなものを見ました。

聞いてみるとその地方出身の何とかさんだとか。出世した彼のために地元の人が建ててくれたものかも分かりませんが、その出世と言ってもホーチミンと比べたら小さなものでしょう。

その彼でさえホーチミンよりはるかに立派な彫像が建てられているのを見るにつけ、ホーチミンの質素な人柄が思われるのです。

主義主張、政治とか何とか言うことではなく、一人の人の生き方として彼は素晴らしいものを見せてくれていると感じているのです。

               画像はネットより借用 

彼の主義主張などまったく勉強していないタカ長ですが、一人の人としての行き方に共感しているのです。