武田じゅうめい 愛と誠と正義

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人には日の丸が足りない

ドラエモンになりたかったホリエモン

2006年12月06日 | 人間の欲望
12月3日のサンプロは面白かった。ホリエモンの生出演であった。
心の中を覗き込むようにアップのシーンが多かったが、拘置所から出て少し肥えたようだ。

単純なところから入る。逮捕起訴のもとになっている粉飾決算は真っ黒である。横浜の港陽監査法人が認めた決算であり、会計学的に難しい判断を素人の私(ホリエモン)が分かるわけないでしょう、と反論していたが、嘘である、
自社株売却益を売り上げ(営業販売)に計上してならぬことは会計の初歩である。
株式売却利益は営業外利益に計上するものである。そして最後に経常利益として出てくる。であるから本件は粉飾決算である。
これはど素人でも分かる。

従って、港陽監査法人は、これで廃業に追い込まれた。港陽監査法人の担当会計士、久野氏と小林氏は、売り上げに計上するのは」まずいけど、どうせ対外的にはわからないだろう、それに経常利益が正しければ経営の実害はないと自己納得しただけの話である。仮に最悪ばれても、訂正で済むだろうという読みであった。
なぜなら宮内氏からの強い要請があったから、商売上、安易に妥協してしまった。
宮内氏は税理士であるから、これが見つかれば、やばいと思っていた、だから検察に挙げられたときには万歳してしまった。抵抗のしようがないのである。
ホリエモンは、本当はカラクリと違法性を知っていたが、知らないふりをしていただけである。百歩譲って、こんな単純かつ重大なことを知らなかったと言い逃れしても上場している企業の代表取締役として責任を免れない。
テレビでは逃げていたが。

熊谷副社長は、社長が知らなかったというのは悲しい、と言ったのは文字通りホリエモンはすべてを知っていたのに、責任逃れを言うのは悲しいということである。社員のバス代までチェックしていたホリエモンがそれを知らないわけがない。
ホリエモンが唯一本音を言ったのは、「こんなことで逮捕されるとは思わなかった」。確かに、カネボウのような嘘八百の粉飾決算とは違う。ライブドアの場合、経常利益は合っているから、経営的実害はない。しかし、ライブドア幹部連中が根こそぎ逮捕というのは尋常ではない。通常、税務署あるいは証券取引所から訂正指導を受けて、監査法人と会計士が叱られて終わりである。だからホリエモンはこれでやられるとは想像すらしていなかった。権力を甘く見ていた。

地検特捜部は、異例の100人体制を敷き、この事件に着手したのは不退転の決意があったからである。結果、関係した役者達は一蓮托生でお縄になり、社会的に葬り去られ、ホリエモンの盟友、野口氏は沖縄で殺されてしまった。
何が尋常ではなかったのか、明日に続く、デデンデン

コメント
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